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2022年11月16日17:43

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生誕150年 平櫛田中展@平櫛田中彫刻美術館

今から11年前、まだサラリーマンだった頃、通勤電車の中で読んだ日経新聞「春秋」欄
に彫刻家平櫛田中(敬称略)が六代目菊五郎丈の鏡獅子の像を作るにあたって、菊五郎
丈が衣裳を纏ってない裸の姿から制作を始めたというエピソードが紹介されていました

それで平櫛田中の名を知り、その作品を所蔵する美術館が小平にあることも知ったので
すが、訪問することもなく(だって小平ですから)月日は経ち、そうこうする内にコロ
ナ禍で美術館は休館、そうこうする内に再開され、今年は時あたかも田中の生誕150年
それを記念する作品展が開かれるということを、つい先日のEテレ日曜美術館アートシー
ンで知りましたので、会期も間もなく終了するということで本日本懐を遂げました

本日は平櫛田中彫刻美術館所蔵の作品に加え、主として田中翁の出身地である井原市立
田中美術館所蔵のものも一堂に公開ということですから、これを逃すと次のアニヴァー
サリーまで生きていられる自信が無い、湘南新宿ライン〜中央線〜西武バスと乗り継い
で、2時間かけて行ってきましたよ

小平は田中翁が晩年の10年ほどを過ごしたところ、晩年とはいっても107歳の長寿を
全うするまで制作に打ち込んだという、それを観に行ったわけです

残念ながら大作鏡獅子像は国立劇場から動かされず、その小型の試作と菊五郎丈の裸像
制作過程の写真を拝見するのみでしたが、もちろんそれだけではない、身の丈50cmほ
どの仏像はもとより童子像など、小さいが故に細やかな技法に驚かされます
師と仰いだ岡倉天心像など、写真が横に添えられていましたが、まさに生き写しで
師を敬愛する情、いかばかりかと推察されます

終の棲家となった邸宅(建築家大江宏氏作)は残念ながらほんの一部しか公開されて
いませんでしたが、田中翁が100歳のときに購入したという推定樹齢500年の楠があり
だからといってこれを背景に自撮り写真は憚られました(いくらなんでも不謹慎)

国立劇場は今まで文楽を中心に拝観しておりましたので、鏡獅子のある大劇場ロビー
には足を踏み入れたことがありません
ここも来年の9月には建て替えのために休館となりますので、そうなる前にさよなら
公演を観に行かなくてはなりません(再開は2029年らしいので)

時間がないのよ
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