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2023年06月14日12:04

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 戦時下のサッカー ウクライナ代表の2023年(1)<ウクライナ軍とロシア軍の戦い 2023年春以降 バフムトでの攻防 ダム洪水 サッカークラブのシャフタールの活躍と共に代表チームの目標値>

ウクライナ軍とロシア軍の戦い 2023年春以降  サッカークラブのシャフタールの活躍と共に代表チームの目標値

 前回 高額当選した避難民 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985267959&owner_id=32437106

目次
(1)最新6月14日のウクライナ情勢
(2) ダム決壊の原因
(3) バフムトでの攻防 ロシア正規軍とワグネル
(4) 戦時下のサッカー

    (1)最新6月14日のウクライナ情勢

 ウクライナのへルソン州のカホフカダムの破壊により、広範囲にわたって浸水地域が広がる中、戦況の方も新たな局面に達しつつある。

 以下 読売オンライン記事 2023年6月13日付けhttps://www.yomiuri.co.jp/world/20230613-OYT1T50063/

 6月13日付け、ウクライナは欧米から武器供与を受けて、反転攻勢に入った。ウクライナ国防次官は12日、ロシア軍からの領土奪還に向けた先頭において、約1週間の成果を強調した。東部ドネツク州と南部ザポリージャ州の七つの集落を奪還したと、兵士の写真と共に、SNSにて報告した。詳しい範囲は、ドネツク州南西部ベリカノボシルカ南方の約90平方キロ・メートルに及ぶ。

12日、ウクライナ東部ドネツク州の集落にて、ウクライナ軍兵士=ロイター
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 ウクライナ軍の方も奪還作戦の進捗状況を6月4日に説明した。ドネツク州南西部とザポリージャ州東部に延びる「南ドネツク戦線」で攻勢を強め、戦況で有利に立っていると、強調した。ウクライナ国防次官は、発表済みの4集落に続き、州境界に位置するザポリージャ州ノボダリフカなど3集落からロシア軍を追放したと、明らかにした。さらに攻勢を強めるべく、ウクライナ軍部隊が6・5キロ・メートル進軍した。



 ウクライナ側は、ロシア本土と南部クリミアを結ぶ「陸の回廊」の遮断し、ロシア軍各部隊の孤立化を狙う。アゾフ海に面した港湾都市マリウポリやベルジャンシク市に向けて、兵を進め、ロシア軍を撤退させる狙いである。ロシア軍は、反転攻勢に備え、要塞化している。

写真=東部ドネツク州を中心とした地図 掲載元 上記の読売オンライン 2023年6月13日付け記事より
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ロシアのプーチン大統領は、現地時間6月13日に、従軍記者との会合において、ウクライナの反転攻勢について聞かれると、ロシア軍に優勢に立っていると、語った。その根拠について従軍記者に聞かれると、ウクライナ軍に対して、我々の損害は10分の1にとどまっていると、述べた。会合の模様はロシア国営テレビで中継された。もう一つの戦果は、欧米から供与されたウクライナ軍の兵器にダメージを与えたことにある。25%から30%は、欧米から送られた武器が使用できなくなったという。

 一方、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日夜のビデオ演説で戦果を強調した。「悪天候が任務を一層困難にしているが、兵士の 強靱きょうじん さが結果をもたらしている。解放された集落にウクライナの国旗が戻っていることに感謝する」と語った。

 ウクライナ国防次官は、一連のカホフカ水力発電所ダムの決壊問題についても公式会見で触れた。占拠したロシア軍が爆発を仕掛けたことにより、ダムが決壊し、洪水が起こったと、国際社会に訴えた。その根拠として、ダム決壊後、露軍がドニプロ川東岸に駐留していた部隊をザポリージャとドネツク両州に移動させたからである。ウクライナ軍の追撃から逃れ、仕切り直しを図るとみられている。冬場膠着状態の中、ウクライナ兵士は、欧米から提供された武器の使い方の訓練を受けていた。今ようやく成果を表しつつある。

      (2)ダム決壊の原因

 ダム決壊の原因を究明するには、研究機関の協力が欠かせない。農業用水として、賄ってきたダムは、日本列島のダムとは桁違いに規模が大きい。 カホフカダムの貯水量は「182億㎥」になる。高さ30メートル、幅3・2キロに及ぶ。日本では堤高最大の186mになる黒部ダムの貯水量が1億4800万㎥である。

建設された1936年時、世界最高の大きさを誇ったアメリカのネバタ州コロラド川ブラック峡谷に位置するフーバーダムの貯水量は344億㎥である。

カホフカダムの堤防は、念入りな点検に作業により、ひび割れが起これば、すぐに修復する。従って、老朽化により、壊れたとは考えにくい。巨大構造物を一気に破壊するには、爆弾が必要である。爆発説を裏付けるデーターが、ノルウェーの地震研究所「NORSAR」によって6月11日に提示された。もう一つ爆発説を決定付けたのは、地元住民によるSNSの書き込み内容にある。

現地時間の今月6日午前2時18分から同20分ごろの間に、爆発の音がしたと、SNSで情報発信していた。

 写真 掲載元 うたちゃん日記 2023年6月6日付け
https://www.utachan.com/entry/2023/06/06/212436
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 ダム破壊による洪水被害は、全容がつかめない。ロシア軍が占拠するザポリージャ原発の事故の可能性も指摘されている。ザポリージャ原発は、侵攻開始当初、ロシア軍が現地住民の激しい抵抗を受けながら、早々に支配した。2022年9月に、国際原子力協力機構(IAEA)のラフェアル・グロッシ氏の視察を受け入れ、安全性をアピールしていた。原発は、カホフカダム上流の貯水池から水を引き入れている。原子炉に水を引き入れ、温度を下げることにより、安定状態を保つ。ダムの決壊で貯水池の水位は大きく低下した。冷却水を得られなければ、原子炉の温度が下がらず、崩壊熱により、重大な事故に繋がりかねない。幸いにも代替水源により、冷却水を賄える。IAEAは、短期的なリスクはないとの見解を示した。戦争が激しくなれば、原子炉に砲弾が当たり、重大事故に繋がりかねない。

 2023年1月25日午前10時ごろ、原発に常駐するIAEAの管理館が、周囲で8発の爆発があったことを、本部に報告し、直ちに世界へ発信された。ロシア軍をバックにつけた同国の管理会社の幹部は、爆発については否定し、「信用を傷つけるための挑発行為」と声明を出した。事務局長のグロッシ氏は、原発周辺に緩衝地帯を設ける案を、ロシア側に提示している。ウクライナ参謀本部によると、26日に、ロシア軍による大規模ミサイル攻撃が、ウクライナ各地にあり、負傷者と死傷者を共に11人ずつ確認したと発表した。
露軍が黒海に配備した艦艇や爆撃機から発射したミサイルは計59発に上り、自爆型無人機(ドローン)による攻撃も17回あった。冬場は、民間インフラを破壊し、エネルギー供給源を絶つ狙いがあった。

 詳細 2023年1月25日と26日の出来事 読売オンライン 2023年1月27日付けhttps://www.yomiuri.co.jp/world/20230127-OYT1T50082/
 詳細 原発について 6月13日付け https://www.yomiuri.co.jp/world/20230613-OYT1T50055/

NORSARによると、午前2時54分ごろに、ダム周辺に設置された地震計が、微弱なゆれを感知していたという。規模はマグニチュード(M)2程度、普段ウクライナには地震は起こらない。

微小地震と爆発との直接の関係は調べていない。

NORSARは三角測量法を駆使して、発生した地震と関連データの収集施設の間の距離を測定している。

研究所が6日の午前2時54分ごろにとらえた爆発を示す揺れには人工的な要因が絡んでいるとの見方を示した。自然界で、断層運動やプレートのズレによる地震が発生する場合、「本番が来る前には通常、前段階での動きを伴う」と指摘した。

今回の爆発では、地震計が急に反応し、次第に弱まる特徴があったと分析した。

ダム決壊をめぐっては、ウクライナ、ロシア双方が相手側の仕業だと非難している。

 詳細 ダム破壊による微小地震について CNN.com 2023年6月11日付け
https://www.cnn.co.jp/world/35205051.html
 

 ウクライナのシュミハリ首相は6月9日、被害額は15億ドル、日本円で約2100億円に上るとの試算を示した。日本の岸田首相は6月9日、ゼレンスキー氏との電話会談にて、500万ドル(7億円相当)を支援すると伝えた。緊急支援金と題して、国際機関を通じ、ウクライナ政府の下に送られる。ゼレンスキー氏は現地時間8日にダム洪水現場を視察し、被害を目の当たりにした。国際的にウクライナへ同情が寄せられる中、10日にカナダのトルドー首相がキーウを予告なしで訪問する。2014年以降の戦死者の慰霊碑の前に手を合せ、ゼレンスキー氏に5億円規模の軍事支援を行うことを伝えた。

 ウクライナ当局はヘルソン州で4人が死亡、13人の行方が分からなくなっているほか、隣のミコライウ州でも1人が死亡したと公表している。

 詳細 ダムの決壊について khb5 2023年6月11日付け https://www.khb-tv.co.jp/news/14929965



         (3)バフムトでの攻防 ロシア正規軍とワグネル
   
 ロシア軍は、現在民間軍事会社ワグネルとの間でも軋轢が生じている。先月ワグネルの指揮官プリコジン氏が、5月25日にドネツク州のバフムトをロシア正規軍に譲ると表明していた。プリコジン氏は、ロシアの正規軍から仕事を引き受け、傭兵などを活用して、激戦地に投入している。他方では、アフリカのコンゴ民主共和国や中東のシリアでも、政府側と契約を結び、戦闘行為に参加してきた。

 ロシア軍によるウクライナ東部攻略にも大きく貢献する。とりわけ、ドネツク州のバフムトでは、2022年末から優位に戦況を進めていた。春先にウクライナ軍の攻勢が強まる中、危機感を悟った。3月18日にSNSでプリゴジン氏は、5月までに兵隊を3万人増やすと投稿した。

写真=バフムトの位置関係 掲載元 2023年4月13日付け https://mainichi.jp/articles/20230413/k00/00m/030/013000c
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 米国のカービー報道戦略広報調整官は2月、露刑務所で勧誘した4万人の囚人を含む5万人をウクライナに派遣しているとの見方を示している。そのうち使い捨てにされたことにより、3万人が死亡したとの分析結果を公表した。英国防省も同月、戦地に投入された兵士の半分が死亡したとの見解を明らかにしている。

 詳細 SANKEI NEWS 2023年3月19日 https://www.sankei.com/article/20230319-SHAKIRAWIJNCVETF6A32VYDHVE/

 バフムトでは、ウクライナとロシア、双方優位を主張する。現実的には、ロシア側が優勢だった。米シンクタンク「戦争研究所」は4月11日、ロシア側が市域の少なくとも76・5%(約30・7平方キロ)を支配下に置いていると分析結果を発表した。ロシア側も8割以上を掌握したと成果を強調している。

5月1日付け カービー戦略広報調整官は、記者会見にて、バフムトでの戦いの分析結果を公表した。ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトを巡る戦闘だけで昨年12月以降、ロシア側の死傷者は10万人、死者は2万人と推計した。カービー氏は「ロシアの攻勢は失速している」と結論付けた。
 
第2次大戦の激戦での米軍の死者数と比較し「この数字は本当に驚くべきものだ」と死亡率の高さから、戦闘能力の低さについても指摘している。死者の約半数はロシア民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員。その大半が受刑者で十分な戦闘訓練もされないまま、前線に立たされている可能性が高い。
 
 奪還を狙うウクライナについて、強固な防衛線を張っていると述べ、ロシア軍の進軍は難しいとの見方を示した。カービー報道官は、続けて話した。「ロシアは戦略的価値の低いウクライナの一つの都市に集中しているが、ウクライナ軍は効果的に領土を守り、膨大な資源を(ロシアに)使わせている」

 なおウクライナ側の死傷者数は公表しなかった。

 詳細 時事通信 2023年5月2日付 https://sp.m.jiji.com/article/show/2937249?free=1


手詰まりになったバフムトを攻略するワグネルのプリコジン氏は5月7日にSNSにて、部隊を撤退する可能性を示唆していた。9日に一転して、必要な弾薬が供給され、任務を続ける意向を示したのである。

写真=撤退の可能性を示唆して弾薬供給を呼びかけるプリコジン氏と兵士達 掲載元 BBC JAPAN NEWS 2023年5月6日付け https://www.bbc.com/japanese/65506108
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 ウクライナのゼレンスキー大統領は、広島サミット中の5月21日、米国のバイデン大統領との会談前に、バフムトについて「自軍の管轄下にない」と撤退を認めた。

 制圧を宣言したプリゴジン氏は、5月25日に動画にて、ロシア軍にバフムトを引き渡すと、部隊を引き上げる考えを示した。ワグネルの部隊が去る中、代わりにロシア軍が入ると、守備網が手薄になりがちである。

 プリコジン氏は、欧米からの武器供与を受けて攻勢を強めるウクライナ軍を警戒したのである。5日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトの北方3kmに位置するベルキフカの一部をウクライナ軍に奪われたことを、SNSにて報告していた。

自身のプレスサービスが公開した音声メッセージで「ベルキフカの集落の一部が失われた。軍隊(ロシア正規軍)は静かに逃げている。恥ずべきことだ」と罵詈雑言を吐いた。彼は、2週間以内にロシア軍は追いこまれるとの見通しを立てていた。

 詳細 demu ニュース 2023年6月5日付 https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/reuters/world/reuters-20230605081?redirect=1

 ワグネルとロシア正規軍の間では、共に戦術の違いから、歩み寄れなかった。ワグネルのバフムト撤退宣言は、ロシア正規軍との仲たがいを意味する。現にプリコジン氏は、ロシア軍の将校一人を拘束したと発表した。その理由は、ワグネル兵士に発砲したからである。ロシア軍が撤退路に設置した地雷を巡って、亀裂が深まったとみられている。ロシア軍とウクライナ軍の戦いは、2度目の夏を迎えた。
 

詳細 BBC NEWS JAPAN 2023年6月6日付け https://www.bbc.com/japanese/65817850


  (4)戦時下のサッカー

 ウクライナは、ロシア軍による侵攻が始まって以降、経済活動の制限を受けてきた。国際通貨基金(IMF)の1月の推計によると、ロシア軍の実質GDP比はマイナス2,2%、対してインフラが破壊され、穀物の輸出が滞ったウクライナはマイナス30%まで落ち込んだ。

 戦闘地域は、2022年夏以降、東部地域に集中する傾向がある。首都キーウ近郊では、度々飛来するミサイルに、人々は警戒を強めながら、経済活動を行っている。スポーツも文化活動も、夏以降は通常通りに戻った。

 国民に人気のプロ・サッカーリーグも再開されている。前2021−2022シーズンは、前期を終えたところで、ロシア軍の侵攻により、中断され、後期は行われなかった。

 2022年8月23日から、新シーズンが、スタートした。18チームが属するトップのウクライナ・プレミアリーグは、ロシア軍による集中砲火を浴びたドネツク州マリウポリに属する2チームの参加は見合わせた。国際サッカー連盟FIFAも再開を後押しする。戦時中において、特別ルールを設け、ウクライナとロシアのクラブに属する外国籍の選手に限り、自由にレンタル移籍を可能にする緊急措置を下した。FIFAの外国人選手の移籍自有化により、多くの助っ人がウクライナから流出した。

紆余曲折を経て、スタートするトップのプレミアリーグは、16チームによる、2回総当り戦である。前期で打ち切りとなった2021/2022シーズンでトップに立っていたシャフタールは、UEFA CHAMPIONS LEAGUEにも出場する。ホームゲームは、安全性の観点から、ポーランドで行う。

写真=2022/2023シーズン シャフタールの選手達 掲載元 world foot ball net
https://www.worldfootball.net/teams/shakhtar-donetsk/2023/2/
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 再開に当たって、政府とサッカー協会の間で重要な取り決めが行われた。使用するスタジアムは、シェルターが確保されていること、また観客の被害を避けるため、全て無観客で行う等である。空襲警報がなれば、直ちに中断し、選手やスタッフは、シェルターへ避難する。実際、2022年8月24日に、西部リビウで行われたルフ・リビウ対メタリスト・ハルキウの一戦では、4度も警報により、途中で中断された。ゲーム開始から終了まで実に4時間半にものぼった。2022/2023シーズンは、中断なく日程どおり行われ、戦時下に国に残った人々に、つかの間の喜びと共に、熱気を与えた。

 チャンピオンズリーグにも出場したシャフタールは、7人のブラジル人助っ人が海外のクラブへ移籍したことにより、前年シーズンから選手が大きく変わった。32チームによる本戦の1次リーグにおいて、ポーランドの首都ワルシャワでホームゲームを主催した。4チーム×8組に分かれて戦う1次リーグの結果は、1勝3分2敗、勝ち点6のグループ3位、

 ベスト16入りを逃したものの、ルール上グループ3位チームは、2部相当のUEFAヨーロッパリーグに回る。結果はベスト16だった。

 戦時下において、本拠地を失う中、対戦国のサポーターにも、平和へのメッセージを訴え続けた。

 実のところシャフタールは、2014年のクリミア政変から、本拠地から追われていた。ホームスタジアムのドネツク州は、親ロ派が、東部地域を実行支配する。新たにドネツク人民共和国を名乗り、ロシア本国のプーチン大統領から支援を受けた。ウクライナ軍と散発的に争いが続く中、シャフタールの活動の舞台は、首都キーウへと移ったのである。

 国内のサッカーリーグにおいては、長くディナモ・キーウと共に2強時代を引っ張った。国際的には、チャンピオンズリーグの2部相当の2008−2009シーズンのUEFA CUP(現在の名称UEFAヨーロッパリーグ)で優勝を果たした。プロ・サッカー人口世界一位のブラジルからも若手の有望株を引き抜き、育成をすることにより、フレッシュなチームに仕上げる。有望選手が実績を上げることにより、移籍市場において価値が上がる。2022−2023シーズンの冬の移籍市場において、シャフタールは、目玉となる選手を用意した。本人の意向を聞き入れ、売却要員として出したのは、西暦2001年1月5日産まれの22歳になる左ウィンガー、ムドリクである。スピードのあるドリブルと、シュート力が持ち味である。2023年1月15日に、イングランド・プレミアリーグのチェルシーFCとの間で、移籍金1億ユーロ(日本円135億円相当)で交渉がまとまった。

 写真=ムドリクのチェルシーFCへの入団発表会見 掲載元 Goal.com 2023年1月21日付け https://www.goal.com/jp/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88/chelsea-new-face-mudryk-20230121/blt895a6cfe930012d4
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ムドリク本人の了解を得て、チェルシーへの入団が発表された。移籍前まで、22/23シーズンのシャフタール時代に12試合7ゴール、続くチェルシーFC時代は、15試合0ゴールと奮わなかった。

 新天地で苦戦しているとはいえ、2024年のパリ五輪を見据える若手として、ウクライナ代表チームの方も次期エース候補として期待を寄せている。

 戦時下で中断なく続いていたウクライナ・プレミアリーグは、2023年6月4日に無事に全30節を終えた。シャフタールは、14回目の優勝を果たした。2023−2024チャンピオンズリーグのグループステージの出場権も得ている。リーグ2位のドニプロは、チャンピオンズリーグ予備予選3回戦から出場する。

 2014年からロシア軍による侵略行為に巻き込まれたシャフタールは、2023年秋以降もヨーロッパを舞台に戦うことにより、ウクライナ人の一体感をアピールする。

 一方代表チームは、継続的に国際試合を行っている。年齢制限のないフル代表においては、来年6月から7月に開催予定のUEFA EURO 2024・ドイツ大会の予選にエントリーした。2023年3月から開始された予選では、抽選の結果、グループCに入った。前回優勝のイタリア、準優勝のイングランド、前回初出場の北マケドニア、マルタを含め5チームが属する。本戦は、UEFA加盟国のうち、出場停止処分のロシアを除き、54チーム中、24チームが参加する。予選で2位に入れば、本戦にストレートイン、3位以下であれば、UEFA NATIONS LEAGUE2022-2023の結果を参考に、プレーオフに進む。2022−2023第3回ネーションズリーグで、ウクライナは、リーグAからリーグDまでのレベルに応じたカテゴリーのうち、2番目に高いリーグBで戦った。リーグBの順位は6位になる。

 プレーオフは、本戦ストレートインを逃したチームが対象になる。ネーションズリーグにおいて、それぞれリーグAからリーグCまで3つのカテゴリーに別れ、それぞれのリーグで、EURO本戦の切符を得られなかった上位4チームが、トーナメント方式で戦い、頂点に立ったチームのみ、出場権が与えられる。なお最も下のリーグDに属するチームは、プレーオフの対象外、従って本戦の出場権をかけた予選で、グループ2位以上になる必要がある。

 詳細 ネーションズリーグ2022−2023 セルビア代表を例に説明 22年11月26日付
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983798418&owner_id=32437106


 ウクライナは、EURO2024の本戦の出場権をかけた予選グループCで、3月26日に初戦アウェーのイングランド戦を行い、0対2で敗れた。

 コロナの感染拡大により、大会自体1年後ろ倒しで行われた前回2021年のUERO2020はベスト8の成績である。

 2024年大会の出場権をかけた予選は、安全性の観点から他国でホームゲームを行う。

 直近では、6月12日に、EURO2024のホスト国ドイツ代表とブレーメンにて親善試合を行った。前半からめまぐるしい展開だった。ドイツが先制したものの、予想外に健闘したウクライナが、その後3点を奪った。終盤にドイツの猛攻を受けて、失点を重ね、結果は3対3のドローである。6月に予選の北マケドニア戦とマルタ戦を控えるウクライナは、好調ぶりをアピールした。ホーム扱いのマルタ戦はスロバキアで行う。

写真=2023年6月12日、ブレーメンで行われたアウェーのドイツ戦後の選手達 掲載元https://www.clickorlando.com/sports/2023/06/12/havertz-helps-germany-salvage-3-3-draw-with-ukraine-proceeds-going-to-war-victims/ AP Photo / Martin Meissner /
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 6月下旬には、2024年のパリオリンピックの出場権をかけて、一つカテゴリーが下の代表チームが、決戦を控える。ルーマニアとジョージアの2カ国で、UEFA U-21選手権が開催される。アンダー21の名称は、2年前の予選開始時の年齢を差す。対象年齢は2000年1月以降産まれ、従って、本戦は23歳以下の大会になる。同大会の上位3チームには、2001年以降産まれの原則23歳以下の選手が出場するパリ・オリンピックの切符を手にする。UEFA U-21選手権において、年齢上限に当たる西暦2000年産まれの選手は、チームが五輪本戦に勝ち進んでも、原則参加は認められない。五輪本戦に限り、各チーム年齢制限のない3人のオーバーエイジ枠が認められている。従って、西暦2000年産まれの選手は、予選突破に貢献した際、五輪本番でオーバーエイジ枠で出場できる望みがある。

 6月21日から7月8日まで行われるUEFA U-21選手権は、参加16チームを、4チーム×4組に分かれ、1次リーグを行う。各組上位2チーム、計8チームによるトーナメント方式の準々決勝が行われる。五輪には、開催国のフランスをのぞき、上位3チームに与えられる。

 ウクライナの1次リーグの相手は、ホームのルーマニア、スペイン、クロアチアである。

 写真=グループの組み分け表 掲載元 UEFA Under -21 facebook https://www.facebook.com/under21/
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 ヨーロッパの年代別大会は、必ずしもベストメンバーが揃うとは限らない。シーズンオフの大会とはいえ、各国A代表に選ばれた選手は、次のシーズンに備えて、休養を与える可能性もある。従って、全力で大会に望めるチームは有利に働く。

 戦争により、日々人々の命が失われる中、ウクライナのクラブ、代表チームは、国際舞台で活躍を続けている。




■「ロシアの損失、ウクライナの10分の1」 プーチン氏、優勢を強調
(朝日新聞デジタル - 06月14日 07:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7449482
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