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2023年08月25日23:42
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ヒビノキ837（08月20日〜08月26日までの１週間／週前半）
2023/08/20〜2022/08/26までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。
■2023/08/20/日
19日（土）にTRPGのオフライン・セッション――。
『デルタ・グリーン（DELTA GREEN）』のHL（GM）をやらせてもらいました。
https:/
参加したメンバーは感染対策の協力と猛暑の中の往来ありがとうございました。
意外とセンチメンタルになったことで結末はよかった。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ．▲螢▲鵐福Ε灰奪櫂蕁�30歳／米国環境保護局（EPA）
実際の環境問題だけではなく、文化的／精神的な文化を守る省局ゆえ、人々との交渉や知識が豊富。それゆえ今回のネゴシエーター。
▼PC�◆．�ーテル・リスマン 46歳／米国疾病予防管理センター（CDC）
以前の任務で片目を失い隻眼となった医師。病理解剖や検死が得意分野。また空中落下死体に航空機等の航路を調査したりとめざとい。
▼PC�� グレッグ・Ｌ・ラヴ 70歳／第24特殊作戦航空団（SOCOM）
ベトナム戦争以後、アメリカの戦争を渡り歩いた元特殊部隊員。現在はアドバイザー。実際に、この“エージェント”チームの戦闘担当。
▼PC�ぁ．献Дぅ愁鵝Ε�ードナー 34歳／連邦特別捜査官（FBI）
以前の任務でうけた放射線症候群を克服して職場に復帰したFBI捜査官。司法組織の権限を使い立ち回る“エージェント”チームの代表。
●プレイの内容
（１）
まずシナリオ全体の内容から――。本作は05年から開始され、現在も続く、『デルタ・グリーン（DELTA GREEN）（以下DG）』の短編シナリオ――通称「Shotgun Scenarios」*1における22年の応募作品の１本だ。*2真夏のアラスカ。高級アウトドアウェアを着た男性の遺体が空中から落下した。この奇妙な不審死と異常死に、DGは“エージェント”*3（以下AG）を招集。アラスカに向い捜査を開始する。
遺体が空中落下した原因は、作中で「サンダーバード」と名付けられた神話生物だ。おそらくビヤーキー／バイアクーヘインスパイアをされた、*4この神話生物は、様々な次元を渡り歩く能力を持つ。*5この「サンダーバード」を召喚したのは、現地にある孤児院から、約14年前に行方不明となったビリー・アプトン*6なる人物だ。アプトンは、以後、「サンダーバード」と一緒に生活して狂人となった。*7
（２）
アプトン失踪の原因は、孤児院内のシスター（ミナ・パデュー）が彼へと行う虐待であった。*8母が霊媒で父が超能力者であったアプトンの力は増し、*9神話生物を召喚。ミナを連れ去り、この世界をはなれた。このとき、もう一人の少年――アプトンの友人であったベニレス・ホーマーが一緒に孤児院から姿を消す。最初にことわっておくが、ホーマーの存在は、シナリオを補強するため自身が追加した要素だ。*10
アプトンは、以来、人間社会をはなれ、ある意味では幸福に生活していた。*11 だが、その生活を乱す人物があらわれる。その人物が空中落下死体の身元――アイザック・ウエストだ。ウエストは興味本位でアプトン失踪事件のことを調査していた。*12 このウエストの行動と目的を知り、アプトンは孤児院が自身を連れ戻しにきたと想像してしまう。*13アプトンは神話生物と協力してウエストを殺害した。*14
（３）
（１）と（２）の結果が奇妙な空中落下死体が出現した原因だ。さて様々な用事でワシントンD.C.に滞在していたAGは、*15 ある位置情報と、末尾に緑色の▲*16 がついたGoogleの位置情報を受け取る。タコマ国際空港の外側の喫煙所で、AGはDGの“友人”と接触。12時間前に発生した空中落下死体の話と、 アップされたyoutube動画のアドレス、*17 そうしてアメリカ北東部メイン州バンゴーへ向う旅券を受け取る。
舞台を変更したのは（２）にもあるよう、アプトンの友人のベニレス・ホーマーの存在を追加させてもらったからだ。*18 さて、バンゴーに到着した一行は、まず、くだんの空中落下死体の調査を行う。検死というわけだ。だが開幕からサイコロの目が悪い。*19 この全体の出目の悪さは、以後の武器の入手に影響した。結果、AGは「サンダーバード」との戦闘で大変苦戦することになる。*20
（４）
同時に、よくない出目を救済してくれたのもDGのシステムだ。DGでは、AGが一定以上<技能値>を獲得している場合、 ダイスロール不要で判定を成功させることができる。*21 この仕様はDGのAGが、政府の公的組織へ所属するプロフェッショナルなのをあらわす。*22 リスマンは遺体が落下以前に死亡して、凍傷を負う奇妙な状況と、直接の死因が肺水腫症だとつきとめる。また、PLも経験豊富だ。*23
PL／AGは、空中落下死体が身に付ける高級時計や登山用ブーツに注目した。おそらく持ち主はユーザー登録をしているはずだ。*24 死体の落下当時に上空を飛行した航空機等はいないか？ 登山用ブーツの底の状態は？*25 くわえて持ち主の鞄に入る古い新聞から、アプトン失踪事件を把握したジェイソン。地元警察に問い合せ、当時の事件記録を請求する。これらの成否にはDG独自のゲームルールが存在する。*26
（５）
PL／AGは、空中落下死体の身元がウエストだとつかむ。登山用ブーツの底に付く土類と珪石。彼の居た場所は山中だ。ウエストは車をレンタルして行動している。そう思ったPL／AGはカーリース会社に連絡。ウエストの借りた車のＧPS情報を開示。所在をつかむ。*27このサークルの面々は、調査で馬車馬的にフル稼働するのが日常だが、今回もそうであった。*28 アプトン失踪事件の事件記録には奇妙な情報があった。
失踪したのは１人ではなく３人――。PL／AGは、22時を回る段階で、くだんの「聖ザビエル孤児院」を訪問。アリアンナが、神父とシスターを恫喝し、*29 ミナ・パデュー虐待の事実と、このためアプトン以外の失踪を隠蔽した懺悔を両名から引き出す。同時にアプトンの実力行使もはじまった。席を外すシスターを襲撃する神話生物。グレッグはカービンにより不可視の空飛ぶ“鳥”を撃退する。*30
（６）
PL／AGは、おそらく“鳥”に似た神話生物がウエストを空中から落下させたと結論づけ、翌日は二手へと分れた。ジェイソンとグレッグがウエストの車輛と消息を追い山中へ分け入る。アリアンナとリスマンは（２）で解説しているホーマーの消息を掴み、*31 会いに向った。山中の２人が神話生物に乗るアプトンを目撃するころ、*32 ホーマーと接触した２人はアプトンへ抱く友情と過去の話を聞く。*33
彼の話は恐怖と郷愁が入り交る昔話であった。*34 ホーマーがアプトンにもらった御守を手に入れ、*35 ４人は合流。神話生物へ挑む。奇襲は失敗。武器の手持ちも少ない。戦闘は危機の連発だったが、なんとか“鳥”は倒れ、*36 PCはアプトンを逮捕して事件を隠蔽する。*37 かつて友人へと渡した御守の姿に一瞬だけ狂人が正気を取り戻す。ホーマーがPL／AGに頼む伝言はこうだった。「アプトン元気かい？」*38
●脚注
※１ https:/
※２ https:/
※３ エージェントを“エージェント”と括弧でくくるのは通常の政府エージェントとDGの“エージェント”を区別する目的だ。DGのルールブックやサプリメントにおいて、一般の意味のエージェントは「agent（頭文字が小文字）」で表記され、 DGのエージェントは「Agent（頭文字が大文字）」で表記する。
※４ DGのHL（GM）用ルールブック『Delta Green: Handler's Guide』（https:/
※５ そういう部分もビヤーキー／バイアクーヘそっくりだ。
※６ アプトンは、父親の失踪と、母親の麻薬のオーバードーズが原因で孤児施設に収容されることになった。
※７ 様々な次元を渡る神話生物と生活したのだ。無理もないだろう。
※８ ミナ・パデューの虐待は、アプトンが母親にうけた虐待の経験を呼び起こし、結果、彼の負の力を増幅した。また、アプトンがミナに恨みを抱く動機には十分だ。
※９ アプトンの母親はアラスカに原住するネイティブ・アメリカンのアルティック・シャーマン（https:/
※10 ベニレス・ホーマーの追加は、以後に登場する「聖ザビエル孤児院」をシナリオに積極的に取り込み、かつ「もう一山」人間的ドラマがほしかったためだ。
※11 そっとしておけぱよかったのだ。
※12 ウエストはワイオミングで、国立公園の案内や、野外インストラクターを行う個人経営の観光会社を経営している設定を付け加えた。くわえてウエストは趣味で行方不明の人物を探す動画を各所にアップロードしていた。
※13 このシナリオにおいてアプトンは、かならずしも邪悪ではなく、自身を守る目的で行動したところがおもしろい。
※14 まさに好奇心が猫を殺す。
※15 アリアンナは温暖化現象の学会に参加、リスマンは感染症学会に参加、グレッグはベトナム戦争の在郷軍人会に参加、ジェイソンはＦBIの本部会議に参加していた。
※16 日本における「デルタ・グリーン（DELTA GREEN）」最大の勘違いは、 DGの“エージェント”みずから「わたしはDGの“エージェント”だ」だと名乗っていると思っている部分だ。この認識は完全な間違いだ。DGの“エージェント”は自身みずからDGなどと名乗らない。DGは組織名称ではない。また実際DGという組織名も“ない”。『Delta Green: Handler's Guide』の最初――P8の「What a Delta Green Agent Does」にも記載してある。DG――緑色の▲は、“エージェント”が請け負う任務、場所、品物、情報、人物、超常など様々なものをさす。つまり緑色の▲マークとは任務の符丁なのだ。一度DGの作戦に関与した人物は、様々な場面で緑色の▲を目撃する。この符丁あるところが超常の入り口――DGの任務があるところだと“エージェント”は経験則的に学ぶ。
※17 動画は突然空中から死体が落下し、バンゴーの観光客たちが、地面へと転がる死体にスマホやビデオのフォーカスをあわせて撮影したものであった。なお、まもなく削除依頼によって、動画は配信停止となった。
※18 アラスカは広大で、人々の居住地域がどうしても限定されてしまいますし。
※19 ゲームセッション開始以前はキャラクターの成長で出目が悪く、本編でも出目が悪い最悪のパターン。なおDGは「判定に失敗した技能が必ず１ポイント成長する」ので、いっぱい成長した。
※20 もう一丁「長物（ライフル等々）」があれば、最後の戦闘は、かなり危険度がことなっていただろう。
※21 このゲームルールは、HL（GM）が「絶対必要な情報をPLにあたえられる部分」と、実際の「ゲームプレイ時間の短縮」に非常に役立つ。AGは、この第１の情報を自動で把握し、判定にさらに成功した場合、追加の情報がわかる場合も多い。ちなみに自動成功の閾値の基準は、<技能値>が40％〜60％の場合が多い。
※22 プロと名乗る第一基準とは、現実でも「失敗」しないことと結果の「安定」だ。
※23 サークルではもう10年以上やってる作品だからね。
※24 このシナリオは設計において、現代と現実を非常に意識している。あらゆる製品をユーザーがデジタル登録して、サービスや顧客管理を行う社会だ。ウエストの時計はルミノール マリーナ カーボテック（https:/
※25 山登りか？ 川下りか？ このあたりはサークルメンバーでアウトドアと旅行が趣味のPLのアイデアが反映されることになった。
※26 https:/
※27 便利な時代だ。同時に怖い時代だ。
※28 もっとゆっくりやってもいいんだよ？ 結局、このシナリオは、PCがバンゴーに到着してから２日で解決した。DGの任務といえば任務らしいが。
※29 「（アリアンナ）１人？ ３人では？（失踪したのは）」
※30 苦労してカービン（ライフル）持参していてよかったね。なければシスターはさらわれて死亡していた。またアプトンが翌日以降も生存しており、かつ孤児院内の人々を守る行動をしなかったら、さらに犠牲者が出た。
※31 ホーマーはアプトンと一緒に逃亡したあと、名前を変更していた。だがベニレス・ホーマー時代に取得したIDは、そのまま利用してＳNSに投稿していた。自身が失踪して約14年間、以前のIDを利用していてなにも問題はなかったのだ。
※32 この場面で狂気へおちいったら展開はかなり悲惨なものになっていただろう。
※33 当時、アプトンと一緒にミナ・パデューに虐待をうけていたホーマーにとって、アプトンは悲惨な境遇から脱出させてくれる救い主であった。ホーマーはアプトンがミナが連れて行った日――孤児施設から去った最後の夜に、アプトンの“鳥”を見て、驚き逃げ出した。だが、ホーマーはそれを後悔していた。ホーマーにとってアプトンはいまだ友人だからだ。
※34 恐怖と郷愁ほど相性のよいものはない。スティーヴン・キングもいっている。
※35 「サンダーバード」の噛み付き攻撃は致死率15％だが（攻撃で15％以下の出目が出た場合に攻撃をうけた対象は死亡する。DG独自のゲームルール）、御守は、御守の周囲から半径20ｍ以内の対象の致死率を10％低下させてくれる。
※36 前夜のグレッグの攻撃がなければ勝てなかった。ジェイソンが満身創痍で近接攻撃するなど、まさしく死に物狂いの戦闘であった。あと戦闘のゲームルールを自身が誤解していた。PCのイニシアチブ以前に（PCの手番以前に）、攻撃を「回避」あるいは「反撃」した場合、PCは行動済となる。PCの手番以降の相手の攻撃にたいしては、自身が行動したあとでも、「回避」か「反撃」を１回だけこころみることができる。
※37 少々センチメンタルがすぎたかもしれない。でもよかった。PL／AGは、今回の空中落下死体事件を以下の方法で隠蔽した。DGでは、最後、PCが不可解な事件に合理的な説明をつけて隠蔽するのを求められる。この説明は、PLがアイデアを出し合い、相談や判定で決定する。PL／AGの隠蔽方法は以下のとおりだ。１） リスマンが検死した奇妙な検死報告はジェイソンが当局に申請して修正提出した。２） “鳥”はグレッグが倒した後で溶解した。なお“鳥”は卵を３つ営巣していた。これらは焼却した。３） 約14年前に失踪したアプトン発見は大変なニュースとなった。だがアプトンは精神錯乱した狂人と認定され施設に収容されることになった。４） ウエストの死体の空中落下の原因をアリアンナは突発的で小規模な竜巻だとした。海沿いで行動していたウエストを竜巻が持ち上げ空中に上昇。バンゴーの町へと落下させたという。いわゆる「ファフロツキーズ現象（https:/
※38 最後にPL／AGは、アプトンが逮捕されたことをホーマーに報告しにいき、事件に幕を引いた。
『ダークギャザリング』 第７話 「Ｓトンネル」
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前回の螢多朗告白ボイスは目覚まし時計にセットしてます！ その詠子への告白をきっかけに、彼女と自身の霊障の快復を決意。霊障をもたらした存在を倒す強さを持った怪異を育成するため、夜宵のお化け集めに協力する螢多朗。螢多朗は、その手始めに都内最強心霊スポットの１つＳトンネルへ向う。前回で螢多朗が怪異と向き合う土台づくりは終了。ですから今回から純粋な怪異収集。
手始めは超々有名な千駄ヶ谷トンネル。実際、以前の職場が千駄ヶ谷トンネルの近所だったために自身としてはなじみの場所。正直、昼でも夜でも“普通”の場所。ですけど心霊スポットとは一種の噂話の集合。その人々の最も有名な噂話――逆さ吊りで姿を現す長髪の女の霊と夜宵の対決。怪異めぐりにおいての３人の立ち位置は、螢多朗が怪異の引き寄せ要員、詠子が説明要員、夜宵が戦闘要員。
■2023/08/21/月
もうそろそろ連日の猛暑は勘弁してほしいぜ。
『Lv1魔王とワンルーム勇者』 第８話 「決別」
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前回に引き続き内容はコメディだけれどシリアス。結局、ガンマ共和国と王国の対立原因は、共和国が持つ魔鉱石の利権。もっとも王国は、元・戦士（レオ）の実力を十分理解していて、対立が現在の小競り合いを越えて本格化すれば、多数の犠牲を生む事がわかっている。そのため王国とフレッドは、元・勇者（マックス）の加勢がほしい。この構図をあらためて今回は補強していく。
第３大臣のグリムスは、膠着している状態を打破しようとする急進派で改革派。おそらく作中で今後、最も悪い奴と化し、最後には一件の責任を全部とらされそうなキャラクター。いずれにしろ、マックスも魔王もフレッドも、そうしてガンマ共和国のレオさえ、黒幕と陰謀の正体がわかっていない。状況はグリムスが計画するよう一触即発の状態。ここからどう展開するのか？
■2023/08/22/火
病院で検査。約１時間30分くらいかかる。まず当座は心配することはなさそうだが、結局のところ、個人差により、どうなるのかさっぱりわからん。医者も患者も。こりゃめんどくせえ。色々な手続きも必要で、こっちもめんどくさい。
対応した60代の女医先生は、疑問をバキバキ叩き潰し「いまはなにも問題ないのにわからないことかんがえてどうするの？」「なんとでもなるよ」のポジティブそのものの性格。「剛毅な先生だな」と感心してたら、院長先生なんすね。
『好きな子がめがねを忘れた』 第８話 「好きな子と告白を見てしまった」
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ブランコで好きな子の背中を押す事は婚前にやっていいことだったか？ 「生足」「ブランコ」「お泊り会の電話」「告白現場の目撃」。前回「男女としての２人の関係を物語がつめはじめた」とふれたけれど、その要素は今回も如実。スキンシップをふくめ、三重さんと小村くんの実際の接触や至近距離の状況は増加。くわえて頬が染まるなど、三重さん側の方が男子の小村くんを強く意識している。
彼女のラブの感情は６話以前は「はっきり」していなかった。ですから前回予想した、最後に２人の関係を「友達以上に意識させそう」は正解かも。あいかわらず、めがねをわすれた無茶な展開は多い。だけれど、めがねの要素以外で成立している場面も多い。今回一番よかったのは、深夜の２人がスマホとスマホで“こっそり”やりとりする展開だな。AMSR的囁き声の苗字呼びを含めてエモいぜ。
■2023/08/23/水
国内でも海外でもそうなんですけど、最近、新作TRPGの感想はＳNSか動画に主流になってしまって、ブログとか一定量のまとまった感想（文字情報）がないんだよな。時代といえば時代だが、新作は手が出し辛い。
『わたしの幸せな結婚』 第８話 「悪夢と不穏な影と」
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あふれる異能要素。かつての異能者たちの墳墓オクツキが墓荒らしにあった。警戒する対異特殊部隊。清霞は、その部隊のリーダー・大海渡征（まさし）と一緒に、帝位を継ぐ予定の堯人（たかいひと）に謁見。堯人の不穏な託宣を聞く。そのかたわら美世は悪夢に悩む中で、清霞の姉の葉月と花嫁修業をつづけていた。美世の薄刃の能力は、２章の物語の中心のはずだ。でも今回は異能方面の分量が多め。
オクツキの墓荒らしによって、帝都に怨霊があらわれるかもしれない。清霞たち対異特殊部隊の目的は、怨霊の帝都侵入を阻止し、人々を守る事。今回は怨霊復活の脅威と、その怨霊から帝都を護る清霞らの立ち位置を説明した。この時点で、政府に取り入り、かつ薄刃の力を狙う鶴木 新が黒幕だというのは明白。問題はオクツキの一件に、鶴木らがどう関係しているかだよな。
『アンデッドガール・マーダーファルス』 第８話 「夜宴」
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新章（人狼の住む独逸）へ向う布石を残し次回へ。前回と基本の構成は一緒。最後にモリアーティ教授本人が、自身らの組織名称《夜宴（バンケット）》を名乗る。ですから前回と今回を使い、作品世界のヴィラン集団を紹介した。バンケットの目的は、人間と怪異の融合。その尖兵が鬼の力を取り込む切り裂きジャック。同時に、日本で教授の実験体／被験体であった津軽はジャックと同質の存在。
いや、教授の説明によれば、注射した鬼の血の濃度が強すぎる／濃すぎる被験対象はすべて発狂した。そのなかでも自我を保つ９号 ＝ 津軽は特殊な存在。ホームズ ＆ ワトソンvs アレイスター、静句 vs カーミラの戦闘は痛み分け。教授の目的は、究極存在を生み出すための怪異収集。その素材たる人狼を求め、この怪異の住処へ関る宝石をうばおうとした。作品のグラウンドスートリーもしめした。
■2023/08/20/日
19日（土）にTRPGのオフライン・セッション――。
『デルタ・グリーン（DELTA GREEN）』のHL（GM）をやらせてもらいました。
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参加したメンバーは感染対策の協力と猛暑の中の往来ありがとうございました。
意外とセンチメンタルになったことで結末はよかった。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ．▲螢▲鵐福Ε灰奪櫂蕁�30歳／米国環境保護局（EPA）
実際の環境問題だけではなく、文化的／精神的な文化を守る省局ゆえ、人々との交渉や知識が豊富。それゆえ今回のネゴシエーター。
▼PC�◆．�ーテル・リスマン 46歳／米国疾病予防管理センター（CDC）
以前の任務で片目を失い隻眼となった医師。病理解剖や検死が得意分野。また空中落下死体に航空機等の航路を調査したりとめざとい。
▼PC�� グレッグ・Ｌ・ラヴ 70歳／第24特殊作戦航空団（SOCOM）
ベトナム戦争以後、アメリカの戦争を渡り歩いた元特殊部隊員。現在はアドバイザー。実際に、この“エージェント”チームの戦闘担当。
▼PC�ぁ．献Дぅ愁鵝Ε�ードナー 34歳／連邦特別捜査官（FBI）
以前の任務でうけた放射線症候群を克服して職場に復帰したFBI捜査官。司法組織の権限を使い立ち回る“エージェント”チームの代表。
●プレイの内容
（１）
まずシナリオ全体の内容から――。本作は05年から開始され、現在も続く、『デルタ・グリーン（DELTA GREEN）（以下DG）』の短編シナリオ――通称「Shotgun Scenarios」*1における22年の応募作品の１本だ。*2真夏のアラスカ。高級アウトドアウェアを着た男性の遺体が空中から落下した。この奇妙な不審死と異常死に、DGは“エージェント”*3（以下AG）を招集。アラスカに向い捜査を開始する。
遺体が空中落下した原因は、作中で「サンダーバード」と名付けられた神話生物だ。おそらくビヤーキー／バイアクーヘインスパイアをされた、*4この神話生物は、様々な次元を渡り歩く能力を持つ。*5この「サンダーバード」を召喚したのは、現地にある孤児院から、約14年前に行方不明となったビリー・アプトン*6なる人物だ。アプトンは、以後、「サンダーバード」と一緒に生活して狂人となった。*7
（２）
アプトン失踪の原因は、孤児院内のシスター（ミナ・パデュー）が彼へと行う虐待であった。*8母が霊媒で父が超能力者であったアプトンの力は増し、*9神話生物を召喚。ミナを連れ去り、この世界をはなれた。このとき、もう一人の少年――アプトンの友人であったベニレス・ホーマーが一緒に孤児院から姿を消す。最初にことわっておくが、ホーマーの存在は、シナリオを補強するため自身が追加した要素だ。*10
アプトンは、以来、人間社会をはなれ、ある意味では幸福に生活していた。*11 だが、その生活を乱す人物があらわれる。その人物が空中落下死体の身元――アイザック・ウエストだ。ウエストは興味本位でアプトン失踪事件のことを調査していた。*12 このウエストの行動と目的を知り、アプトンは孤児院が自身を連れ戻しにきたと想像してしまう。*13アプトンは神話生物と協力してウエストを殺害した。*14
（３）
（１）と（２）の結果が奇妙な空中落下死体が出現した原因だ。さて様々な用事でワシントンD.C.に滞在していたAGは、*15 ある位置情報と、末尾に緑色の▲*16 がついたGoogleの位置情報を受け取る。タコマ国際空港の外側の喫煙所で、AGはDGの“友人”と接触。12時間前に発生した空中落下死体の話と、 アップされたyoutube動画のアドレス、*17 そうしてアメリカ北東部メイン州バンゴーへ向う旅券を受け取る。
舞台を変更したのは（２）にもあるよう、アプトンの友人のベニレス・ホーマーの存在を追加させてもらったからだ。*18 さて、バンゴーに到着した一行は、まず、くだんの空中落下死体の調査を行う。検死というわけだ。だが開幕からサイコロの目が悪い。*19 この全体の出目の悪さは、以後の武器の入手に影響した。結果、AGは「サンダーバード」との戦闘で大変苦戦することになる。*20
（４）
同時に、よくない出目を救済してくれたのもDGのシステムだ。DGでは、AGが一定以上<技能値>を獲得している場合、 ダイスロール不要で判定を成功させることができる。*21 この仕様はDGのAGが、政府の公的組織へ所属するプロフェッショナルなのをあらわす。*22 リスマンは遺体が落下以前に死亡して、凍傷を負う奇妙な状況と、直接の死因が肺水腫症だとつきとめる。また、PLも経験豊富だ。*23
PL／AGは、空中落下死体が身に付ける高級時計や登山用ブーツに注目した。おそらく持ち主はユーザー登録をしているはずだ。*24 死体の落下当時に上空を飛行した航空機等はいないか？ 登山用ブーツの底の状態は？*25 くわえて持ち主の鞄に入る古い新聞から、アプトン失踪事件を把握したジェイソン。地元警察に問い合せ、当時の事件記録を請求する。これらの成否にはDG独自のゲームルールが存在する。*26
（５）
PL／AGは、空中落下死体の身元がウエストだとつかむ。登山用ブーツの底に付く土類と珪石。彼の居た場所は山中だ。ウエストは車をレンタルして行動している。そう思ったPL／AGはカーリース会社に連絡。ウエストの借りた車のＧPS情報を開示。所在をつかむ。*27このサークルの面々は、調査で馬車馬的にフル稼働するのが日常だが、今回もそうであった。*28 アプトン失踪事件の事件記録には奇妙な情報があった。
失踪したのは１人ではなく３人――。PL／AGは、22時を回る段階で、くだんの「聖ザビエル孤児院」を訪問。アリアンナが、神父とシスターを恫喝し、*29 ミナ・パデュー虐待の事実と、このためアプトン以外の失踪を隠蔽した懺悔を両名から引き出す。同時にアプトンの実力行使もはじまった。席を外すシスターを襲撃する神話生物。グレッグはカービンにより不可視の空飛ぶ“鳥”を撃退する。*30
（６）
PL／AGは、おそらく“鳥”に似た神話生物がウエストを空中から落下させたと結論づけ、翌日は二手へと分れた。ジェイソンとグレッグがウエストの車輛と消息を追い山中へ分け入る。アリアンナとリスマンは（２）で解説しているホーマーの消息を掴み、*31 会いに向った。山中の２人が神話生物に乗るアプトンを目撃するころ、*32 ホーマーと接触した２人はアプトンへ抱く友情と過去の話を聞く。*33
彼の話は恐怖と郷愁が入り交る昔話であった。*34 ホーマーがアプトンにもらった御守を手に入れ、*35 ４人は合流。神話生物へ挑む。奇襲は失敗。武器の手持ちも少ない。戦闘は危機の連発だったが、なんとか“鳥”は倒れ、*36 PCはアプトンを逮捕して事件を隠蔽する。*37 かつて友人へと渡した御守の姿に一瞬だけ狂人が正気を取り戻す。ホーマーがPL／AGに頼む伝言はこうだった。「アプトン元気かい？」*38
●脚注
※１ https:/
※２ https:/
※３ エージェントを“エージェント”と括弧でくくるのは通常の政府エージェントとDGの“エージェント”を区別する目的だ。DGのルールブックやサプリメントにおいて、一般の意味のエージェントは「agent（頭文字が小文字）」で表記され、 DGのエージェントは「Agent（頭文字が大文字）」で表記する。
※４ DGのHL（GM）用ルールブック『Delta Green: Handler's Guide』（https:/
※５ そういう部分もビヤーキー／バイアクーヘそっくりだ。
※６ アプトンは、父親の失踪と、母親の麻薬のオーバードーズが原因で孤児施設に収容されることになった。
※７ 様々な次元を渡る神話生物と生活したのだ。無理もないだろう。
※８ ミナ・パデューの虐待は、アプトンが母親にうけた虐待の経験を呼び起こし、結果、彼の負の力を増幅した。また、アプトンがミナに恨みを抱く動機には十分だ。
※９ アプトンの母親はアラスカに原住するネイティブ・アメリカンのアルティック・シャーマン（https:/
※10 ベニレス・ホーマーの追加は、以後に登場する「聖ザビエル孤児院」をシナリオに積極的に取り込み、かつ「もう一山」人間的ドラマがほしかったためだ。
※11 そっとしておけぱよかったのだ。
※12 ウエストはワイオミングで、国立公園の案内や、野外インストラクターを行う個人経営の観光会社を経営している設定を付け加えた。くわえてウエストは趣味で行方不明の人物を探す動画を各所にアップロードしていた。
※13 このシナリオにおいてアプトンは、かならずしも邪悪ではなく、自身を守る目的で行動したところがおもしろい。
※14 まさに好奇心が猫を殺す。
※15 アリアンナは温暖化現象の学会に参加、リスマンは感染症学会に参加、グレッグはベトナム戦争の在郷軍人会に参加、ジェイソンはＦBIの本部会議に参加していた。
※16 日本における「デルタ・グリーン（DELTA GREEN）」最大の勘違いは、 DGの“エージェント”みずから「わたしはDGの“エージェント”だ」だと名乗っていると思っている部分だ。この認識は完全な間違いだ。DGの“エージェント”は自身みずからDGなどと名乗らない。DGは組織名称ではない。また実際DGという組織名も“ない”。『Delta Green: Handler's Guide』の最初――P8の「What a Delta Green Agent Does」にも記載してある。DG――緑色の▲は、“エージェント”が請け負う任務、場所、品物、情報、人物、超常など様々なものをさす。つまり緑色の▲マークとは任務の符丁なのだ。一度DGの作戦に関与した人物は、様々な場面で緑色の▲を目撃する。この符丁あるところが超常の入り口――DGの任務があるところだと“エージェント”は経験則的に学ぶ。
※17 動画は突然空中から死体が落下し、バンゴーの観光客たちが、地面へと転がる死体にスマホやビデオのフォーカスをあわせて撮影したものであった。なお、まもなく削除依頼によって、動画は配信停止となった。
※18 アラスカは広大で、人々の居住地域がどうしても限定されてしまいますし。
※19 ゲームセッション開始以前はキャラクターの成長で出目が悪く、本編でも出目が悪い最悪のパターン。なおDGは「判定に失敗した技能が必ず１ポイント成長する」ので、いっぱい成長した。
※20 もう一丁「長物（ライフル等々）」があれば、最後の戦闘は、かなり危険度がことなっていただろう。
※21 このゲームルールは、HL（GM）が「絶対必要な情報をPLにあたえられる部分」と、実際の「ゲームプレイ時間の短縮」に非常に役立つ。AGは、この第１の情報を自動で把握し、判定にさらに成功した場合、追加の情報がわかる場合も多い。ちなみに自動成功の閾値の基準は、<技能値>が40％〜60％の場合が多い。
※22 プロと名乗る第一基準とは、現実でも「失敗」しないことと結果の「安定」だ。
※23 サークルではもう10年以上やってる作品だからね。
※24 このシナリオは設計において、現代と現実を非常に意識している。あらゆる製品をユーザーがデジタル登録して、サービスや顧客管理を行う社会だ。ウエストの時計はルミノール マリーナ カーボテック（https:/
※25 山登りか？ 川下りか？ このあたりはサークルメンバーでアウトドアと旅行が趣味のPLのアイデアが反映されることになった。
※26 https:/
※27 便利な時代だ。同時に怖い時代だ。
※28 もっとゆっくりやってもいいんだよ？ 結局、このシナリオは、PCがバンゴーに到着してから２日で解決した。DGの任務といえば任務らしいが。
※29 「（アリアンナ）１人？ ３人では？（失踪したのは）」
※30 苦労してカービン（ライフル）持参していてよかったね。なければシスターはさらわれて死亡していた。またアプトンが翌日以降も生存しており、かつ孤児院内の人々を守る行動をしなかったら、さらに犠牲者が出た。
※31 ホーマーはアプトンと一緒に逃亡したあと、名前を変更していた。だがベニレス・ホーマー時代に取得したIDは、そのまま利用してＳNSに投稿していた。自身が失踪して約14年間、以前のIDを利用していてなにも問題はなかったのだ。
※32 この場面で狂気へおちいったら展開はかなり悲惨なものになっていただろう。
※33 当時、アプトンと一緒にミナ・パデューに虐待をうけていたホーマーにとって、アプトンは悲惨な境遇から脱出させてくれる救い主であった。ホーマーはアプトンがミナが連れて行った日――孤児施設から去った最後の夜に、アプトンの“鳥”を見て、驚き逃げ出した。だが、ホーマーはそれを後悔していた。ホーマーにとってアプトンはいまだ友人だからだ。
※34 恐怖と郷愁ほど相性のよいものはない。スティーヴン・キングもいっている。
※35 「サンダーバード」の噛み付き攻撃は致死率15％だが（攻撃で15％以下の出目が出た場合に攻撃をうけた対象は死亡する。DG独自のゲームルール）、御守は、御守の周囲から半径20ｍ以内の対象の致死率を10％低下させてくれる。
※36 前夜のグレッグの攻撃がなければ勝てなかった。ジェイソンが満身創痍で近接攻撃するなど、まさしく死に物狂いの戦闘であった。あと戦闘のゲームルールを自身が誤解していた。PCのイニシアチブ以前に（PCの手番以前に）、攻撃を「回避」あるいは「反撃」した場合、PCは行動済となる。PCの手番以降の相手の攻撃にたいしては、自身が行動したあとでも、「回避」か「反撃」を１回だけこころみることができる。
※37 少々センチメンタルがすぎたかもしれない。でもよかった。PL／AGは、今回の空中落下死体事件を以下の方法で隠蔽した。DGでは、最後、PCが不可解な事件に合理的な説明をつけて隠蔽するのを求められる。この説明は、PLがアイデアを出し合い、相談や判定で決定する。PL／AGの隠蔽方法は以下のとおりだ。１） リスマンが検死した奇妙な検死報告はジェイソンが当局に申請して修正提出した。２） “鳥”はグレッグが倒した後で溶解した。なお“鳥”は卵を３つ営巣していた。これらは焼却した。３） 約14年前に失踪したアプトン発見は大変なニュースとなった。だがアプトンは精神錯乱した狂人と認定され施設に収容されることになった。４） ウエストの死体の空中落下の原因をアリアンナは突発的で小規模な竜巻だとした。海沿いで行動していたウエストを竜巻が持ち上げ空中に上昇。バンゴーの町へと落下させたという。いわゆる「ファフロツキーズ現象（https:/
※38 最後にPL／AGは、アプトンが逮捕されたことをホーマーに報告しにいき、事件に幕を引いた。
『ダークギャザリング』 第７話 「Ｓトンネル」
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前回の螢多朗告白ボイスは目覚まし時計にセットしてます！ その詠子への告白をきっかけに、彼女と自身の霊障の快復を決意。霊障をもたらした存在を倒す強さを持った怪異を育成するため、夜宵のお化け集めに協力する螢多朗。螢多朗は、その手始めに都内最強心霊スポットの１つＳトンネルへ向う。前回で螢多朗が怪異と向き合う土台づくりは終了。ですから今回から純粋な怪異収集。
手始めは超々有名な千駄ヶ谷トンネル。実際、以前の職場が千駄ヶ谷トンネルの近所だったために自身としてはなじみの場所。正直、昼でも夜でも“普通”の場所。ですけど心霊スポットとは一種の噂話の集合。その人々の最も有名な噂話――逆さ吊りで姿を現す長髪の女の霊と夜宵の対決。怪異めぐりにおいての３人の立ち位置は、螢多朗が怪異の引き寄せ要員、詠子が説明要員、夜宵が戦闘要員。
■2023/08/21/月
もうそろそろ連日の猛暑は勘弁してほしいぜ。
『Lv1魔王とワンルーム勇者』 第８話 「決別」
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前回に引き続き内容はコメディだけれどシリアス。結局、ガンマ共和国と王国の対立原因は、共和国が持つ魔鉱石の利権。もっとも王国は、元・戦士（レオ）の実力を十分理解していて、対立が現在の小競り合いを越えて本格化すれば、多数の犠牲を生む事がわかっている。そのため王国とフレッドは、元・勇者（マックス）の加勢がほしい。この構図をあらためて今回は補強していく。
第３大臣のグリムスは、膠着している状態を打破しようとする急進派で改革派。おそらく作中で今後、最も悪い奴と化し、最後には一件の責任を全部とらされそうなキャラクター。いずれにしろ、マックスも魔王もフレッドも、そうしてガンマ共和国のレオさえ、黒幕と陰謀の正体がわかっていない。状況はグリムスが計画するよう一触即発の状態。ここからどう展開するのか？
■2023/08/22/火
病院で検査。約１時間30分くらいかかる。まず当座は心配することはなさそうだが、結局のところ、個人差により、どうなるのかさっぱりわからん。医者も患者も。こりゃめんどくせえ。色々な手続きも必要で、こっちもめんどくさい。
対応した60代の女医先生は、疑問をバキバキ叩き潰し「いまはなにも問題ないのにわからないことかんがえてどうするの？」「なんとでもなるよ」のポジティブそのものの性格。「剛毅な先生だな」と感心してたら、院長先生なんすね。
『好きな子がめがねを忘れた』 第８話 「好きな子と告白を見てしまった」
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ブランコで好きな子の背中を押す事は婚前にやっていいことだったか？ 「生足」「ブランコ」「お泊り会の電話」「告白現場の目撃」。前回「男女としての２人の関係を物語がつめはじめた」とふれたけれど、その要素は今回も如実。スキンシップをふくめ、三重さんと小村くんの実際の接触や至近距離の状況は増加。くわえて頬が染まるなど、三重さん側の方が男子の小村くんを強く意識している。
彼女のラブの感情は６話以前は「はっきり」していなかった。ですから前回予想した、最後に２人の関係を「友達以上に意識させそう」は正解かも。あいかわらず、めがねをわすれた無茶な展開は多い。だけれど、めがねの要素以外で成立している場面も多い。今回一番よかったのは、深夜の２人がスマホとスマホで“こっそり”やりとりする展開だな。AMSR的囁き声の苗字呼びを含めてエモいぜ。
■2023/08/23/水
国内でも海外でもそうなんですけど、最近、新作TRPGの感想はＳNSか動画に主流になってしまって、ブログとか一定量のまとまった感想（文字情報）がないんだよな。時代といえば時代だが、新作は手が出し辛い。
『わたしの幸せな結婚』 第８話 「悪夢と不穏な影と」
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あふれる異能要素。かつての異能者たちの墳墓オクツキが墓荒らしにあった。警戒する対異特殊部隊。清霞は、その部隊のリーダー・大海渡征（まさし）と一緒に、帝位を継ぐ予定の堯人（たかいひと）に謁見。堯人の不穏な託宣を聞く。そのかたわら美世は悪夢に悩む中で、清霞の姉の葉月と花嫁修業をつづけていた。美世の薄刃の能力は、２章の物語の中心のはずだ。でも今回は異能方面の分量が多め。
オクツキの墓荒らしによって、帝都に怨霊があらわれるかもしれない。清霞たち対異特殊部隊の目的は、怨霊の帝都侵入を阻止し、人々を守る事。今回は怨霊復活の脅威と、その怨霊から帝都を護る清霞らの立ち位置を説明した。この時点で、政府に取り入り、かつ薄刃の力を狙う鶴木 新が黒幕だというのは明白。問題はオクツキの一件に、鶴木らがどう関係しているかだよな。
『アンデッドガール・マーダーファルス』 第８話 「夜宴」
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新章（人狼の住む独逸）へ向う布石を残し次回へ。前回と基本の構成は一緒。最後にモリアーティ教授本人が、自身らの組織名称《夜宴（バンケット）》を名乗る。ですから前回と今回を使い、作品世界のヴィラン集団を紹介した。バンケットの目的は、人間と怪異の融合。その尖兵が鬼の力を取り込む切り裂きジャック。同時に、日本で教授の実験体／被験体であった津軽はジャックと同質の存在。
いや、教授の説明によれば、注射した鬼の血の濃度が強すぎる／濃すぎる被験対象はすべて発狂した。そのなかでも自我を保つ９号 ＝ 津軽は特殊な存在。ホームズ ＆ ワトソンvs アレイスター、静句 vs カーミラの戦闘は痛み分け。教授の目的は、究極存在を生み出すための怪異収集。その素材たる人狼を求め、この怪異の住処へ関る宝石をうばおうとした。作品のグラウンドスートリーもしめした。
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