坂本氏亡くなる

　亡くなった坂本龍一さんは、反戦・反原発の人だった。自ら、若いときは“過激な左翼”とスタンスを決め、しょっちゅうデモに出かけたという。言いたいことを言う人だった、ということだろう。
　いつ頃からか若い人が、“サヨク”と言う言葉で言いたいことを言う人を差別意識をもって言うように変わった。違うんだと言っておく。言いたいことを言ってるだけの人を、活動家、などと言ったりする。例えば東京新聞の望月い塑子記者を“活動家”などと言ってる記事を見た。不気味なことである。
　前に介護に入ったご夫婦。奥さんも、坂本氏に似た雰囲気があった。体が不自由だったが心は自由な人だった。ので、好きだった。坂本氏よりやや上の世代の人たち。
　僕は親がかりでよき大学に行ってた人たちが、学生運動とかするのは肯定的に見てた。自分の事より、社会や困ってる人を優先しているように見えた。自分なりの正しいことをしてた。そこには、打算はないと思う。親がかり、だからできることだ。
　サヨクとか言われながら学生運動してた昔の若者は、今の世襲でまるで当たり前のように、政治家である親を継ぐ若い人、とは真逆だと思う。
　ま、僕も昔の悪い意味でのナイーブすぎるものを引きづってるのはわかってるつもりだけどね。