また、映画感想が追いつかない……とりあえず、最近観た映画の短観。
先週土曜午後、Kinoシネマみなとみらいで、
「キャメラを止めるな!」
これは、口コミで奇跡の大ヒットを飛ばし、社会現象ともなった上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」のフランス版リメイク。
出演はロマン・デュリスにベレニス・ベジョと豪華なもので、「カメラを止めるな!」から竹原芳子が同じくプロデューサー^役で出演。監督は「アーティスト」のミシェル・アザナヴィシウス。
日本で大ヒットした“ゾンビもの”のリメイクを30分間生放送、カメラ1台でワンカット撮影を引き受けたフランス人監督。問題続出の現場を乗り越え、最後まで完走できるのか?
この映画、名優を揃え、製作費も6.5憶円かかってるだけに、最早、インディーズ映画と言う感じはなく、冒頭のワンカットホラー映画パートの不出来さが作為的に思えてしまうのは難点だが……展開から登場人物名までオリジナル通り、と言う不自然さまでも含めて、ちゃんとネタバラシをする、ある意味、オリジナル通りの内容。
また、音響スタッフにも着目したのはリメイク版のオリジナルで、面白い工夫だ。
面白い。一見の価値あり。
日曜、ブルク13のIMAXで、
「キングダム2」
これは、人気漫画「キングダム」の実写映画版、第二弾。
監督は前作に引き続き佐藤信介。出演は、山崎賢人、吉沢亮、橋本環奈。
春秋戦国時代、中華・西方の国・秦。下僕の身分だった信だが、クーデターで王位を奪われた若き王・政と出会い、河了貂らの協力もあって玉座を奪還する。
半年後、隣国・魏が国境を越え侵攻を開始したと知らせが届く。秦国は国王・政の号令の下、魏討伐のため蛇甘平原に軍を起こす。信は歩兵として戦に向かい、その道中、同郷の尾平と尾到と再会する。戦績のない信は、尾兄弟に加え、残りものの頼りない伍長・澤圭、羌かいらと伍を組むことになるが……
本作は、信の初陣となる秦魏戦に絞った内容だが……中国の平原で大群がぶつかる、スケールの大きな戦闘シーンは見応えがある。
魏軍の戦車との戦いは見物だろう。
秦魏戦の後の、政暗殺事件を冒頭のプロローグに使い、エピローグで黒幕の呂氏を登場させる工夫もいい。
ただ、この構成のせいで、秦魏戦となる蛇甘平原の戦いの最中、信と羌かいが話し合うシーンを入れ、戦いを2日に分け、戦闘シーンのテンポを削ぐ展開になったのにはうんざりさせられた。
後、呂氏を演じるのは佐藤浩市だが……呂氏はもっと目力があって、ギラギラしてないとな……
ここは、渡辺謙、もしくは市川海老蔵辺りを起用して欲しかったところだ。
月曜、Kinoシネマみなとみらいで、
「炎のデス・ポリス」
これは、田舎町の小さな警察署が怒涛のカオスと化すバイオレンス・アクション。
監督は「コンティニュー」のジョー・カーナハン。
組織に追われる詐欺師、冷酷非情な殺し屋、サイコパスの殺人鬼の悪党3人が集結。ガンマニアで正義感の強い新人女性警官も加わり、四つ巴のサバイバル・バトルが繰り広げられる――
まぁ、B級アクションにありがちだな……露骨な伏線含め、安い作りだが、B級としちゃ悪くない。
ただ、この規模の映画で、ジェラルド・バトラーが出て来てしまっていては、展開が読めてしまう……ジェラルト・バトラー演じる殺し屋と向き合う詐欺師をフランク・グリロが演じるのでは尚更だ。ここで、詐欺師を、ローランド・ブルーム辺りが演じていたら、先が読めなくなるとは思うが、そうなると、キャストとしては最早A級か……
あと、惜しいのは、最後のキレとオチ。ここが巧くハマればもっと印象がよくなったのだが。
その後、シネマジャック&ベティで、
「戦争と女の顔」。
これは、独ソ戦に従軍した女性たちの証言集「戦争は女の顔をしていない」を原案とした人間ドラマ。
PTSDを抱えた元兵士のイーヤは、前線から下げられ軍病院で働きながら、戦友のマーシャのマーシャの息子を育てていた。
終戦後、マーシャが復員するが、そこには息子の姿はなく……
これ、悪い映画ではないと思うが、物語から「戦争」が後退し、レズビアンカップルの物語になっている内容には疑問を覚えた。
その後、ブルク13で、
「ミニオンズ・フィーバー」。
これは、「怪盗グルーの月泥棒」に登場する、最悪の悪党に仕えるのが生きがいの謎の生物ミニオンたちを主人公にしたスピンオフ映画第2弾。
監督はピエール・コフィン監督と共に「ミニオンズ」を手がけたカイル・バルダ。
少年グルーが何者かに誘拐され、彼に仕えるミニオンたちは、グルー救出のため悪戦苦闘を繰り広げて……
この映画、「怪盗グルーの月泥棒:エピソード0」と言う所か……少年グルーが怪盗になるまでを描く映画で、それを’70年代音楽に乗せて描く。
これまた悪くはないのだが、もう少し’70年代らしさがあってもよかったかなぁ……
そしてもう1本、
「バッドマン 史上最低のヒーロー」
これは、フランスで作られた実写版「シティ・ハンター」の主役兼監督のフィリップ・ラショーと、彼のチームが再集結して作り上げたアメコミパロディ。
共演は、タレク・ブダリ、ジュリアン・アルッティ、エロディ・フォンタンのお馴染みの面々に加え、「ベティブルー」のジャン=ユーグ・アングラード。
今年2月、コロナ禍のフランスで公開され、No.1ヒットとなったと言う。
売れない役者のセドリックがやっと掴んだスターへの切符。それは、ヒーロー映画「バッドマン」の主役。だが彼は撮影途中に事故に遭い記憶を喪失、バッドスーツのまま覚醒――セドリックは、自身をスーパーヒーローだと思い込んで……
「シティ・ハンター」は未見、だが、これは面白い!
主役はバットマンならぬバッドマンだけど、ネタとしてはDCにこだわらず、アメコミ全般、スパイダーマンもネタにされてるし、クライマックスで「アベンジャーズ」になるのには大ウケ。
こりゃ最高。
今更ながら「シティ・ハンター」も観たくなった。
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