日曜は、午後、ブルク13で、
「決戦は日曜日」。
これは、窪田正孝×宮沢りえ共演によるポリティカルコメディ。
地方都市である地元で、強い地盤を持つ衆議院議員・川島昌平が病に倒れた。次の国政選挙に誰を立てるかで、地方議員や、後援会の意見が割れ、結果として、白羽の矢が立ったのは川島の娘である有美。
川島事務所の秘書の谷村は、自由奔放で世間知らずな有美に振り回される羽目になるが……
この映画、予告編にあるような、選挙をネタにしたコメディかと思ってたら、これがなかなか見応えありの内容。
そこに描かれるのは、政治と選挙あるある、と言うよりも、日本社会の有り様あるある――臭いものには蓋をし、前例を踏襲し、老害と陰口を叩きながらも、年長者を立てて行く……ここに描かれるのは、正に現代日本の縮図なのだ。
そんな現状に、世間知らずのお嬢様である有美が衝突して引っかき回し、それを事なかれ主義の谷村が手綱を引いていく、と言うのが序盤の展開で、予告編でも紹介された部分。
そんな有美を演じるのは、宮沢りえで、結構なハマり役ではあるけれど、これはもう少し若い女優の方がよかったようにも思う。その一方で、谷村を演じた窪田正孝は文句なしだ。前髪を眉に被せ、表情が見えないようにしたのもいい。
また、胡散臭い人物を演じる事の多い小市万太郎がパリっとしたスーツを着て髪を整え秘書長を演じているのもよかったし、後援会の面々を始め、いい顔のおっさんを揃えているのもリアルでよかった。
中盤以降は、有美と谷村が、そんな現実に立ち向うと言う展開に転じ、以外にもサスペンスになって行く――そう、これは、映画前半でさんざ描いた、どうしようもない現実に対し、それを変えるべきだ、と声を上げる映画なのだ。
それが蟷螂の斧だったとしても、拳を振り上げ、声を上げなければならないと言う姿勢には心打たれる。
これは、思った以上の力作で、昨年の「総理の夫」とは大違い。「政治」を描くなら、せめてこのくらいはやらなくちゃ。
もう1本、Kinoシネマみなとみらいで、
「マークスマン」。
これは、リーアム・ニーソンが“最強の元狙撃兵”と化して凶悪な麻薬カルテルと戦いを繰り広げるアクション。
監督・脚本はクリント・イーストウッド監督作の製作陣の一員であり、「人生の特等席」で監督デビューを果たしたロバート・ロレンツ。
メキシコ国境付近の町で牧場を営みながら愛犬と暮らすジム・ハンソン。愛妻に先立たれて希望をなくし、今や牧場さえなくそうとしていた。
ある日、国境線で、メキシコの麻薬カルテルから逃れ、越境してきた母子を助けたことから、彼の運命は大きく変わる。母親は、ジムに11歳の息子ミゲルを託して絶命した。ミゲルをシカゴに住む親類のもとに送り届けてほしい――一度は、ミゲルを国境警備隊に預けたジムだが、母子がカルテルの大金を持ち出していた事と、ミゲルが強制送還される事を知って、仕方なくこれを引き受ける。
一方、米国に侵入したカルテルは執拗にジムを追い……
リーアム・ニーソンの巻き込まれサスペンス……って、もう何作目になるのだろうか?
さすがのリーアム・ニーソンも老骨に鞭打つ感じが痛々しい。まぁ、本作に関しては、元・狙撃手と言う事で、敵を撃ち倒すのが殆どではあるのだが、それでも、最後にはドツキ合いをしないと収まらないのがアメリカのアクション映画なので……
もっとも、本作は、クリント・イーストウッド作品に携わったロバート・ロレンツが監督しているだけに、単なるアクション・サスペンスではなく、老人と少年の触れ合いや、人生について考えさせられる内容を含んではいるのだが……
また、”不死身の男”のリーアム・ニーソンが――と言うラストシーンには意外さを覚える人もいるかも知れない。
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