といえば、国立科学博物館のクラウドファンディング。十分な運営費が降りてこず、
国民に向かってクラウドファンディングを実行したところ、たった1日で目標額の
1億円を集めてしまった。3日目の10日時点で5億円に到達したそうだ。まだまだ
文化への関心は高いことを証明。しかしここには、不安も立ち上るのである。
この国民の関心度合い、本来ならば、文部科学省から十分に予算をもらっていなくては
ならないのではないか。直接集めるのではなく、税を文科省へ配分して必要な
運営費として博物館側へ渡せば簡単に済む筈。様々な障害があってそうならないと
推測できるが、予算を握っている側は傾向として、即座の結果が出ない分野に対して
冷たい印象を受ける。H3ロケットの度重なる失敗も、この延長にあるものと
聞いている。
もうひとつ、今回の成功に味をしめて今後も、足りなければ直接集める方式に頼り
更に予算を削られる可能性がある点。これは税を集めて再配分する意義を否定しているに
等しい。何の為の税なのか、が問われるのである。もっと云えば、何の為に役人が
存在しているのかという問いかけにもなる。
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