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2022年02月04日23:52
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ヒビノキ758（1月30日〜2月5日までの１週間／週前半）
2022/１/30〜2022/２/５までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。
■2022/01/30/日
29日（土）に都内でオフライン・セッション――。『キズナバレット 〜猟犬たちのネガイ〜』のGMをさせてもらいました。参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうございました。本年もよろしくお願いします。
https:/
作者の前作『ブラッドパス』とシステムはほぼ一緒であり「ランダマイザがカードかダイスか？」以外は世界設定の違い。自分は本作のほうが好きですが良い／悪いは本文で。サプリメントが出た後もう１回やってみます。
●登場キャラクター（オーナー／ハウンドの順番）
▼PC� ゞ槹轡瓮▲蝓．�ーナー／ネガイ表：究明／裏：守護
父親で博士の謎の死を追う女子高生。羽原とペアだが彼の事は“道具”だとしか思ってない。味覚を喪失しておりケーキ作りは苦手。
▼PC�◆￣�原 健 ハウンド／ネガイ表：制裁／裏：破壊
一癖も二癖もあるメンバーのなか一番まともな感性の持ち主。だが両方の眉間にねじが生えている。決戦が長引くほど強力になる。
▼PC�� 御門 司 オーナー／ネガイ表：破壊／裏：復讐
サングラスをかけつつ冷静沈着に状況判断を行う。イータプラスとペアだがヤンデレ気味の彼女にじつは気圧され気味の日々を送る。
▼PC�ぁ．ぁ璽拭．魯Ε鵐鼻織優�イ表：奉仕／裏：奉仕
オーナーに尽して尽して尽くすヤンデレ。時々存在もしない姉や妹と電話で話す。奉仕の特性で鉄壁を誇る。なおケーキ作りは得意。
●プレイの内容
（１）
まず背景設定と全体のあらすじから。*1以後は新作の感想に準じゲームルールや個人の印象の解説に注力する。*2なおこの感想はルールブックの付属シナリオ「デッド・エンド・リリィ」のネタバレを多少ふくんでいるので十分注意をしてほしい。本作の背景は我々の暮す現代社会と表向きは同じだ。*3だがこの世界には“福音”と名の付く魔法のような不可能領域 *4 を起すナノマシン *5 が存在する。
呼び方や双方の認識はことなれど、本作のPCも、シナリオの仇役にあたる“キセキ使い” *6 もナノマシンを体内へ宿し常人以上の力を発揮する。*7“キセキ使い”は体内の“福音”の影響で正気を失い社会を破壊する存在。一方、PCは“福音”を対抗技術を利用した“リベル” *8 というナノマシンを体内に宿す猟犬と主人。同じ毒を使い“キセキ使い”を抹消し社会を守る存在だ。
（２）
「デッド・エンド・リリィ」は都内の公立高校でいじめにあっていたある少女が偶然“キセキ使い”の引き起こす“福音汚染” *9 の影響で同じ“キセキ使い”に――。おさななじみの少女で自身をいじめから救ってくれたと“思い込む”もう１人にゆがんだ愛情を向け暴走する。*10 ２組のバレット――ハウンドとオーナーは２人の周辺や周囲を調査して病んで壊れた少女と対決する。
ゲームの基本的な進行は作者の前作『ブラッドパス』と同じ。�‘各�フェイズ → ��調査フェイズ → ��最終決戦フェイズ → �そ�幕フェイズですすむ。�，瞭各�フェイズは「Ａ：バレットの日常」と「Ｂ：事件の介入」を行うフェイズ。Ａは事件前夜の合間の様子。ＢはGMがPLに事件や犯人の概要をつたえる。今回のPCは全員が警視庁のSID *11 に所属。室長の織川楓が「Ｋ案件」*12 を説明する。
（３）
導入フェイズの「日常表」でふった結果は同じ「資料室」。オーナーの心労を心配する羽原にカリカリした態度で部屋を出る芹澤。*13 彼女の様子にイータはまゆをしかめ「わたしたちは違いますよね？ オーナー」と御門へとせまる。*14 ４人は警視庁舎の地下20階に位置するSID部署に向い織川楓と作戦指示の「やりとり」を行う。 もっともこの「やりとり」はあくまでロールプレイだ。*15
�△猟敢坤侫Дぅ困妊丱譽奪硲価箸蓮肇�セキ使い”の少女が在籍した高校に転校生と教職員となって潜入した。*16 この調査フェイズも前作『ブラッドパス』とゲームルールは同じ。PCが「調査判定」*17 を行い「進行度」*18 が一定値になれば必要な情報が開示されシナリオが展開する。PLは「シナリオの情報をGMから聞き出す」*19 のではなくて「どう情報をPCが調査するのか？」ロールプレイを行う。*20
（４）
『ブラッドパス』と本作の「調査フェイズ」は「TRPGの情報収集」を個人の能力へと頼らず、*21 物語の大枠をはずさず、*22 平均化するゲームルールとしては一種の到達点だ。結局TRPGの情報とは「シナリオを進行するためGMがPLに必ず渡すもの」だ。ならこれらの獲得に付随する判定の成否や、PLとシナリオがGMに要求する演出や場面は、様々な意味で自己満足の“プロレス”*23 と一緒だ。
では「シナリオ進行に必要な情報」の調査へ関るロールプレイを「PL自身が満足いくまでロールプレイして成否関係なく情報を開示する」のは非常に合理的である。*24 個人的にこの合理性は好きではなく嫌いであるが、*25 ただ曖昧がすぎた「TRPGの情報収集」にひとつの答えをだした。*26 ２組のバレットは甘（あま）いシフォンケーキと鹹（から）いシフォンケーキの調理を演出して情報をつかむ。*27
（５）
“キセキ使い”の少女がおさななじみ少女と幼い頃に作った秘密基地。その場所が２人の潜伏する場所。 PCは銀の霧を吹き出し人間でなくなった少女と戦う。 ��の最終決戦フェイズのゲームルールも『ブラッドパス』の戦闘をカードではなくダイスで行う方式だ。まず最初にふれておきたい。この戦闘方式でランダマイザにカードではなくダイスを採用するのは向いてない。
ランダマイザがカードならばPLは任意の手札を必要な手番で“確定”でだせる。*28 ところがランマイザがダイスだとロールする個数はふやせるが、出目は“確定”できず、つねにランダムだ。*29 単一のランダマイザの数字／出目がエネミーの生命力以上なら相手の生命力が減少する。このルールのままダイスの採用したなら出目の“ぶれ”*30 で当然戦闘は長引く。実際『ブラッドパス』より長く続いた。
（６）
アタックPC *31 とサポートPC *32 に別れ「戦技」*33 を使用して位置を入れ替え戦う戦闘*34 はおもしろい。この部分は本作のキモで前作と大きく違う。とはいえ本作のもうひとつのキモ――PCの関係性「キズナ」*35 を「ヒビ」「ワレ」*36 させ「出力超過」*37 をねらうか？ エネミーの能力を調整するのか？ でないと（５）の問題もあいまってダイナミック *38 な展開になりづらい。
本作の戦闘は回避が存在せず、ダメージをあたえあうため、PCのダメージ回復も「戦技」で行う。「戦技」の発生には「励起値」*39 というポイントが必要。この点数を回復にとられ攻撃の「戦技」が使用しずらい。PCの特殊能力「キズアト」の概要から特技の描写が想像しにくいのも難点。*40 ただ我々も決戦のゲームルールを習熟していたとはいいづらい。*41 まだ評価はむずかしい。*42
●脚注
※１ 新紀元社が作品全体の解説と「おためし」のルールセットを配布している。詳細はhttps:/
※２ ありがたいことに新作の感想はいつも以上にヒトがきてくれるし感謝してます。
※３ この世界では約10年前から「いわゆるパブリックエネミー」の“キセキ使い”が出現して猟奇事件や凶悪事件が多発している。だが“キセキ使い”と多発する犯罪との関連を把握しているのは、各国の政府上層や一部の人々のみとなっている。
※４ ※５も参照。作中ではナノマシンを科学的領域の「文物」だと説明する。だが有り体にいうと、本作におけるナノマシンとはファンタジーの「魔法」と同じ意味。「魔法」と解説されないだけであって「なんでも」できるし理由などいらない。
※５ 10のマイナス９乗サイズの微小機械。本作では体内にいれて使用する。“福音”ととも“ゴスペル”とも呼び方は様々。
※６ 「“福音”を体内に取り込む」あるいは「キセキ使いが引き起こす“福音汚染”」によって誕生する。正体は大量のナノマシンの群体がヒトや生物の形を擬態した存在。ヒトが素体となったときには、生前の感情、目的、後悔にしたがって行動を行う事が多く、犯罪傾向の上昇で人間社会を棄損（きそん）する場合が多い。
※７ ハウンドは「時速40kmで１時間以上走り続け」「筋力と感覚が増大し」「再生能力が向上する」。ただ体内のリベルの副作用で双眸が青色に変化する。“キセキ使い”は肉体変形から始まり、火や雷のエネルギーをあやつる、精神操作となんでもありだ。不可能はない。まさしくバケモノだ。
※８ “福音”をリバースエンジニアリングして誕生した対福音用カウンターナノマシン。実際リベル注入者の攻撃は“福音”の活動を不活性化する。開発者はエリカ・フォン・ヴィンター博士。博士は約５年前の事件で死亡している。
※９ 「福音汚染」あるいは「ゴスペルタイド」と呼ぶ。“キセキ使い”は能力発揮のときに、自身を構成するナノマシンの群体を周囲へ銀の霧のように放出する。この霧を吸収した対象は体内を汚染され早期に治療しないと「死亡」あるいは「人形のような状態の昏睡状態」へとおちいる。PCはカウンターナノマシンのリベル注入者のため「福音汚染」の影響をうけない。
※10 ヤンデレＡ（敵）
※11 警視庁刑事局特殊犯罪情報管理部（Spcial Crime Information management Divison）の略称でSID。
※12 「“キセキ使い”案件」 ＝ 「Ｋ案件」
※13 芹澤を心配する羽原にみんな「やさしいいいい」。
※14 ヤンデレＢ（味方）
※15 つまりは情報収集には不要で意味などない。（４）を参照。
※16 ありがち。
※17 「ダイスロール」の中に「５」か「６」の出目があれば調査は成功。「調査判定」でふれるダイスは基本的に１個。だがPCのパーソナリティをあらわした「ヒトガラ」のロールプレイや「キズアト」の効果によってふれるダイスはふえる。
※18 ※17の「調査判定」の成功／失敗（成功なら＋２／失敗なら＋１）で蓄積していく数値。この数値が一定以上になるとシナリオ情報が開示されイベントが進行する。
※19 スタンダードなTRPGの情報収集方式だ。ただ、この方式には情報を聞くPLやGMの技術の優劣や判定の成否が関係する。
※20 本作や「サイコロフィクション」の方式だ。判定の成否によって情報が開示されるかどうかの結果はあるが、手に入る情報は「ハンドアウト」や「開示情報」の格好で明示化される。PL／GMの情報収集の技術やロールプレイで質・量が左右されない。またGMがPLの情報収集に返す演出やロールプレイの手間も緩和されるだろう。
※21 ※19も参照。TRPGの情報収集が、一種の推理や寸劇の要素を持つ以上、そこにはかならず「上手」「下手」が関係してくる。推理のうまいPLは大量の情報を引き出し、演出のうまいPLはスポットが多く当る。「TRPGは全員が平等で技術は関係ない」は“建前”にすぎない。確実に優劣はテーブルの参加者たちの目へ映る。「サイクル形式」や「ハンドアウト形式」くわえて本作の情報収集は、この格差を排除しようとした。
※22 「TRPGの物語は自由だ」はじつは「幻想」だ。最近の作品ではなくTRPG誕生当時からシナリオの結末は固定され、大枠からはずれることはない。途中経過や細部がことなるだけである。近年登場したTRPGではないストーリーメイキングゲーム――まさしく結末を決定せず参加者たちで自由に創造する――も、この「幻想」へ拍車をかける。
※23 実際のプロレスを多少理解しているならわかるが、プロレスは「攻め手」より「受け手」の技術がものをいうエンタメだ。「攻め手のワザをどれだけハデに見せて安全に受け流すか？」それが「受け手」のうまさなのだ。TRPGのPLはときに“誤解”する。「演出のアイデア」「シナリオの出し抜き」「目立つロールプレイ」が「自身の技術のみによって成立している」と思い込む。だが間違いだ。もしあなたのGMがPLの行動にすべからく満足する演出を成し、かつ様々なパターンの反応をかえし、シナリオの軌道修正を行い――「それができない」とほとんどいわないなら、あなたは、そのGMを絶対に手放すべきではない。そのGMはあなたのアイデアや行動が「あなただけの技術」と“錯覚”させるほどにうまいからだ。こういうGMは大抵「シナリオ進行で絶対に手に入る情報」さえ、PL自身が勝ち取ったようにふるまうだろう。最後にひとつ。こういうGMはほとんどいない。だれもが「それ」をできるわけではないのだ。
※24 ※23も参照。「情報収集」のロールプレイのなかでPLに「自身のロールプレイに関る自己承認欲求や自己満足」があるならば、その「自己満足」の充填と充足に必要なラインはPL本人にしかわからない。ではPL本人が満足するまでやってもらうのだ。くわえてこのゲームルールならGMが持つ技術の甲・乙を緩和することができる。
※25 なぜなら自分は上手な受け手だからだ（手前味噌）。
※26 作者は個人の技術や能力を脇に除けルールを平均化することをよくかんがえている。一方、近年の「情報収集」システムを議論する人々は情報収集に関るゲールルールとロールプレイを混同しており「思考の棚卸」がよくできていない。
※27 ※17も参照。当然PLは「ヒトガラ」を取り込んでロールプレイを行い「調査判定」のダイスをふやす（＋１個で合計２個）。転校生のイータと芹澤は合同の調理実習でシフォンケーキを作る。イータのヒトガラは「好きな事：芸術（料理）」。芹澤のヒトガラは「喪失：味覚」。勝負は明白だ。なお２人のPLはシナリオの中で増加する「キズナ」に「シフォンケーキ」と書き込んだ。
※28 『ブラッドパス』は７以上の手札をだせば相手の生命力カードを破壊することができた。54枚のトランプで成功要素を持つカードは７以上が28枚 ＋ 特殊な効果のＡが４枚 ＋ ワイルドカードのジョーカーが２枚で32枚。単純に失敗するカードの22枚より多いし、PLのハンドサイズ（手札枚数）も４枚で常に補充可能。これならほぼ失敗はしない。
※29 ６面体ダイスのうち「１」〜「４」の出目が失敗する。確立計算せずともダイス１つでは半分以上が失敗だ。くわえて本作の場合は「励起値」を消費しないとロールできるダイスの個数がふえない。※39も参照。
※30 ダメージ軽減やエネミーのダメージのように上方加算ロールであれば“ぶれ”を回避できたが「そう」ではない。
※31 攻撃を行いエネミーにダメージをあたえる。ただ基本においてあらゆるエネミーの攻撃でダメージもうける。
※32 「任意の対象が行うダイスロールの出目を加算する」あるいは「ダメージを軽減する行動でアタックPCをサポートする」。くわえてエネミーの攻撃対象がアタックPCだけならダメージをうけない。
※33 「表類まとめpdf」（https:/
※34 スイッチ。基本はダメージをうけたアタックPCとサポートPCを入れ替え役割を交替。そのあいだに回復と立て直しを行う。
※35 ※36も参照。「人物・物・場所」へと関わるPCの記憶や想い出の「縁（よすが）」のこと。PCにとって代替がきかない大切な物事。
※36 ※35も参照。PCは決戦において「キズナ」に「ヒビ」と「ワレ」をチェックすることによって限界を超越した「超過出力」を発揮することができる。「ヒビ」状態の記憶や想い出は認識しにくくなる。「ヒビ」「ワレ」状態の記憶や想い出は完全に忘却する。また「ヒビ」「ワレ」状態の「キズナ」が一定以上蓄積したときキャラクターは死亡する。ただ作者が想定しているより「キズナ」の「ヒビ」「ワレ」は発生しないだろう。そもそもPLは「キズナ」が破壊されないよう努力するものだからだ。
※37 「超過出力」の様々な効果によってPCは不利な戦局を引っ繰り返す事ができる。
※38 PCは基本においてエネミーの生命力ダイスを１個ずつだけしか削っていけない。結果ハデになりにくくダイナミズムも不足する。
※39 れいきち。PCが「戦技」や「キズアト」の特殊能力を使用するため必要なポイント。「調査フェイズ」や「決戦フェイズ」でたまる。
※40 蝶々Ｐの「心做し」みたいなボカロYouTubeシンガーの“歌詞”のごとき「キズアト」の説明が「カッコいいか？」「エモいか？」「イタいか？」サムいか？」はおくとしよう。でもこの部分はあきらかに“失敗”だ。p.86のコラムに「キズアトの効果はPL自身がかんがえる」とあるが、今回参加したあるPLの感想は「特殊能力でなにができるかよくわからない」であった。一方エネミーの使用する特殊能力の「キセキ」には具体的な描写が存在している。たとえば「キズアト：破壊」の「硝子と血潮」なら「相手の肉体を強力な一撃で撃ち付け硝子のように四散させるが本人の肉体も耐え切れず血が噴き出す」とか指針の描写は絶対に必要だ。繰り返す。だれもが「それ」をできるわけではないのだ。
※41 減少したエネミーの生命力ダイスが次のラウンドに「励起値」として加算されるなどのゲームルールをわすれていた。
※42 もう１回やってみるか。
『鬼滅の刃 遊郭編』 第９話 「上弦の鬼を倒したら」
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あと２話（11話）で終了だそうで。そのまま「刀鍛冶編」やんのかしら？ 天元、炭治郎、善逸、伊乃助 vs 堕姫・妓夫太郎兄妹の戦いは続く。まじで戦ってる“だけ”。でもくやしいけどすげえおもしろい。とはいえ戦いの中で今回は天元と３人の嫁でくノ一―雛鶴、須磨、まきをを掘り下げる。でもやっぱり雛鶴が正妻ポジよな。３人の中で。というか天元をふくめ３人が子供で彼女が一番大人。
あいかわらず撮影と原画人数のパワーでぶんなぐってる作画。どんどんすごくなるぜ。物語全体は数秒 〜 数分の攻防を24分に拡大したジャンプバトル系漫画の伝統そのもの。結局、炭治郎、善逸、伊乃助に首を切断されてしまう妹。ただ彼女に比べ兄は強い。一瞬で天元の片手を切断し、堕姫の首を取り戻し、伊乃助の胸を刺す。全滅必死。こりゃあ「大正こそこそ噂話」やってる空気じゃねえ。
『時光代理人 -LINK CLICK-』 第４話 「告白」
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なるほど。単純な理由だがよくかんがえてあるな。“対象”の選択を世界が観測して未来はかわる。ならその“対象”全員の行動が停止してしまえば――未来に存在しないならば結果 ＝ 未来は改変されないのね。依頼人のチェンは2008年に中国で発生した四川地震の生き残り。そうしてそれ以外の人物――バスケ部主将のルーも妹のリンも全部死亡する。未来にはかかわらない。
途中の挿入場面によれば、トキの両親も地震で死亡。でも地震当日の写真をもってないから両親は救済できないのね。あいかわらずトキはヒカルの指示を無視して村人救出に動く。だけれど自身の両親も地震で死亡している背景があることで、先週より感情移入はしやすい。ただ今日地震があるなんてだれも信じてくれんだろうし、そもそも村人救出に成功したなら確実に未来かわるぞ？
■2022/01/31/月
日比谷線とか京王井の頭線の車窓から人の家の屋根をぼんやりみてると、時々屋根のうえのものが気になるのよな。脚立とか、洋服とか、黒と黄の標識ロープ（……トラロープっていうのか）とか。あれその家の人わすれてんだろ。
『錆喰いビスコ』 第４話 「蟹に乗る」
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忌浜の外に出たら急におもしろくなったな。ジャビとパウーの治療に秋田の溪谷に生息する「錆喰い（きのこ）」を求めて旅立つビスコたちは足尾鉱脈をめざす。だが旅の足のテツガザミのアクタガワ（カニ）がミロにいっこうになつかない。やっぱりポストアポカリプス作品は、人跡未踏・文明の残滓が残る荒野――ウエイストランドになってからが本番だな。異様な景色やクリーチャーが登場。本領発揮。
奴隷を服従させるために体内へ寄生させる膨れ蚕、小山のような動物兵器と作者のアイデアとヴィジュアルがたのしい。美術とＣＧで動物兵器のスケールをだしているところもおもしろい。今回の目的はビスコたちの関係深化 ＋ ヒロインポジ（？）の大茶釜チロルの紹介。やっばり彼女がヒロインなんだな。足尾鉱脈は破壊されてしまいビスコたちは回り道。来週も武装した子供と遭遇するなど奇抜な展開。
■2022/02/01/火
今度はSONYがバンジー（Bungie）を買収か――。
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本当に日本のサードパーティー買収もありうるぜ。にしてもMSで「Halo」を制作していたバンジーがSOMYについて、PSで「クラッシュバンディクー」を制作していたアクティがMSにつくか。十数年前の自分にいってやりたい。
■2022/02/02/水
『ハウス・オブ・グッチ』――。
パトリツィア・グッチかマウリツィオ・グッチを暗殺。ここから創業者グッチ一族の崩壊を描く作品。パトリツィアに視点をしぼったことは成功している。とにかく野心へと満ちた彼女をレディー・ガガが好演。
真実の意味で演技がお上手。本当俳優でもいけちゃうだろ。物語自体は男女の愛が権力と財産と欲望のまえに瓦解していくソープオペラ。一切共感できない夫と妻を演じ上げたガガとアダム・ドライバーでもってる。
『東京24区』 第５話 「レッドライン」
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今回で「赤」と「緑」の対立は確定だな。トロッコ問題に登場した客船爆破の犯人はランと一緒にチームを立ち上げたクナイだった。ランはコウキをダマしクナイ救出に動く。もっともランの計画はコウキの事態看破で失敗。おそらくコウキは他人の意識を読んで操るソーシャルな対人系能力に特化している。“あざむく”ことはむずかしい。にしても躊躇なく射殺かよ。
ランの言う通りクナイはクソな大人どもに利用された。もろちんランと自身を比較してしまう承認欲求のスキをつかれたのは事実。でもランの言う通り事件の“本丸”はターキーや富豪のハワード。コウキは客船爆破こそ回避したけど対処療法をしたにすぎない。かつ父親がハワードと取り引きしている事実を把握したときどうすんだろ？ 来週は物語が大きく動きそう。
■2022/01/30/日
29日（土）に都内でオフライン・セッション――。『キズナバレット 〜猟犬たちのネガイ〜』のGMをさせてもらいました。参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうございました。本年もよろしくお願いします。
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作者の前作『ブラッドパス』とシステムはほぼ一緒であり「ランダマイザがカードかダイスか？」以外は世界設定の違い。自分は本作のほうが好きですが良い／悪いは本文で。サプリメントが出た後もう１回やってみます。
●登場キャラクター（オーナー／ハウンドの順番）
▼PC� ゞ槹轡瓮▲蝓．�ーナー／ネガイ表：究明／裏：守護
父親で博士の謎の死を追う女子高生。羽原とペアだが彼の事は“道具”だとしか思ってない。味覚を喪失しておりケーキ作りは苦手。
▼PC�◆￣�原 健 ハウンド／ネガイ表：制裁／裏：破壊
一癖も二癖もあるメンバーのなか一番まともな感性の持ち主。だが両方の眉間にねじが生えている。決戦が長引くほど強力になる。
▼PC�� 御門 司 オーナー／ネガイ表：破壊／裏：復讐
サングラスをかけつつ冷静沈着に状況判断を行う。イータプラスとペアだがヤンデレ気味の彼女にじつは気圧され気味の日々を送る。
▼PC�ぁ．ぁ璽拭．魯Ε鵐鼻織優�イ表：奉仕／裏：奉仕
オーナーに尽して尽して尽くすヤンデレ。時々存在もしない姉や妹と電話で話す。奉仕の特性で鉄壁を誇る。なおケーキ作りは得意。
●プレイの内容
（１）
まず背景設定と全体のあらすじから。*1以後は新作の感想に準じゲームルールや個人の印象の解説に注力する。*2なおこの感想はルールブックの付属シナリオ「デッド・エンド・リリィ」のネタバレを多少ふくんでいるので十分注意をしてほしい。本作の背景は我々の暮す現代社会と表向きは同じだ。*3だがこの世界には“福音”と名の付く魔法のような不可能領域 *4 を起すナノマシン *5 が存在する。
呼び方や双方の認識はことなれど、本作のPCも、シナリオの仇役にあたる“キセキ使い” *6 もナノマシンを体内へ宿し常人以上の力を発揮する。*7“キセキ使い”は体内の“福音”の影響で正気を失い社会を破壊する存在。一方、PCは“福音”を対抗技術を利用した“リベル” *8 というナノマシンを体内に宿す猟犬と主人。同じ毒を使い“キセキ使い”を抹消し社会を守る存在だ。
（２）
「デッド・エンド・リリィ」は都内の公立高校でいじめにあっていたある少女が偶然“キセキ使い”の引き起こす“福音汚染” *9 の影響で同じ“キセキ使い”に――。おさななじみの少女で自身をいじめから救ってくれたと“思い込む”もう１人にゆがんだ愛情を向け暴走する。*10 ２組のバレット――ハウンドとオーナーは２人の周辺や周囲を調査して病んで壊れた少女と対決する。
ゲームの基本的な進行は作者の前作『ブラッドパス』と同じ。�‘各�フェイズ → ��調査フェイズ → ��最終決戦フェイズ → �そ�幕フェイズですすむ。�，瞭各�フェイズは「Ａ：バレットの日常」と「Ｂ：事件の介入」を行うフェイズ。Ａは事件前夜の合間の様子。ＢはGMがPLに事件や犯人の概要をつたえる。今回のPCは全員が警視庁のSID *11 に所属。室長の織川楓が「Ｋ案件」*12 を説明する。
（３）
導入フェイズの「日常表」でふった結果は同じ「資料室」。オーナーの心労を心配する羽原にカリカリした態度で部屋を出る芹澤。*13 彼女の様子にイータはまゆをしかめ「わたしたちは違いますよね？ オーナー」と御門へとせまる。*14 ４人は警視庁舎の地下20階に位置するSID部署に向い織川楓と作戦指示の「やりとり」を行う。 もっともこの「やりとり」はあくまでロールプレイだ。*15
�△猟敢坤侫Дぅ困妊丱譽奪硲価箸蓮肇�セキ使い”の少女が在籍した高校に転校生と教職員となって潜入した。*16 この調査フェイズも前作『ブラッドパス』とゲームルールは同じ。PCが「調査判定」*17 を行い「進行度」*18 が一定値になれば必要な情報が開示されシナリオが展開する。PLは「シナリオの情報をGMから聞き出す」*19 のではなくて「どう情報をPCが調査するのか？」ロールプレイを行う。*20
（４）
『ブラッドパス』と本作の「調査フェイズ」は「TRPGの情報収集」を個人の能力へと頼らず、*21 物語の大枠をはずさず、*22 平均化するゲームルールとしては一種の到達点だ。結局TRPGの情報とは「シナリオを進行するためGMがPLに必ず渡すもの」だ。ならこれらの獲得に付随する判定の成否や、PLとシナリオがGMに要求する演出や場面は、様々な意味で自己満足の“プロレス”*23 と一緒だ。
では「シナリオ進行に必要な情報」の調査へ関るロールプレイを「PL自身が満足いくまでロールプレイして成否関係なく情報を開示する」のは非常に合理的である。*24 個人的にこの合理性は好きではなく嫌いであるが、*25 ただ曖昧がすぎた「TRPGの情報収集」にひとつの答えをだした。*26 ２組のバレットは甘（あま）いシフォンケーキと鹹（から）いシフォンケーキの調理を演出して情報をつかむ。*27
（５）
“キセキ使い”の少女がおさななじみ少女と幼い頃に作った秘密基地。その場所が２人の潜伏する場所。 PCは銀の霧を吹き出し人間でなくなった少女と戦う。 ��の最終決戦フェイズのゲームルールも『ブラッドパス』の戦闘をカードではなくダイスで行う方式だ。まず最初にふれておきたい。この戦闘方式でランダマイザにカードではなくダイスを採用するのは向いてない。
ランダマイザがカードならばPLは任意の手札を必要な手番で“確定”でだせる。*28 ところがランマイザがダイスだとロールする個数はふやせるが、出目は“確定”できず、つねにランダムだ。*29 単一のランダマイザの数字／出目がエネミーの生命力以上なら相手の生命力が減少する。このルールのままダイスの採用したなら出目の“ぶれ”*30 で当然戦闘は長引く。実際『ブラッドパス』より長く続いた。
（６）
アタックPC *31 とサポートPC *32 に別れ「戦技」*33 を使用して位置を入れ替え戦う戦闘*34 はおもしろい。この部分は本作のキモで前作と大きく違う。とはいえ本作のもうひとつのキモ――PCの関係性「キズナ」*35 を「ヒビ」「ワレ」*36 させ「出力超過」*37 をねらうか？ エネミーの能力を調整するのか？ でないと（５）の問題もあいまってダイナミック *38 な展開になりづらい。
本作の戦闘は回避が存在せず、ダメージをあたえあうため、PCのダメージ回復も「戦技」で行う。「戦技」の発生には「励起値」*39 というポイントが必要。この点数を回復にとられ攻撃の「戦技」が使用しずらい。PCの特殊能力「キズアト」の概要から特技の描写が想像しにくいのも難点。*40 ただ我々も決戦のゲームルールを習熟していたとはいいづらい。*41 まだ評価はむずかしい。*42
●脚注
※１ 新紀元社が作品全体の解説と「おためし」のルールセットを配布している。詳細はhttps:/
※２ ありがたいことに新作の感想はいつも以上にヒトがきてくれるし感謝してます。
※３ この世界では約10年前から「いわゆるパブリックエネミー」の“キセキ使い”が出現して猟奇事件や凶悪事件が多発している。だが“キセキ使い”と多発する犯罪との関連を把握しているのは、各国の政府上層や一部の人々のみとなっている。
※４ ※５も参照。作中ではナノマシンを科学的領域の「文物」だと説明する。だが有り体にいうと、本作におけるナノマシンとはファンタジーの「魔法」と同じ意味。「魔法」と解説されないだけであって「なんでも」できるし理由などいらない。
※５ 10のマイナス９乗サイズの微小機械。本作では体内にいれて使用する。“福音”ととも“ゴスペル”とも呼び方は様々。
※６ 「“福音”を体内に取り込む」あるいは「キセキ使いが引き起こす“福音汚染”」によって誕生する。正体は大量のナノマシンの群体がヒトや生物の形を擬態した存在。ヒトが素体となったときには、生前の感情、目的、後悔にしたがって行動を行う事が多く、犯罪傾向の上昇で人間社会を棄損（きそん）する場合が多い。
※７ ハウンドは「時速40kmで１時間以上走り続け」「筋力と感覚が増大し」「再生能力が向上する」。ただ体内のリベルの副作用で双眸が青色に変化する。“キセキ使い”は肉体変形から始まり、火や雷のエネルギーをあやつる、精神操作となんでもありだ。不可能はない。まさしくバケモノだ。
※８ “福音”をリバースエンジニアリングして誕生した対福音用カウンターナノマシン。実際リベル注入者の攻撃は“福音”の活動を不活性化する。開発者はエリカ・フォン・ヴィンター博士。博士は約５年前の事件で死亡している。
※９ 「福音汚染」あるいは「ゴスペルタイド」と呼ぶ。“キセキ使い”は能力発揮のときに、自身を構成するナノマシンの群体を周囲へ銀の霧のように放出する。この霧を吸収した対象は体内を汚染され早期に治療しないと「死亡」あるいは「人形のような状態の昏睡状態」へとおちいる。PCはカウンターナノマシンのリベル注入者のため「福音汚染」の影響をうけない。
※10 ヤンデレＡ（敵）
※11 警視庁刑事局特殊犯罪情報管理部（Spcial Crime Information management Divison）の略称でSID。
※12 「“キセキ使い”案件」 ＝ 「Ｋ案件」
※13 芹澤を心配する羽原にみんな「やさしいいいい」。
※14 ヤンデレＢ（味方）
※15 つまりは情報収集には不要で意味などない。（４）を参照。
※16 ありがち。
※17 「ダイスロール」の中に「５」か「６」の出目があれば調査は成功。「調査判定」でふれるダイスは基本的に１個。だがPCのパーソナリティをあらわした「ヒトガラ」のロールプレイや「キズアト」の効果によってふれるダイスはふえる。
※18 ※17の「調査判定」の成功／失敗（成功なら＋２／失敗なら＋１）で蓄積していく数値。この数値が一定以上になるとシナリオ情報が開示されイベントが進行する。
※19 スタンダードなTRPGの情報収集方式だ。ただ、この方式には情報を聞くPLやGMの技術の優劣や判定の成否が関係する。
※20 本作や「サイコロフィクション」の方式だ。判定の成否によって情報が開示されるかどうかの結果はあるが、手に入る情報は「ハンドアウト」や「開示情報」の格好で明示化される。PL／GMの情報収集の技術やロールプレイで質・量が左右されない。またGMがPLの情報収集に返す演出やロールプレイの手間も緩和されるだろう。
※21 ※19も参照。TRPGの情報収集が、一種の推理や寸劇の要素を持つ以上、そこにはかならず「上手」「下手」が関係してくる。推理のうまいPLは大量の情報を引き出し、演出のうまいPLはスポットが多く当る。「TRPGは全員が平等で技術は関係ない」は“建前”にすぎない。確実に優劣はテーブルの参加者たちの目へ映る。「サイクル形式」や「ハンドアウト形式」くわえて本作の情報収集は、この格差を排除しようとした。
※22 「TRPGの物語は自由だ」はじつは「幻想」だ。最近の作品ではなくTRPG誕生当時からシナリオの結末は固定され、大枠からはずれることはない。途中経過や細部がことなるだけである。近年登場したTRPGではないストーリーメイキングゲーム――まさしく結末を決定せず参加者たちで自由に創造する――も、この「幻想」へ拍車をかける。
※23 実際のプロレスを多少理解しているならわかるが、プロレスは「攻め手」より「受け手」の技術がものをいうエンタメだ。「攻め手のワザをどれだけハデに見せて安全に受け流すか？」それが「受け手」のうまさなのだ。TRPGのPLはときに“誤解”する。「演出のアイデア」「シナリオの出し抜き」「目立つロールプレイ」が「自身の技術のみによって成立している」と思い込む。だが間違いだ。もしあなたのGMがPLの行動にすべからく満足する演出を成し、かつ様々なパターンの反応をかえし、シナリオの軌道修正を行い――「それができない」とほとんどいわないなら、あなたは、そのGMを絶対に手放すべきではない。そのGMはあなたのアイデアや行動が「あなただけの技術」と“錯覚”させるほどにうまいからだ。こういうGMは大抵「シナリオ進行で絶対に手に入る情報」さえ、PL自身が勝ち取ったようにふるまうだろう。最後にひとつ。こういうGMはほとんどいない。だれもが「それ」をできるわけではないのだ。
※24 ※23も参照。「情報収集」のロールプレイのなかでPLに「自身のロールプレイに関る自己承認欲求や自己満足」があるならば、その「自己満足」の充填と充足に必要なラインはPL本人にしかわからない。ではPL本人が満足するまでやってもらうのだ。くわえてこのゲームルールならGMが持つ技術の甲・乙を緩和することができる。
※25 なぜなら自分は上手な受け手だからだ（手前味噌）。
※26 作者は個人の技術や能力を脇に除けルールを平均化することをよくかんがえている。一方、近年の「情報収集」システムを議論する人々は情報収集に関るゲールルールとロールプレイを混同しており「思考の棚卸」がよくできていない。
※27 ※17も参照。当然PLは「ヒトガラ」を取り込んでロールプレイを行い「調査判定」のダイスをふやす（＋１個で合計２個）。転校生のイータと芹澤は合同の調理実習でシフォンケーキを作る。イータのヒトガラは「好きな事：芸術（料理）」。芹澤のヒトガラは「喪失：味覚」。勝負は明白だ。なお２人のPLはシナリオの中で増加する「キズナ」に「シフォンケーキ」と書き込んだ。
※28 『ブラッドパス』は７以上の手札をだせば相手の生命力カードを破壊することができた。54枚のトランプで成功要素を持つカードは７以上が28枚 ＋ 特殊な効果のＡが４枚 ＋ ワイルドカードのジョーカーが２枚で32枚。単純に失敗するカードの22枚より多いし、PLのハンドサイズ（手札枚数）も４枚で常に補充可能。これならほぼ失敗はしない。
※29 ６面体ダイスのうち「１」〜「４」の出目が失敗する。確立計算せずともダイス１つでは半分以上が失敗だ。くわえて本作の場合は「励起値」を消費しないとロールできるダイスの個数がふえない。※39も参照。
※30 ダメージ軽減やエネミーのダメージのように上方加算ロールであれば“ぶれ”を回避できたが「そう」ではない。
※31 攻撃を行いエネミーにダメージをあたえる。ただ基本においてあらゆるエネミーの攻撃でダメージもうける。
※32 「任意の対象が行うダイスロールの出目を加算する」あるいは「ダメージを軽減する行動でアタックPCをサポートする」。くわえてエネミーの攻撃対象がアタックPCだけならダメージをうけない。
※33 「表類まとめpdf」（https:/
※34 スイッチ。基本はダメージをうけたアタックPCとサポートPCを入れ替え役割を交替。そのあいだに回復と立て直しを行う。
※35 ※36も参照。「人物・物・場所」へと関わるPCの記憶や想い出の「縁（よすが）」のこと。PCにとって代替がきかない大切な物事。
※36 ※35も参照。PCは決戦において「キズナ」に「ヒビ」と「ワレ」をチェックすることによって限界を超越した「超過出力」を発揮することができる。「ヒビ」状態の記憶や想い出は認識しにくくなる。「ヒビ」「ワレ」状態の記憶や想い出は完全に忘却する。また「ヒビ」「ワレ」状態の「キズナ」が一定以上蓄積したときキャラクターは死亡する。ただ作者が想定しているより「キズナ」の「ヒビ」「ワレ」は発生しないだろう。そもそもPLは「キズナ」が破壊されないよう努力するものだからだ。
※37 「超過出力」の様々な効果によってPCは不利な戦局を引っ繰り返す事ができる。
※38 PCは基本においてエネミーの生命力ダイスを１個ずつだけしか削っていけない。結果ハデになりにくくダイナミズムも不足する。
※39 れいきち。PCが「戦技」や「キズアト」の特殊能力を使用するため必要なポイント。「調査フェイズ」や「決戦フェイズ」でたまる。
※40 蝶々Ｐの「心做し」みたいなボカロYouTubeシンガーの“歌詞”のごとき「キズアト」の説明が「カッコいいか？」「エモいか？」「イタいか？」サムいか？」はおくとしよう。でもこの部分はあきらかに“失敗”だ。p.86のコラムに「キズアトの効果はPL自身がかんがえる」とあるが、今回参加したあるPLの感想は「特殊能力でなにができるかよくわからない」であった。一方エネミーの使用する特殊能力の「キセキ」には具体的な描写が存在している。たとえば「キズアト：破壊」の「硝子と血潮」なら「相手の肉体を強力な一撃で撃ち付け硝子のように四散させるが本人の肉体も耐え切れず血が噴き出す」とか指針の描写は絶対に必要だ。繰り返す。だれもが「それ」をできるわけではないのだ。
※41 減少したエネミーの生命力ダイスが次のラウンドに「励起値」として加算されるなどのゲームルールをわすれていた。
※42 もう１回やってみるか。
『鬼滅の刃 遊郭編』 第９話 「上弦の鬼を倒したら」
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あと２話（11話）で終了だそうで。そのまま「刀鍛冶編」やんのかしら？ 天元、炭治郎、善逸、伊乃助 vs 堕姫・妓夫太郎兄妹の戦いは続く。まじで戦ってる“だけ”。でもくやしいけどすげえおもしろい。とはいえ戦いの中で今回は天元と３人の嫁でくノ一―雛鶴、須磨、まきをを掘り下げる。でもやっぱり雛鶴が正妻ポジよな。３人の中で。というか天元をふくめ３人が子供で彼女が一番大人。
あいかわらず撮影と原画人数のパワーでぶんなぐってる作画。どんどんすごくなるぜ。物語全体は数秒 〜 数分の攻防を24分に拡大したジャンプバトル系漫画の伝統そのもの。結局、炭治郎、善逸、伊乃助に首を切断されてしまう妹。ただ彼女に比べ兄は強い。一瞬で天元の片手を切断し、堕姫の首を取り戻し、伊乃助の胸を刺す。全滅必死。こりゃあ「大正こそこそ噂話」やってる空気じゃねえ。
『時光代理人 -LINK CLICK-』 第４話 「告白」
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なるほど。単純な理由だがよくかんがえてあるな。“対象”の選択を世界が観測して未来はかわる。ならその“対象”全員の行動が停止してしまえば――未来に存在しないならば結果 ＝ 未来は改変されないのね。依頼人のチェンは2008年に中国で発生した四川地震の生き残り。そうしてそれ以外の人物――バスケ部主将のルーも妹のリンも全部死亡する。未来にはかかわらない。
途中の挿入場面によれば、トキの両親も地震で死亡。でも地震当日の写真をもってないから両親は救済できないのね。あいかわらずトキはヒカルの指示を無視して村人救出に動く。だけれど自身の両親も地震で死亡している背景があることで、先週より感情移入はしやすい。ただ今日地震があるなんてだれも信じてくれんだろうし、そもそも村人救出に成功したなら確実に未来かわるぞ？
■2022/01/31/月
日比谷線とか京王井の頭線の車窓から人の家の屋根をぼんやりみてると、時々屋根のうえのものが気になるのよな。脚立とか、洋服とか、黒と黄の標識ロープ（……トラロープっていうのか）とか。あれその家の人わすれてんだろ。
『錆喰いビスコ』 第４話 「蟹に乗る」
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忌浜の外に出たら急におもしろくなったな。ジャビとパウーの治療に秋田の溪谷に生息する「錆喰い（きのこ）」を求めて旅立つビスコたちは足尾鉱脈をめざす。だが旅の足のテツガザミのアクタガワ（カニ）がミロにいっこうになつかない。やっぱりポストアポカリプス作品は、人跡未踏・文明の残滓が残る荒野――ウエイストランドになってからが本番だな。異様な景色やクリーチャーが登場。本領発揮。
奴隷を服従させるために体内へ寄生させる膨れ蚕、小山のような動物兵器と作者のアイデアとヴィジュアルがたのしい。美術とＣＧで動物兵器のスケールをだしているところもおもしろい。今回の目的はビスコたちの関係深化 ＋ ヒロインポジ（？）の大茶釜チロルの紹介。やっばり彼女がヒロインなんだな。足尾鉱脈は破壊されてしまいビスコたちは回り道。来週も武装した子供と遭遇するなど奇抜な展開。
■2022/02/01/火
今度はSONYがバンジー（Bungie）を買収か――。
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本当に日本のサードパーティー買収もありうるぜ。にしてもMSで「Halo」を制作していたバンジーがSOMYについて、PSで「クラッシュバンディクー」を制作していたアクティがMSにつくか。十数年前の自分にいってやりたい。
■2022/02/02/水
『ハウス・オブ・グッチ』――。
パトリツィア・グッチかマウリツィオ・グッチを暗殺。ここから創業者グッチ一族の崩壊を描く作品。パトリツィアに視点をしぼったことは成功している。とにかく野心へと満ちた彼女をレディー・ガガが好演。
真実の意味で演技がお上手。本当俳優でもいけちゃうだろ。物語自体は男女の愛が権力と財産と欲望のまえに瓦解していくソープオペラ。一切共感できない夫と妻を演じ上げたガガとアダム・ドライバーでもってる。
『東京24区』 第５話 「レッドライン」
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今回で「赤」と「緑」の対立は確定だな。トロッコ問題に登場した客船爆破の犯人はランと一緒にチームを立ち上げたクナイだった。ランはコウキをダマしクナイ救出に動く。もっともランの計画はコウキの事態看破で失敗。おそらくコウキは他人の意識を読んで操るソーシャルな対人系能力に特化している。“あざむく”ことはむずかしい。にしても躊躇なく射殺かよ。
ランの言う通りクナイはクソな大人どもに利用された。もろちんランと自身を比較してしまう承認欲求のスキをつかれたのは事実。でもランの言う通り事件の“本丸”はターキーや富豪のハワード。コウキは客船爆破こそ回避したけど対処療法をしたにすぎない。かつ父親がハワードと取り引きしている事実を把握したときどうすんだろ？ 来週は物語が大きく動きそう。
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