金曜は、在宅勤務。
仕事の後、本日の映画は、ブルク13にて、
「オペレーション・ミンスミート」。
これは、第二次世界大戦中の実話に基づくスパイ・サスペンス。
主演は「英国王のスピーチ」のコリン・ファース、監督は「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン。
1943年。欧州大陸への反攻を目論む英国は、イタリア・シチリアの攻略計画を進めていた。
だが、敵が待ち構えている海岸へ上陸する事の危険さを知るチャーチル首相は、上陸地点の欺瞞作戦をMI5(機密情報部)に指示。
MI5のモンタギュー少佐は、「連合軍がギリシア上陸を計画している」と言う偽造文書を持たせた死体を地中海に流し、ヒトラーを騙すと言う奇策“オペレーション・ミンスミート”と言う奇策を立案。密かに入手した死体を、ビル・マーティン海兵隊少佐に仕立てて――
この映画だが、いささか内容を盛り込み過ぎと思う。
死体に偽文書を持たせ、その死体を調べられても怪しまれないようにするため、架空のプロフィールを構築する、と言う作戦だけでも面白いのに、それに、モンタギュー少佐のロマンス、更に、モンタギューの兄の共産スパイ疑惑を盛り込み、更に、当時MI5にいたイアン・フレミングに、この物語を「スパイ小説」のように語らせる、とした。
結果としては(予想通りではあったが)、内容は相当にとっちらかり、全体的に物足りない描写となってしまった――語り手であるはずのイアン・フレミングの扱いは何とも薄っぺらいものとなり、後半、書類を掴ませてからの情報戦のサスペンスも盛り上がらず、多くのエピソードが尻切れとなってしまった。
また、キャストも問題だ。モンタギュー少佐を演じるのは、コリン・ファースなのだが、この役には名優過ぎるのだ。
史実のモンタギュー少佐は、この時、40歳前後で、軍や情報部から“若造扱い”され、「ミンスミート作戦」も、情報部本体から別行動をとって「好きにやってろ」と投げられたような有様だったのだが、そんな“若造”をコリン・ファースが演じても説得力がまるでなく、役不足も甚だしい――情報本部長や海軍提督だって違和感のない存在感なのだから――ロマンスもいささか不自然。コリン・ファースに釣り合わせる為(あまり若いと娘みたいに見えちゃう)、ヒロインのジーンを演じるのはケリー・マクドナルドなのだが、恋人役の若い兵士がまるで息子のように見えてしまう……
この辺り、豪華キャストにすればいい、と言うものではない好例だと思う。
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