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2023年08月31日20:28

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MET LV カプリッチョ@東劇

毎年この時期にはもう一度観たい人、見逃した人のためにアンコール上映が行われます
ワタシに関して言えば、もう一度観たいのはドミンゴ様がバリトンロールを歌ったヴェ
ルディのルイザ・ミラーですが、残念、ガラコンの練習とLSDのヘンリー6世Part3に
重なっていてNGであります(ガラコン練習が平日であるために色々やっかいなことに)

で見逃し作品としては2011年に上映されたR.シュトラウスのカプリッチョ、当時はまだ
サラリーマンで平日昼間にオペラ見物できる身分ではなかったし、週末は東日本大震災
被災者支援のコンサートが間近で、その練習に余念がなかった
ということで、涙を飲んで諦めた経緯があります

待つこと12年、ようやく本日拝観することができました

このオペラについては既に(といってもMET LVより2年前)二期会の公演を聴いて
mixi日記にしていますが、1980年の東京オペラプロデュースによる日本初演にいたく
感激したと書いています

その他に本日と同じルネ・フレミング女史が伯爵令嬢を歌ったパリオペラ座公演のDVD
を持っており、それは何度も観ております

というわけで本日はもっぱら演出に興味を抱いて鑑賞いたしました
結論的にはMETらしくアメリカの観客を当て込んでいるため、まことに正攻法で、若干
の時代読み替えはありますが(衣装や、本来は18世紀パリが舞台であるのに自動車で
送り迎えする設定になっている)それほど重要ではありません
二期会の場合はこのオペラが作曲された第二次大戦中ドイツ占領下のパリになっている

このオペラの主題の「言葉が先か、音楽が先か」の論争をそのままオペラにしたら、と
いうちょっと理屈っぽい台詞をそのままストレートに提示しています

月光の音楽の場面も、二期会ではバレエを採り入れて、折角の美しい音楽を台無しに
していましたが、そんなこともなく、但しルネ・フレミング女史がうっとりした表情で
パントマイムを演じるのは、なにしろオバさん顔ですからLVのアップには向きません

でもまぁ声楽的にはどの方もいい声で、満足すべき公演であったと思います
畑中先生は「シュトラウスの、ひからびた、インスピレーションに乏しい音楽」と作品
自体を酷評されていますが、そこまでいうこともないんじゃない、という感じですね

終映後はちょうど夕食時(17時56分)、久しぶりの東銀座ですからハンバーグのAOI
さんを訪ねましたが、準備中の札が下がったまま、扉を開けて「今日はまだですか?」
と訊いたところ、急病人が出たので閉店したとのこと(ありゃりゃ)
仕方がないのでお隣のなか卯さんでローストビーフ重に味噌汁・漬物を追加していただ
きました(790円+150円也で可もなく不可もなし)

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