テレビのゴールデンタイムに平然と 【おっぱい】 が映っていた時代がある。
たぶん、非ショーワ人には初耳かもしれない。
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11PMとか、ギルガメッシュナイトの話ではない。
たとえば、ドリフのコントでは、女湯の設定などで、ダース単位のおっぱい披露ということもあったし、腰元がソロで上半身ハダカということもあった。
あるいは、天知茂の明智モノでは、鰐淵晴子のような、少々トウのたった女優が、入浴シーンを披露することがあった。
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60年代までの、黄金時代の映画で、おっぱいが出ることは、まずない。ちょっと考えても思い浮かばない。
映画に、おっぱいが出るようになったのは、70年代からである。
そして、それは、1971年から、日活がロマンポルノを導入したことと関係がありそうだ。
映画監督は、普通の映画と、ロマンポルノの監督を兼業することになった。
ロマンポルノで使って有効だったスタイルを、一般の映画に使わない手はない。
映像表現に貴賤はない。
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当時、俳優なども自由にテレビに出ることができた。
もはや、映画とテレビの人材は、行け行けの関係だった。
そうなれば、テレビにおっぱいが出てくるのは時間の問題だった。
ただし、映画のおっぱいは、監督が演出上、必要と考えたものだったろうが、テレビのおっぱいは、極めてテレビ的に数字を取るため、だったことが多いと思う。
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なぜ、こんなことを書き始めたかというと、このあいだ、片平なぎさ主演の、1985年のミステリー、『高台の家』 で、なぎさ様、美しいおっぱいもあらわにシャワーを浴びておられたからなのである。
片平なぎさ様が、おっぱいぺロンチョしていたとは、まったく想像していなかった。
当時、片平なぎさ様、25歳。出さねばならない立場とも思えない。
とはいえ、監督は、映画で叩き上げの野村孝。岡田茉莉子、三國連太郎と共演できるとあらば、1ペロンチョの価値はあると判断したんだろう。
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神代辰巳の映画を見て、片平ペロンチョ様のことを、つい、思い出したのでした。
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