生誕百年 中田喜直展＠横浜市歴史博物館〜大塚遺跡

人生ブンダバーで標記の展示会のことを知り、そのうち行ってみようと思っておりまし
たが、会期は9月いっぱいまであるもののうかうかしていると機を逸してしまうと、本日
台風も去ったことですし、行って参りました
人生ブンダバーでは渋谷区郷土博物館・文学館で開催されている「生誕100年記念作曲家
中田喜直と渋谷」のことも記事になっておりましたが、なにしろ周回遅れが常なのでこち
らの方は既に終了しております（別にブンダバーさんが意地悪して告知を遅らせている
わけではない、そもそも告知目的でブログ運営しているのではないですよね）

会場である横浜市歴史博物館は紛らわしいのですが、馬車道にある神奈川県立歴史博物館
とは別物です（ワタシはよく読まずに馬車道の方に行くところだった）
横浜市営地下鉄のセンター北駅にあるとのことで、ブンダバーさんの地元ですね
初訪問ですが、なかなか立派な外観でした

横浜市営地下鉄なら敬老パスで行けるし、入場料も「濱ともカード」があれば200円です
ブンダバーさんは取材に1時間半かけたそうですが、ワタシはそこまではいかない、でも
興味深い内容でしたので1時間はかかりました
画像含め詳しくは人生ブンダバーをご高覧下さい（もうすでにご覧になっていますよね）
→こちら

ここではブンダバーと重複しないように補遺をいくつか
・中田さんのご母堂は奥村土牛画伯の従姉妹だそうです
・中田さんは「ヨシタダ」とお読みするのが正しいのですが、皆が「ヨシナオ」と読む
ので面倒だからそれに従ったとのこと（土井晩翠と同じですね）
・中田さんの処女作（10歳の時の作品）の自筆譜が展示されていましたが、半音階を
多用した歌いにくそうなものです（伴奏譜付きです）
・中田さんは空軍将校でしたから終戦時銃殺されるかも知れないという噂があり、覚悟の
遺書が5通残されています（日付は奇しくも78年前の今日です）
・1998年に畑中先生（音楽学校同期）からの葉書が展示されており、「ピアノコンチェ
ルトそろそろですよ!!!」と煽られていて本人もその気であったようですが、どうも既に
癌であったらしく、叶わぬこととなりました
・磯部俶氏の声がけでスタートしたこどもの歌を作る会「ロバの会」は1998年の磯部氏
の逝去に伴い2000年3月に解散コンサートを開きましたが、その2ヶ月後に中田さんも
亡くなられました

展示にはありませんでしたが、中田さんはワタシの最後の勤務先であったエンジニアリ
ング会社の設計・施工になる草津のリゾートマンションの区分所有者でした
多分避暑地の別荘としてお使いになっておられたのではないでしょうか

画像はブンダバーには掲示されていなかったもので、戦争により繰り上げ卒業となった
昭和18年の音楽学校同期生の集合写真（右から5番目が畑中先生で、その二人おいて左
手前で頬杖をついているのが中田さんです）
ロバの会の皆さん（左から中田さん、中田さんのご令兄一次氏、大中恩氏、磯部俶氏）

なお、年表で「海の構図」が男声合唱曲となっておりましたが、これは誤りですね
（だったら福永先生が編曲する必要がないですものね）

折角センター北駅まで行ったので、展示会後はお隣にある大塚・歳勝土遺跡を訪問しま
したが、あいにく雨が降り出しましたので歳勝土遺跡の方は割愛しました
弥生時代の竪穴住居を再現したものです（これがそのまま発掘されたわけではない）

というわけで、雨を避けて昼食は遺跡の近くのショッピングモール3階にある二八そば
久右衛門さんを食べログで調べ出したのですが、メニューに覚えがあって、5年前に小
林稔侍さん主演の「星めぐりの町」という映画を観た帰りに訪問済みでした
そのときいただいた名物葱鰺天そばは、どうもワタシの好みではなかったので（生臭く
て蕎麦に合わない）、今回は肉つけせいろをいただきました

今年は中田さん、司馬遼太郎氏、そしてワタシの母の（ブンダバーさんのご母堂様も）
生誕100年になります