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2022年12月13日22:37

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都響第962回B定期@サントリーホール

桂冠指揮者E.インバル氏指揮によりブルックナーの交響曲第4番ロマンティック
これだけでは演奏時間1時間強で尺が足りないので、カップリングはヴェーベルンの
管弦楽のための6つの小品(小品でよかった)、先日の東響の2番の時も新ヴィーン
楽派との組み合わせでしたが、なにかそういうお約束なのかしら(約束した覚えは
ないけど、もしかして名前がアントン繋がり?)

都響のロマンティックは3年前にA.ギルバート氏の指揮で聴いており、そのとき有名
なわりには聴く機会が少ないと書いたら、今年の3月に下野竜也氏指揮の音大オーケ
ストラフェスで聴くことになり、さらに今回ですから、堰を切ったが如しです

今回はノヴァーク校訂の初版、ギルバート氏はノヴァーク第2版、下野氏と手持ちの
カラヤン指揮のCDはハース版、G.ヴァント指揮のCDは原典第2版と様々な版で聴く
ことになりましたが、さすがに本日は初版によるものなので第3楽章は全然違う、
宇野コーホー氏のように「クナの何小節目から何小節目がどうしたこうした」み
たいなマニアックなことは書けませんが(そもそも全く作曲し直したので何小節目
もへったくれもないのですよ)、むしろ何故インバル氏が演奏されること稀な初版を
取り上げたかですね

本日の公演パンフには「ロマンティック(ロマンティシェ)という副題は作曲者
自身による」と書かれていますが(wikipediaでは弟子によるものか本人なのか
不明とされている)、ブルックナー自身がロマンティックと考えていたとしたら
この初版は特にロマンティックとは思えず(むしろ粗削りに聞こえる)、改訂
した気持ちもわかるような気がするのですが

本日使用したスコアにはインバル氏の手も加えられているそうなので、厳然たる
原典至上主義というわけではないようです
もしかしたらそこにブルックナーの本来の意図を読み取ったのかもしれません
以前ミンコフスキー氏が、第0番を演奏したときも、これが作曲者によってお蔵入
りにされたものとは思えないくらい魅力的に聴こえたのを思い出しました

本日は珍しくストコフスキー・シフトによる配置で、インバル氏はいつもそうでし
たっけ(過去の日記によると幻想や大地の歌をこの配置で振っています)

ヴェーベルンもブルックナーも予定演奏時間よりかなり早めに終了してしまい、
時差退場もありませんでしたので、21時前に会場を出ることができました


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