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2022年04月17日03:02

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生業もステージも「Withコロナ」 … 清野あやねさん・小野亜里沙さん(4月9日@水道橋)

ニュースが「ロシアのウクライナ侵略」と、もう2年以上も続く「新型コロナウイルス」に埋め尽くされている感がある、2022年4月であります。このうち、「新型コロナウイルス」のほうは、全国の新規感染者数が一日あたり数万人と連日報道される一方、その状態で「緊急事態宣言危険・警告」やら「まん延防止等重点措置」やらはすべて終了…というのがこの時点での姿。

さすがに、この期に及んで数字で一喜一憂が続くようだと、感染予防と称しておそらくこの先何年もマスクは外せずふらふら、そこら中に衝立が立ち並びレンチ、「リモートワーク万歳exclamation」という前途もまた続くように思われます。以前もそんな感じのことを当日記にも書いた気がしますが、“それでも生計を立て、生活ができてしまう”のは事実だけれども、雰囲気とかニュアンス、さらにはリアルタイムの反応等々は、やはりリモートではつかみづらい…というのも、これもまた事実。筆者の勤め先では、週初めに「社長の訓示」なるものがありますが、そこでも最近「ニュアンス等々をきちんとつかむために、(リモートではなく)出社してのお仕事も適度に混ぜていく」旨の話が飛び出すくらいですので、やはりあらゆる立場で、それぞれに思うところがあるんだな…という感がします。人間、やっぱりこんなもん。。



当日記のメインコンテンツである“おとるんるん・たびカバン・ぶたいカチンコ”も、またリアルな場でのやり取りがとっても重要なもの。配信とかバーチャルで…といった手段もあるにせよ、これらはもう少し前から“リアルな場とのハイブリッド”がすでに前提になっています。年度末の少々面倒なお仕事が一息ついたあとの最初の箱への出動は、水道橋でのこちらのお二方のステージ。リアルの方の入り具合は、ほぼコロナ禍前の様子と思われ、札止めになっていました。

フォト


ということで、本年2度目の清野あやねさんに、昨年末以来の小野亜里沙さんのツーマン。お題はお二人それぞれの代表曲からとったもの。そして共通のサポートに高田慶二さんのギターが加わります。お題といい、おなじみかつ親子ほどの差がある高田さんのパフォーマンスと合わせるステージといい、なにやらこのご時世にこそ必要なものを言い表したかのような雰囲気ですぴかぴか(新しい)。実際、この組み合わせのツーマンステージは8年ぶりだそうですが、言われなければ分からないくらい、息もぴったりという感じ…。


先攻は清野あやねさん。この少し前に「おばあちゃんの看病で一時お休み」だったそうで、所々感情が高ぶる場面もあったみたいですが、高田さんとの2人編成では、そんな場面もさりげなくクリアといったところウインク。対面とリモート…という区別とはちょっと違うけれど、やはりその場にいないと、さりげなく…といったスマートなステージにはならなさそうな、というのが筆者の見立て。

前半は、そんな状況に対して“耐え抜く”という方向(旅人→Briliant Days→リナリア)のように感じられましたが、一時お休み中の出来事を語る長めのMCを経た後は、“おばあちゃんへの想い”を素直に表現(眠りにつく前に→想いの丈)。
医療の現場ではまだまだ“コロナ禍の影響”は大きく、面会はほぼ不可NGだったそうで、なおさら想いが募るという感じだったと思われ…。いつかは必ず通らなければならない節目ですら、容赦なく人間らしい営みを抑止させるという状況を長きにわたって強いる…という、実際に発症することに次いで大きなインパクト。この日の聴衆に語りかけ、そして唄にすることでカバーしていったのかなという感じがします。
そんなあやねさんのステージは、お題でもある「拍手を贈ろう」が締め曲。こういう状況だからこそ必要とされる…という曲なんだろうと思うわけですぴかぴか(新しい)


後攻は小野亜里沙さん。春らしく「マカロン」→「7センチのヒール」と普段ならアップチューンの曲でスタート。ただし、ハンドマイクスタイルではあったものの、伴奏は高田さんのギターのみというアコースティックバージョン。音源にあるそれらとは相当に異なって、別曲のようにさえ感じられるゆったりとしたこの日の2曲は、リアルなステージが開催できるということそのものを改めてかみしめるような立ち位置だったでしょうかぴかぴか(新しい)

ハンドマイクスタイルから弾き語りバージョンへ移ると、亜里沙さんも合間にご家族のことを語りながらのパフォーマンスに。“コロナ禍”で多くのひとが実感する変化に、空気のように当たり前だったはずの存在に制限が発生したり、なんらかの身構えを必要とするところ。そして、それらは“自己責任”…というとちょっとオーバーかもですが、“自己の力で折り合いをつける”ことを強いられるわけです。大変なことは確か。一方でほぼ等しく降って湧いた課題でもあるわけで、「そこは前向きに」と読み替えていく力が、いまの亜里沙さんには備わっているようです。ご自身の経験をもとにされたはずの「うつむいた先に」に続いて、締め曲に亜里沙さん側のお題である「ありがとうは奇跡の言葉」。リモートワーク等々を含めた画面越しのそれとは違う重みが伝わってきますぴかぴか(新しい)


アンコールは、お互いの曲を1曲ずつ一緒に演奏(あやねさんの「理由」→亜里沙さんの「桜の花びら」)。それそれが選んだ“想い”が込められたステージ最終盤は、やっぱりリアルなステージが一つ、完成していったことをかみしめるものだったかもしれません。互いにそれぞれの曲をなぜ選んだかということは当然語られますが、今年この時期のそれは、あれこれ詮索するよりも、選ぶこと自体が楽しみという見立ての方が良さげな感覚がします。



今度こそはきちんと橋渡しできてほしい“Withコロナ”への道筋。誰もがどこかでは頼っているはずの“潤い”の世界も、きっと戻ってくるはず。その先導を務めてくれたような感覚がする、この日のステージだったと思います。
そして、「思います」から「そうだった」と言える日が来ますように。ありがとうございましたぁわーい(嬉しい顔)
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