〜写真家として成功しているジャニスと17歳の少女アナは、同じ病院の産科病棟で偶然出会い、同じ日に女の子を出産。ともにシングルマザーとして生きていくことを決意していた2人は、再会を誓って退院する。ところが、ジャニスがセシリアと名付けた娘は、父親であるはずの元恋人から「自分の子どもとは思えない」と言われてしまう。それをきっかけにジャニスがDNA検査をしたところ、セシリアが実の子でないことが判明。アナの娘と取り違えられたのではないかと疑うジャニスは、悩んだ末にこの事実を封印し、アナとも連絡を絶つ。しかし1年後、偶然アナと再会し、アナの娘が亡くなったことを知る〜<映画.comさんより>
メインは2人のシングルマザーの物語。
赤ちゃん取り違えを長く引っ張ると思っていたら、比較的早く検査となって、どこかしらホッ。
だって、赤ちゃんのためにも、物心がつく前の方がいいよね。
DNA検査の手順を細かく見せていたのが印象的。
育てていた子が実の子ではないという衝撃。
ジャニスは1年後、アナと偶然再会。
取り違えられた、自分の子どもが亡くなっていたということを知ってしまう。
アナに事実を話せば・・・自分には何も残らない。
ジャニスとアナの絡み合いが見どころ。
2人の距離&関係が今までとは違うものになる。
真相を話されて、もう二度と会うことはないという展開?
いや、そうではないんです。
同じ日、同じ時間、同じ場所で、同じ痛みを味わった戦友同士。
なんと惹かれ合ってしまったり・・・。
忘れてはいけないのが、今作は、背景にスペイン内戦が描かれていること。
冒頭、カメラマンのジャニスは人類学者のアルトゥロに、スペイン内戦に巻き込まれて集団墓地のどこかに埋葬された曾祖父の遺骨を掘り出してもらいたいとお願いしています。
そして、エンディングに、発掘後の様子が映し出されるのです。
※予告編
https://youtu.be/5XUuLweaYQM
今作は、派手さは控えめで、2人の母親のドラマに重点を置いたアルモドバル。
(ところどころの小道具(錠剤、ライト、コップ等)はしっかりと赤)
ロッシ・デ・パルマが出てくると、毎回、嬉しい私。旧友に再会するような気分。
ペネロペ・クルスは、もう、もう、ひたすら美しい。
でも、カメラマンであることを、内容にもっと活かしてほしかったかな。
演出では、何度かの静かなフェードアウトが印象的。
以前のアルモドバル作品でも、こういうのあったっけ?
封印された歴史は、そのままにしておくべきか?
長く、くすぶっている感情は、そのまま持ち続けていくのか?
個人の「真相を明らかにする」ことと、内戦の過去を「無かったことにしない」
その2つを重ねた作りは・・・残念ながら、あまり相乗効果が得られなかった気がしました。
それでも、メインの物語だけでズシーンときたので、観る価値、ありますよ!4つ☆
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