〜帰れない事情を抱えた少女・更紗(さらさ)と、彼女を家に招き入れた孤独な大学生・文(ふみ)。居場所を見つけた幸せを噛みしめたその夏の終わり、文は「誘拐犯」、更紗は「被害女児」となった。15年後。偶然の再会を遂げたふたり。それぞれの隣には現在の恋人、亮と谷がいた〜<公式HPより>
更紗の父親は病気で亡くなり、母親は恋人を見つけ家を出て行った。
伯母と暮らすことになったが、そこには中学2年の息子がいた。
雨が激しくなっても公園で本を読み続ける更紗には、安らげる居場所が無かった。
更紗に傘をさしかけてくれたのが文だった。
適度な距離を保ちながら、自分を守ってくれる文に安らぎを感じてゆく。
池に浮かぶ更紗。束縛から解放され、自然体で水に浮かんでいる。
見上げた月は美しく、どこまでも、今のままの自分を導いてくれる気がした。
文にとっても、更紗は安らぎをくれる存在だった。
ある理由から、女性とは距離を置き、人生を生きてきた。
更紗がそばにいてくれることで、部屋、そして、心にも、温かさが運ばれた。
2人は、しばらく共に暮らすことになったが、やがて文は更紗を誘拐した罪で逮捕される。。。
互いの存在によって育まれた安堵感。
でも、世間はそんな見方はしない。2人の気持ちなんてお構いなしで、被害者と加害者のレッテルを貼る。
15年経っても、それは剥がれない。その垣根を越えようとすれば、異常者扱いで、更に、どん底まで引き落とされる。
2人には、現在、それぞれ、恋人がいるのだが・・・あの時のあの傷を癒してくれたのは、別の人。
それは、支えとして、心の片隅においておけたら、その方がよかったのかもしれない。
でも、そうはならなかった。’根’が繋がっていたのだ。
広瀬すず、松坂桃李は言わずもがな上手かった。
ただ、広瀬すずが、常時、かなり美しく仕上げられていて・・・どこか違和感。
10才の更紗役の白鳥玉季が、信じられないほど、素晴らしかった。大物になる予感しかない。
忘れちゃいけないのが、文の母役の内田也哉子のインパクト!!!!!
出番は少ないものの、いきなり、あの行動で、あの存在感。凄すぎた。
これからも、どんどん映画、出てもらいたい。
※予告編
https://youtu.be/uDOZfOlA4oY
気になった箇所
・アンティークショップ店主の柄本明の出番はあれだけ?
・更紗の恋人(婚約者)はあれからどうなったのか?怪我が回復すればまた、逃げ場の無い女を探し、支配し、束縛するのか?
・更紗の友人でシングルマザーの安西が不倫旅行に出かけるために置いていった娘はどうなる?これって、つまり更紗がかつて置かれていた状況と同じ・・・。
撮影は『パラサイト 半地下の家族』『バーニング 劇場版』等のホン・ギョンピョと後で知って・・・なるほど〜と。
見応えありました。150分の長尺も気にならず、見入ってました。
ただ、ちょっと脚本で、物足りなさがあったかも。
それでも、やはり、李相日監督作品はずっしりと心に響くのです。4つ☆
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