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2023年01月04日21:02

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2023年1月4日(水)アニメ関連の話題 ドラえもんの名作「ベロ相占いで大当たり」のストーリーと、日本社会について、作家を含め夢を追う人々へのメッセージ

2023年1月4日(水)
本日も、東京多摩地区は、澄んだ青空が広がっていた。最高気温は昼過ぎに記録した摂氏9度、湿度は40%台である。冬らしく、先月から降水量が少なく、空気の乾燥が続く。

 本日は、3章にわたって、ドラえもんを中心にアニメについて紹介する。

 目次
第1章 現役声優から評価を受ける初代ドラえもんの声を担当した大山のぶ代
第2章 2022年にハズったアニメ名言ランキング
第3章 子供に残したいアニメ「ドラえもん」の名作、ベロ相占いで大当たりからえられる教訓

   第1章 現役声優から評価を受ける初代ドラえもんの声を担当した大山のぶ代

テレビ朝日系で1月4日、バラエティー番組『お正月特別企画! Z世代声優が選ぶ!昭和アニメのスゴい声優50人はこれだ! 人気アニメの超お宝映像とともに大発表SP!』が放送された。z世代を中心に、若い声優陣に焦点をあてていた。若い800人の声優に、昭和時代に活躍した声優について尋ねたところ、ドラえもんの大山のぶ代の影響を受けているケースが多いことがわかった。

 中でもおおやまのぶ代を絶賛していたのは、人気サッカーアニメ『ブルーロック』の主人公・潔世一役の浦和希である。1995年10月18日産まれの27歳の彼は、物心がついた頃に、ネットが普及していた。浦和希氏は、劇場盤短編作品「帰ってきたドラえもん」の一幕が心に焼き付いているという。物語の終盤、未来の世界から帰ってきたドラえもんと、自宅の2階部屋に戻ってきたのび太と再会するシーンである。のび太は、ドラえもんが本来いるべき、未来の世界との扉が閉ざされていたと思い込んでいた。襖を開けて、畳の部屋にいるドラえもんを見て、幻覚ではないか、と自分の目を疑っていたのである。つい、「ドラえもんだよね?」と繰り返し問いかけたのである。ドラえもんは、ただ「うん」と頷いていた。

写真=帰ってきたドラえもんの一幕 掲載元 思考回廊 https://trynext.com/review/page/b00005ftp0.php
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 浦和希氏によると、ドラえもんの頷き方が、1回目と2回目では、それぞれ違ったという。彼は、「これがアニメーションの力というか、声優さんの力というか、そういう風になれるよう頑張っていけたらなと思います」と話した。

 アニメのドラえもんの声優が一新されたのは2005年4月になる。頭初は、大山のぶ代から引き継いだ水田わさびの声に、違和感を感じた方も多かった。今では、すっかり水田わさびの声に慣れているのか、視聴者からのクレームなどは寄せられていない。声優の変更を経て、テレビアニメ化から今年で44年になる。親から子供へと世代を超えて、愛され続けている。

 関連記事 2023年1月4日付け ORICON https://www.oricon.co.jp/news/2263141/full/

大山のぶ代の感情表現、現役声優が感動 ドラえもん「うん」2文字の感動シーン
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7250029

 
        第2章 2022年にハズったアニメ名言ランキング

アニメ関連のサイト、アニメ!アニメ!は、年末恒例の総選挙と題した企画を実施した。

 タイトルは、「2022年にハズったアニメ名言」である。調査期間は12月5日から12月16日まで12日間、昨年の5倍に達する684票が得られた。

アンケート結果をこの度発表した。

【2022年、自分の中でバズったアニメ名言は?】
1位 「アーニャぴーなつがすき」『SPY×FAMILY』
2位 「さかなーチンアナゴー」『リコリス・リコイル』
3位 「心臓が逃げる!」『リコリス・リコイル』
4位 「日和ってるやついる? いねえよなぁ!!?」『東京リベンジャーズ』
5位 「ダブスタクソ親父」『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

 アニメ!アニメ!公式サイト https://animeanime.jp/
 
 ランキングについての掲載記事 2023年1月3日付 https://animeanime.jp/article/2023/01/03/74570.html

前回のアニメ関連日記 2022年9月8日付け 9/8(木)IPHONE14の規格 円安による日本経済の行方 ガソリン価格 日銀とFRB 円安によるアニメ業界の行方 ジブリ映画「となりのトトロ」に登場する猫バスの最後の行き先
 
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983213229&owner_id=32437106

 続いては、ドラえもんの名作「ベロ相占いで大当たり」のストーリーについて紹介する。

 第3章 子供に残したいアニメ「ドラえもん」の名作、ベロ相占いで大当たりからえられる教訓

 日本では、年々出生率の低下により、少子化に拍車がかかっている。経済成長の低迷の原因は、少子化に伴う人口減少にあるとの見方もある。日本では、一度出産により、仕事を離れると、職場復帰が難しい。男性の育児休暇に理解をしめす企業も限られている。教育費も嵩む影響からか、給料水準が上がらない中での結婚、子育てに踏み切れない若者も多い。2030年には、65歳以上の高齢化率は31,8%になると推定されている。今の子供達が大人になる頃には、高齢者を支える社会保険料の負担が重くのしかかる。増え続ける社会保障費を、税金だけでは賄えない。政府は、国債を発行して、問題を先送りにした。経済成長が見込めない中、借金が膨らみ続ける日本は、将来が見通せなくなった。

 子供の数が少ない中でも、一定程度アニメ作品は需要がある。ネットの普及により、海外へも市場を開拓した。今30代や40代でも、子供時代からアニメを見続けている人が着実に増えている。

 最も息の長い作品は、「ドラえもん」である。1979年4月2日に初回放送が開始されてから、43年の月日が経過した。当時の子ども達が、親世代になり、我が子と一緒にテレビを見るケースも多いという。

 今回長く愛されていたドラえもんの通常30分の作品から、「ベロ相占いで大当たり」という作品を紹介する。声優が変った後、2008年9月12日(日)にも放送された。

 関連日記 2020年11月17日付 11/17(火)野口さんが宇宙へ旅立った日に、ドラえもんの来春公開予定の新作映画が発表される。名作「ベロ相占いで大当たり」から得られる教訓 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977546266&owner_id=32437106

 大山のぶ代が声優を務めた時代にはわずか数分の物語だったものの、2005年4月以降のリニューアル版では15分物に仕上げた。

 この作品は、小説家志望の元高角三という中年男性について描いている。彼は、就職氷河期と呼ばれるバブル崩壊直後に学生を卒業した今の40代と重なる

主人公元高角三自身は、就職をせずに、小説家を目指していた。家にひたすらこもり、手書きで原稿を書き続けるものの、自分でも納得できる作品を生み出せず、途方に暮れていた。仕事もせず、家族や友達もなく、孤立状態だった。夏の昼下がり、住宅地の空き地で沈み込む元高角三の前に、ドラえもんのお馴染みのメンバーが姿を現した。

 写真=2008年9月12日放送版 掲載元 テレ朝 動画https://www.tv-asahi.co.jp/douga//doraemon/29
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「ベロ相」と題した占いでのび太が、スネオ、ジャイアン、しずかちゃんの舌を見て、数分後の出来事を当てると、自負していた。スネオに「火難の相」、しずかちゃんに「水難の相」、ジャイアンに「女難の相」があるというのである。早速事が起こり始めた。スネオが舌を出して、のび太を小ばかにすると、ジャイアンが近寄ってきた。ジャイアンが虫眼鏡でスネオの舌を覗き込む。すると、虫メガネによって、太陽光が一点に集った。光の作用によって、スネオの舌に熱がこもり、焼けてきたのである。まさに「火難」の相である。慌てたジャイアンは、丁度妹のジャイ子が運んできた水の入った金魚蜂を取り上げ、スネオに吹っかけた。方向を間違え、しずかちゃんにかかってしまった。とばっちりをくらったしずかちゃんの服はびしょ濡れである。のび太が当てたとおり、しずかちゃんは「水難」に陥ったのである。続いてジャイアンにも不幸が起こった。ジャイ子が飼っていた金魚を台無しにしたことにより、すぐに駆けつけた母親から叱られて、追いかけられる。「女難の相」とは、ジャイアンの母ちゃんのことだった。

 写真 掲載元 帰ってきた変ドラ http://hen-dora.com/12-berosouuranai/
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 一部始終を目撃していた小説家志望の元高角三は、決意を固めたかのように立ち上がった。空き地から離れ、意気揚々と帰り道を歩くのびたにしがみついた。未来を占ってくれ、と両手を合わせ、舌を出したのである。のび太は、元高の家に案内され、詳しい訳を聞かされると、一端自宅に戻った。ドラえもんにも声をかけて、タイムマシンで5年後の世界に飛び、代わり映えのしない町中を歩き、まっすぐ元高の元へと向かう。曲り角でのことだった。自宅前で、元高角三は、束にしていた原稿用紙の山を手に、不用品回収業者と交渉していた。元高は、没になった原稿用紙をチリ紙として、食べ物との交換を要求していた。業者は、食べ物との交換には応じられないと、断りの返事をする。風邪を引き、くしゃみをした彼の元には、紙一つ残っていなかった。

 小説家としての成功には程遠く、ティッシュ1箱を買えないほど生活的に困窮していることが明らかになった。

 写真 掲載元 帰って来た変ドラ 
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 再び元の世界に戻ると、ドラえもんと共に彼の元を訪れ、「占いの結果、小説家になれない」と正直に伝えた。元高は、長年の夢が費えて、落ち込んだものの、すぐに商売を始める、と強がった。 元高の未来が気になり、のび太とドラえもんは、再び5年後の世界を見に行った。二人は、方向性を変えた元高が、商売が上手く行き、大金持ちになっているかもしれないと、期待したのである。

 現場についてみると、門構えは全く変っていなかった。家の修繕費用も賄えず、木造の壁面に生じた裂け目には、継ぎ充てが見えた。二人は、元高の安否が気になり、戸を叩いて大声で呼んだ。聞きつけた近所のおじいさんに、働きに出ていることを告げられた。 小説家へのこだわりを捨てた元高は、事業を立ち上げ、成功することは出来なかった。家でひきこもっていては、何も始らない。彼は、弁当屋で朝から夕方までコツコツと働いていたのである。5年ぶりに見えたのび太とドラえもんを、元高は仕事が終わる夕方、快く家に迎えた。

 写真 掲載元 「帰って来た 変ドラ」より
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元高は二人にこれまでの出来事を語った。 「アルバイトを始めてね。お恥ずかしい話、僕は文学ばかりにこだわっていて、全く働いたことがなかった。そして気付いたんだよ。文学と同様、どんな仕事にも難しさややりがいがあるんだってね。苦労が同じなら何も一つに絞ることはない。両立する事だってできるんだよ。最もそれは大変なことだけれど、それが妙に楽しくてね」としみじみと語り、原稿を取り出した。「そうしたらねぇ、やっと自分でも納得がいく作品が書けるようになってきた。たとえ売れなくても僕の小説が優れていることを、僕自身が一番よく知っている。今はそれだけで幸せさ」とにっこりと微笑んだ。

 沈みゆく夕日が、窓から差し込むと、元高は立ち上がった。貧しくても充実した生活を送る彼の背中を、ドラえもんとのび太は黙って見つめていた。

 物語は、仕事と文学の両立を図った元高角三が、文学賞を受賞して、完結した。




名作「ベロ相占いで大当たり」から3つの教訓が得られる。

・引きこもりから脱却して社会参加をすることの大切さ
・文学は経験が必要
・よい行いをすれば必ず報われる。

 写真=ベロ相占いで大当たりの2008年9月12日放送版 掲載元ボンタの気まぐれ日記
https://mblg.tv/0pagme0mw/entry/117/
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  人間誰しも子供の頃から夢がある。厳しい現実に直面し、方向を変えることはいくらでもある。スポーツは年齢と共に体力が衰えることにより、チャンスは若いうちに限られる。小説家や脚本家は、社会人を経て、30代、40代でデビューする例は多い。

 元高角三は、いわゆる中年ニート、両親が亡くなり、たった一人取り残された。家の修繕費用さえ工面できず、食費の捻出にも苦労していた。全く社会人経験のない彼が、商売で成功できるほど世の中甘くない。年功序列、新卒優遇社会の日本において、中年の就職活動にも厳しい現実が待っている。彼は、今自分が置かれた立場をしっかりと理解し、アルバイト雇用ながら、朝から夕方まで弁当屋で働きに出た。精神的にもゆとりが出た分、作品つくりにも身が入り、ついに文学賞の受賞を達成したのである。

 作者藤子・F・不二雄 の人生を重ね合わせると、高校卒業後、1年間工場に働きに出ていた。待遇は決して恵まれず、充実感を味わうことが出来なかった。母親から後押しされ、上京して、漫画家志望者が集うトキワ荘に移り住んだ。手塚治や石ノ森章太郎等に出会い、互いに切磋琢磨しあいながら、漫画を描き続け、デビューにこぎつけた。

 ドラえもんは、大人から子供まで、ファミリー世帯を中心に親しまれている。産みの親藤子・F・不二雄 の魂は、世代を越えて着実に受け継がれている。

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