映画「マッド・ハイジ」

これぞＢ級という作品。札幌市にはシネコンが２つあり、見たい映画は大概
上映してくれるのだが、運悪く「マッド・ハイジ」は弾かれた。代わりに上映館と
なったのがサツゲキで、スガイディノスの最後の生き残りである。小規模ながら
複数作品を上映しており、「ゴティック・メード」もここで観た。正直なところ
採算は苦しいと見えるのだが、ニッチな要望に応えてくれる場所はここしかないので
何時までも存続して欲しいものである。
さて「マッド・ハイジ」という作品、パロディの度合いが強く冒頭のロゴからして
パラマウントを意識している（☆のある場所にチーズが配してある）。過去の名作、
「マッドマックス」「スターウォーズ」「ランボー」などから拝借したと思われる
シーンが幾つもあり、ニヤニヤする箇所にいとまがない。それでいて復讐劇が
薄れることがなく、パロディが邪魔にならない程度に収まっていると分かる。
ところでこの作品の原案は、ヨハンナ・シュピリではなく、高畑勲のほうではないかと
感じる。オンジの小屋はそのものだし（ブランコはなかったが）、番犬として
ヨーゼフも登場するからだ。自分的には確度の高い推測なのだが。