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2022年01月24日23:56

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日曜は……

 1月16日の日曜、午前中、久々にバイクに乗る。
 フォト
 寒いので、これまた久々に革パンを履くが……何とか入った。それにしても、20年前の革パンがまだまだ履ける程度に体型維持出来ているのにはホッとするけれど、そろそろ限界だ……ダイエットしないとなぁ。

 午後、Kinoシネマみなとみらいで映画2本。まず、1本目は、
 「フタリノセカイ」。

 これは、トランスジェンダーとその恋人の葛藤を描く映画。監督はぴあフィルムフェスティバル2011で、自伝的作品「僕らの未来」が審査員特別賞を受賞したトランスジェンダーの飯塚花笑。

 保育園に勤める今野ユイと実家の弁当屋を手伝う小堀真也は、出会ってすぐに恋に落ち、弁当屋の2階で同棲を始めた。だが、真也は、体は女性、心は男性のトランスジェンダーだった――その事実を知り、子供が大好きで家庭を持つことが夢だったユイは、真也と一緒にいるべきかを悩む。そんなユイに、真也は別れを切り出し、2人は別々の道を歩むこととなる。
 数年後、ユイは結婚し、真也はゲイの友人・添田俊平と静かに暮らしていた。しかし、妊活に励みながらも子供が出来ずにいたユイは、真也との再会に胸をときめかせて……

 ユイを演じのは、「茜色に焼かれる」の片山友希。彼女は好演しており、独特の薄幸そうな感じもピッタリだ。ただ、真也は坂東龍汰が演じているのだが、男性ホルモン投与のみで、肉体的には女性のまま、と言う真也を演じるのはちょっと男に過ぎる感じだ。日本ではトランスジェンダーの俳優と言うのは少ないだろうけど、それならば、この役は女性が演じた方がよかったんじゃないかなぁ……

 この映画、日本の古臭い結婚制度と、LGBTに対する世間の好奇の目に対し一石を投じる意欲的なもの。自身もトランスジェンダーである飯塚花笑監督だからこそ描ける、複雑な想いは本作ならではのものだろう。
 だが、1本の映画としては、かなり出来が粗い――映画の中で、かなり長い時間が流れる物語なのだが、時間経緯がよく判らないし、その一方で、ご都合主義的な展開も目につく――この辺りは、監督として、初の商業映画と言う事もあるのだろう。まだまだ至らない感じだ。
 また、ユイが執拗に子供を欲しがる、その理由を説明して欲しかった所だ。映画終盤、「フタリノセカイ」と言うタイトルなのに、ふたりはふたりでいる事に満足せずに、子供を執拗に求め、最後、驚くような決断をする……これにはびっくり、と言うか正直混乱させられたのだけど、このシーンに説得力を与えるだけの理由付けが欲しかったように思う。


 もう1本は、
 「スティルウォーター」。

 これは、「スポットライト 世紀のスクープ」のトム・マッカーシーが、マット・デイモン主演で描くサスペンス。共演は、アビゲイル・ブレスリン。

 オクラホマ州の田舎町スティルウォーターで、失業中の石油掘削作業員ビルは、マルセイユで収監されている娘のアリソンと面会する。アリソンはマルセイユに留学中に、ルームメイトのレナを殺害したとして9年の刑を受けながらも、無実を訴え続けていた。
 アリソンから真犯人の新たな手がかりを得たビルは、弁護士に再調査を求めるが、まともに取り合ってもらえない。ビルは、異国の地で言葉の壁や文化の違いに苦しみながらも、知り合ったシングルマザーのヴィルジニーの協力を得て、自力で再調査を続ける。
 その中で、ビルは、ヴィルジニーと、彼女の娘・マヤとの絆は次第に深まり、やがてヴィルジニーのアパートで同棲するようになって……
 
 この映画、予告編では、謎解きサスペンスのように紹介されているけれど、その実は、アリソンの冤罪の証明に、ビルの異国での恋、父娘の絆の再生、それに、アメリカ人の持つ無邪気な暴力性が生む軋轢までも盛り込んだ、重厚で骨太な物語。これを1本にまとめ上げた、トム・マッカーシーの豪腕が光る――もっとも、中盤、ビルとヴィルジニーの関係性が深まって行く辺り、物語が迷走しているようにも思えたが……

 マット・デイモンは、最近、持ち味のキレ者優等生、と言うキャラクターを意図的に変え、「最後の決闘裁判」での役柄にも通じる、無骨で鈍重な肉体労働者、と言う役を見事に演じ、マルセイユの町並みの中で浮きまくる、キャップにチェックのネルシャツ姿を見せている。
 共演のアビゲイル・ブレスリンは、最早少女と言えない年だけど、相変わらず顔がまん丸だなぁ……

 映画は、最後にアリソンの釈放を描くけれど、決してすっきりとはしない……アリソンの釈放と帰国を成し得たビルだが、失ったものも多く、また、アリソンとて殺人罪は冤罪と認められたものの、決して潔白ではない事をビルは知ってしまった。
 そんな、一筋縄には行かない人生と言うものを描く物語には見応えがある。
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