新国立劇場の新シーズン第二弾は先代飯守監督の悲願であったボリス・ゴドゥノフ
ワタシは今年1月にMET LVで拝観しておりますが、このオペラは版によって色々
異なる点もあるので、事前学習は必須であります
大野監督とロシア文学者亀山郁夫氏、ロシア事情に精通しておられる作家の佐藤優氏
鼎談というか、代わる代わるにお話になる、それぞれに博識であらせられるので、
メモを取っていても追いつかない（それに字忘れが激しくて考え込んでいると遅れる）
というわけで、備忘録としてメモをここに書き移しておきますが、なんのこったか
わからんでしょうな（ワタシも後になると思い出せないかも）
大動乱期を背景（イヴァン雷帝←独裁と安定 没後）
ドストエフスキーも戯曲化を試みる メアリー・ステュアートと共に 幼児の死
タタールの頸木が背景にある（必ずしもネガティヴではない）
日本で今日の世界的状況下ボリス・ゴドゥノフを上演する勇気
日本は価値・利益・力の三点で反ソできる状態にない
プーチン政権はゴルバチョフ・エリツィン時代に比べればマシと思っている
しかしボリス・ゴドゥノフの動乱時代が再び起こる恐怖感がある
史実のボリスとプーシキンの描いたボリス（噂による）の差
有能な政治家ではあるが正統的血筋ではない 僭称者 偽ドミートリーと同じ
聖愚者 佯狂者 沖縄のユタ 異界とのつなぎ役
神に近い存在 ムイシュキン公爵 預言者
民衆が衆愚（浮浪者）となる 嘆き給えという聖愚者の言葉
ドストエフスキーは反カトリック・反ポーランド・反ユダヤ
偽ドミートリーはカトリック（ポーランドに行く）
イエズス会はロシア語ではペテン師と同義
ロシアはスラヴではない（タタール化している） ユーラシア主義の復活
今回の公演ではポーランドのシーンはカット（ムソルグスキーの本意ではない）
んーんと、わからんでしょうね（これでも頷きながら聴いていたんですぜ）
The Atreにも演出者であるトレリンスキ氏のインタヴューが載っておりましたので
それと合わせると多少わかりやすいかもしれない
ワタシは15日の初日に参ります（楽しみです）
この日は大野監督のアフタートークもある由、それは拝聴しましょう
11時開始だったので家を9時過ぎに出て昼飯抜きですから、終了後は渋谷の信州屋
さんで掻き揚げ蕎麦をいただきました（今日は温かいのを）
ログインしてコメントを確認・投稿する