月曜は、在宅勤務。
仕事の後、ブルク13のレイトショーで、
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」。
これは、トム・ホランド主演、マーベル・シネマティック・ユニバース版「スパイダーマン」シリーズの第3弾。
監督は、前2作と同じく、ジョン・ワッツが務める。
ミステリオを倒したスパイダーマンだが、その戦いの映像から、スパイダーマンの正体が、NYに住む高校生、ピーター・パーカーであると暴露されてしまう。
殺到するメディアの取材、更に、警察からはミステリオ殺害容疑をかけられて逮捕され――ミステリオの件は不起訴となったものの、事件の中核にいたと言う事で、ピーターばかりか、ネッド、MJまでが志望大学から不合格通知を受ける事になってしまった。
ピーターは、ドクター・ストレンジを頼り、人々の記憶から自分がスパイダーマンだと言う記憶を魔法で消して欲しい、と依頼。だが、呪文を唱える最中にピーターが、ネッドやMJ、メイおばさんや、アベンジャーズのメンバーの記憶には残して欲しいと茶々を入れたせいで、時空が歪み、マルチバースの扉が開かれてしまい……
サム・ライミの「スパイダーマン」、そして「アメイジング・スパイダーマン」に対して、遥かに明るく、コミカルな、トム・ホランドのスパイダーマン・シリーズだが、本作も、その路線を踏襲。映画の冒頭から、大騒動に巻き込まれるピーターなのだが、殆どドタバタ・コメディのノリで物語は進行する。
映画は、ピーターが時空を歪ませた事で、マルチバースの構造が崩れ、ドック・オクにグリーン・ゴブリンら、過去シリーズのヴィランたちが登場すると言う展開。
軽妙に軽口を飛ばしながら、ドック・オクを拘束するアクションは、正に、このシリーズならではのものでしょうし、ドクター・ストレンジとの超空間バトルも見物。
だけど、驚きのシーンは正にこの後にある。
(以降、ネタバレ)
マルチバースの扉が開いた事で、トビー・マクガイア演じるピーター・パーカー、アンドリュー・ガーフィールド演じるピーター・パーカーが合流する、と言う驚きの展開になっていくのだ。
マルチバースのスパイダーマンが集結、と言う展開は、既にアニメ版の「スパイダーマン:スパイダーバース」で描かれているものの、実写版も、この展開になるとは……しかし、そんな展開を見せても、トビー・マクガイアのスパイダーマンが、ウェブ・シューターなしに身体から糸を出すのに驚いたり、ネッドの「ピーター!」の呼びかけに3人が振り返るとか、笑えるノリは変わらずで、最後まで楽しませる――もっとも、盛り込まれたネタを理解するには、過去20年の映画「スパイダーマン」を全部観て、内容を把握しておく必要があるが……
そして、本作のテーマは、“やり直し、そして原点回帰”だろう。
ヴィランを殺さず、問題を解決して人生を全うさせる、と言う展開、そして、当初からアベンジャーズの一員として登場した、トム・ホランドのスパイダーマンをリセットし、アベンジャーズから切り離し、本来の“親切な隣人”にして、“下町ヒーロー”のスパイダーマンに原点回帰させるもの。
それは、劇中、キャプテン・アメリカの楯を持たされていた自由の女神から、楯を叩き落として本来の姿を取り戻させる描写にて強調される――そう、自由の女神とは、コロンビア映画のシンボルでもある。
これは、アベンジャーズの一員として、ディズニーに取り込まれたスパイダーマンを、コロンビア映画が、本来の姿に引き戻したもの、とも言えるもの。
それを映画の中で描いた事には感嘆するし、ネッドもMJもおらず、アベンジャーズにもスターク社にも頼れない、下町ヒーローが、ヴェノムと相対する事になる、次作に期待したい所だ。
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