どこで話題になっているのかな?平日昼の2時の上映回でなかなかのお客の入りでした。
生まれつき両耳の聞こえないケイコは下町の古ぼけたボクシングジムでボクシングにいそしんでいる。
いきなりジムでの着替えのシーン、ケイコの背中がなかなかたくましい。
リングに上がってのミット打ちも、かなり練習を積んだあとが見え、かなり好印象。
岸井ゆきのがプロボクサーをになりきって、普段から笑う事のないキリッとした目力が凄い。ケイコになり切っている。ケイコは岸井ゆきのでなければならないと思わせる。
岸井ゆきのを見るためだけで見に行ってもいい作品。こういうには私にはストーリーが物足りなかった。
この映画に関する予習で解説を見ると、耳の聞こえないボクサーと視力を失いつつある師とあるが、いうほど熱い師弟関係は見えなかった。
師である会長の三浦友和も素晴らしい演技力で岸井ゆきのと対峙しているが、視力を無くしそうな悲壮感とケイコに対するより重い愛情を感じることができなかった。
話はもう少し魅せてほしかった。
大賞は別の映画、最優秀女優賞「岸井ゆきの」最優秀助演男優賞「三浦友和」ですね。
他の脇役もよかった。特にトレーナーの二人は良かった。
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