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2023年01月16日14:58

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「染付 岩松波文 小皿」

 今回は、「染付 岩松波文 小皿」の紹介です。

 昨日、骨董市で、伊万里の染付の小皿を買ったわけですが、それの紹介となります。

 ところで、この小皿には、岩礁に松が生え、その岩礁には強い波が打ち寄せられて波頭をなしているという、ごく普通の日本の海岸に見られるような光景が切り取られたように描かれています。


写真1: 表面


 これを見て、「随分と陳腐な文様だな〜」、「よく古伊万里に描かれる文様だよな〜」と思ったところです。

 でも、まっ、「こんな典型的な文様を描いた伊万里は、これまた、典型的な古伊万里と言えるかもしれないな」とも思ったところでもあります。

 それで、珍品というようなものではないけれども、典型的な古伊万里の例と言えるだろうから、そんな観点から、参考品となるだろうと思って買ったわけです。

 そこで、この小皿を紹介するに当り、このような文様の古伊万里を、普通、図録等ではどのような名称で紹介しているのだろうかと思い、「柴田コレククション総目録」で調べてみました。

 そうしましたら、意外なことに、「岩」と「松」と「波」の三つだけの組み合わせの文様のものはないのですね(><)

 「柴田コレククション総目録」の中では、「岩草花文」とか「岩花木文」、或いは「岩松釣人物文」とか「岩松鳥文」というようなものはありますが、「岩」と「松」と「波」の三つだけの組み合わせの文様のものはないのですね(~_~;)

 これは意外でした。もっとも、それ以外の図録等には載っているのかもしれませんが、、、。

 そんなことから、この小皿の名称は、「柴田コレククション総目録」を参考として、「染付 岩松波文 小皿」としました。

 ご覧のように、この小皿には、日本の海岸の何処にでも見られるような、ごくごく普通の光景が描かれています。

 また、裏面も、唐草繋ぎ文となっていて、これまた、ごくごく普通の古伊万里に見られる典型的な文様となっています。


写真2: 裏面


生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代中期
サ イ ズ : 口径13.8〜14.0cm  底径9.1〜9.2cm







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