昨日読了す。
時代物の姿を借りた「ハードボイルド」?。
ミステリーで分類するならば安楽椅子探偵かな?。
時代は織田信長が一向宗本願寺を攻めていた頃。
反旗を翻したのは「荒木摂津守村重」。
有岡城に籠城して西国の毛利家の援軍を待っている。
そこに信長より使者として来たのが「黒田官兵衛」。
反旗を翻して籠城を決めたことを諫めるため。
人質としてではなくて、殺されてもという覚悟。
意に反して黒田官兵衛は地下牢に幽閉される。
そしてだんだん籠城に疲れて疲弊してゆく有岡城内。
そして摩訶不思議な殺人が起きる。
城主として判断をせねばならない「村重」。
地下牢での対話から方向性が見えたり惑わされたり。
なるほど、第166回直木賞受賞のことは有るな。
最初は今村翔吾の「塞王の盾」と勘違いしていた。
こちらは城を建てるときの石垣組み上げの
「穴太衆」の話だと聞いていたが全く違った。
だから「塞王の盾」も捜さねばならない。
勿論、この「黒牢城」も時代物が好きな方にはお勧めする。
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