行く末心配な自衛隊

　昔、１９６０年代の初めころ鉄腕アトムや鉄人２８号が連載されていた「少年」という月刊漫画誌の絵物語で知ったのが、第二次世界大戦時のアメリカ軍４４２部隊。日本人二世のみで編成された一種の特攻部隊。死亡率はすごかったらしい．これは自由の国アメリカの恥の歴史でもある。
　激戦地専門で戦い、別名自殺部隊とか。当時米国内では日系人は差別され収容所に集められていた肩身の狭い境遇。何せ真珠湾攻撃した敵国なんだから。身内は収容所に人質に取られているようなもの。死地に向かわされて“勇猛果敢”に戦わざるを得なかった。
　さて、今のアメリカの対ロシア戦略はオフショア戦略というらしい。日本語で言えば“代理戦争”。ベトナム戦争の時はアメリカはまだ大っぴらに戦い、武器供与した。ベトナムこそ対ソ連向けの代理戦争で腹立たしいことこの上ないけど、対ロシア、中国には自分は顔を出さず犠牲も払わず、ずるくオフショアで行くらしい。
　つまり日本はポチだからアメリカ様の代理にされ文字通りの矢面で中国と戦わされる。この文の頭に書いた“４４２部隊”に、自衛隊はされるよ。なーにが自衛隊の合憲化だよ。
　安部晋三のおじいちゃんこと岸信介は、４４２のことを日本にいられなくなった劣等国民のように言い放ったそうで、それを聞いたとき目の前が真っ赤になった気がした。
　自民党は真っすぐ、この岸路線を引き継いでる。なーにが、核共有だよ。