ぼくはオタクじゃないかも

　自分は相当オタクだと思ってるけど、お宅の人と話したりするとどうも疎外感があって、無理に話を合わせたり不自然にうなずいたりする。というわけで真っ先に見てそうなシンウルトラマン、まだ見てないのです。でも先日、１０何分とか公表されたオープニング映像を見てみた。
　誰かが書いてたけど、全編小ネタのオンパレード。昔、方々にあった名画座で「あ、これ知ってる」みたいな自分だけが知ってるアピールのノリでしょうか。「霞が関の独立愚連隊」というセリフが予告編にあったけど、庵野という人は岡本喜八ファンだそうな。
　その特別映像で最初にフーンだったのは音楽。オリジナルウルトラマンの音楽を作った宮内國朗さんのオリジナルですね。ウルトラQのあの有名なアレの作曲者。
　個人的には八千草薫のベストだと信じる東宝映画「ガス人間第一号」からの流用もあります。シン、で使われたかどうかはわからん。
　そのウルトラQの怪獣も出るけど、カラータイマーがないウルトラマンのオリジナルデザイナーである、成田亨氏のコンセプトに忠実なルックス。
　のように見えたけど、ゴメスの顔がシンゴジラの歯並びきちゃない顔なのがどうもねー。オリジナルゴメスも東宝から借りてきたゴジラのぬいぐるみの流用なんだけど。シンゴジラのきちゃなさは円谷英二だったら絶対ＮＧ出したと思う。ここら辺が僕がどうもダメなところかも知らん。
　成田亨氏とは僕は似通ったところもあって、彼はウルトラのお兄さんとかはお好きじゃないようで、ウルトラセブンまでの人らしい。ウルトラ兄弟やらおっぱいのあるツインテールのお母さんなんかどうもねー、といったコメントも残している。
　ここは僕も全くいっしょ。庵野氏は成田氏をおもんぱかって、デザイナーが違うバルタン星人は出していないらしい。僕はオリジナルのバルタン星人が「命…わからない」といったセリフをかましてて、未知の世界＝ＳＦマインドをのぞかせていて好きなのだ。僕が見なくなった帰ってきたウルトラマンなんか、バルタン星人ジュニアだもんね。←人間臭い。と、言いながら見てる。
　スマートな体型の古谷敏さんというオリジナルに入っていた俳優さんの動きをCGに取り入れたってのはいいかも、ですが。
　ところでシンウルトラマン、背中の“ひれ”も忠実に取り払われた、のはいいけどなんか裸体っぽいんだよね。後ろ姿のお尻がなんかなまめかしくて。僕の解釈では、宇宙人なんだから宇宙服着てるに決まってる、と思ってたんですが。劇中でそこらに触れてる部分があるらしい…と見た人が言ってた。
　僕はシニア割引で見られるはずなんだが。うーん。