最近、なんか具合悪いんじゃないか、って思うくらい身体が怠くて何も出来ない――仕事を終えた後、くたくたでベットに倒れ込むとそのまま寝ちゃう毎日。
なかなか映画感想に手がつかない。
そんな先週土曜(2月26日)、
「Ribbon」
を観るつもりだったのだけど、この日、のんが舞台挨拶に来る、と言うことで、川崎もみなとみらいもチケットとれず……仕方なく、ジャック&ベティに行って映画3本。
まず、1本目は、「なん・なんだ」。
これは、「テイクオーバーゾーン」で注目を集めた新鋭・山嵜晋平が、熟年夫婦を主人公に描くドラマ。
出演は「痛くない死に方」の下元史朗、「明日の食卓」の烏丸せつこ、「誰かの花」の和田光沙。
結婚40年を迎える三郎と美智子。ある日、外出した美智子が交通事故に遭い、昏睡状態に。三郎が美智子のカメラのフィルムを現像すると、見知らぬ男が写っていた……
これは、山嵜監督の考える死生観についての映画だと言う。その狙い、そして、映画の着地点にはそれなりに納得できるものの、あれこれ盛り込まれたドラマは煩雑、更に細部の詰めが甘く、変な所が気になって仕方ない。出演者はいずれもベテランで、繊細な演技をしているのだが、それを台無しにしている感じだ。
山嵜監督はまだ40代……この企画は、まだ暫く寝かせておいた方がよかったのでは、と思ってしまった。
映画上映後には、山嵜晋平監督と出演の和田光沙による舞台挨拶があった。
2本目は、
「ケンとカズ」。
これは、2016年に公開され、第28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で作品賞を受賞した犯罪ドラマ。
監督・脚本・編集は、本作が長編デビューとなる小路紘史。出演は、カトウシンスケと毎熊克哉。
今回、シネマジャック&ベティの「『誰かの花』のカトウシンスケ出演作特集」の1本として公開された。
ケンとカズは、自動車修理工場を隠れみのとしながら覚醒剤の売買で金を稼いでいた。
ケンはまっとうな人生を願うようになるが、一方、カズは商売を大きくする為、元締めのヤクザに黙って、格安のブツを扱う、と言う危険な行動に出る。
だが、元締めのヤクザに目をつけられ次第に追いつめられていく……
この映画、低予算ながら、むしろそれを逆手に、メジャーな映画にはなかなか出来ない描写を行い、見応えのある映画に仕上げている。剥き出しの暴力に、刺さるような苛立ち……そんな世界に生きている人々の“リアル”を感じさせる、と言う点で、日本映画としてはなかなか例を見ない立ち位置にある。
出演のカトウシンスケと毎熊克哉は、この映画が正に出世作となり、この後、幅広く活躍するようになるのだが、これだけの才能を見せた小路紘史監督が、その後、新作映画を送り出せていない、と言うのは勿体ない事のように思える。
映画上映後には、「『誰かの花』のカトウシンスケ出演作特集」として、トークイベントが開催され、小路紘史監督と、主演のカトウシンスケと、「誰かの花」の奥田裕介監督が登壇。奥田監督による、映像作家としての小路監督への質問と、映画製作談義は面白かった。
しかも、この時、劇場に毎熊克哉がいて(はらの斜め後ろにいたんだけど、そばの人も驚いたろうな)、カトウシンスケに呼ばれて途中からイベントに参加。更に、出演者の高野春樹も映画を観に来ていて、飛び入りで壇上に上がり、何だか同窓会みたいな賑やかなことになった。
更に、最後の写真撮影の際には、「なん・なんだ」の舞台挨拶の後、この映画を観ていた和田光沙までも参加。
3本目は、
「POP!」。
これは、大阪芸術大学映像学科を卒業後、ENBUゼミナール・映画監督コースで学んだ小村昌士の長編初監督作。
主演は、「アルプススタンドのはしの方」で存在感を示した小野莉奈。
地方局の番組でオフィシャル・サポーターを務めるリンは「世界平和」を謳って募金を呼びかけるものの実生活は上手くいかないことばかり。
そんな中で、ついに “ハタチ”という人生の節目を迎えることになるが……
この映画、生真面目さ故に孤独な少女が、少し“大人”になる話。
「POP!」と言うタイトルも、決して“弾ける”と言う意味ではなく、“Princess Of Parking”の略だと言うのにも脱力する。
ひねくれた成長譚であり、ある種の青春映画でもあるのだが、ヘンな人ばかりが出て来るいささかシュールな物語には抵抗のある人も少なくなさそうだ。
これも上映後には、小村昌士監督と主演の小野莉奈の舞台挨拶があった。
この日は、のんの舞台挨拶のせいで予定を変更したのだけど、その先でも、舞台挨拶がしかも3連続……妙に舞台挨拶ついた日で、これは一体、なんなんだ?
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