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2021年12月12日12:01
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2021年横浜ライド 第3回11/3(火・祝）12月5日（日）第1章のみ 山手西洋館 スウェーデンの歴史（16世紀から17世紀末まで）オホーツク文化 その他12月12日付けトレンド記事
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12/12(日）
初めにトレンド入りした記事を2点紹介する。一つ目は、漁業の町北海道の漂津町の取り組みである。学校の給食の献立で定期的にホタテとサケが出るという。地元の大人も恩恵を預かっている。一世帯辺り、夏と冬に、サケまるまる1匹と共にホタテ2ｋｇ分を配布されるという。バブル期最中の1990年にサケの無料提供を始めると、西暦2000年にホタテを加えた。コロナ禍で財政が逼迫する中でも、継続的に行っている。
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続いては、冬の季節にぴったりな露天風呂である。上信越高原国立公園内にある高山温泉郷・万座温泉（群馬県嬬恋村、標高約1800メートル）が、「雪見露天風呂」の季節を迎えた。周辺では、11月下旬に続き、12月上旬にもまとまった雪が降った。今月20日ごろには根雪となり、温泉郷と山々は一面白銀の世界に変わる。観光協会によると、源泉は硫黄泉で約80度の高温、湧出（ゆうしゅつ）量は1日540万リットルにのぼるという。外の空気が冷たくても、ぽかぽかと体が温まったまま、絶景を望むことができる。感染が収束に向う中、観光業界にも一筋の光明が差してきた。
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見本の写真
左側 山手111番館のスウェーデンのクリスマスの飾りつけ
右側 三渓園の紅葉
今回は、私自身が11月3日（火・祝）と12月5日（日）に訪れた横浜市みなとみらい地区一帯について紹介する。11月3日に訪れた各公共施設の企画展では、概ね写真撮影が禁止されていた。従って、写真撮影枚数が多かった12月5日分を中心にレポートする。
第1章のみ掲載した。第2章は近日中公開である。
11月3日（火・祝）のみの訪問地
・神奈川歴史博物館 https:/
・ユーラシア文化館 企画展「オホーツク文化」より http://
・夜景 横浜北仲ノット 地上46階展望台 夜景ＦＵＮよりhttps:/
12月5日（日）訪問地
・山手西洋8館、7館で開催中の「世界のクリスマス2021」を見学 公式ホームページ https:/
・馬の博物館 11月3日にも訪問
11月27日（土）から2月13日（日）まで開催中のテーマ展「武者絵の世界 −人も馬も大あばれ−」https:/
・三渓園 https:/
・横浜人形の家 企画展ペコちゃんと横濱 https:/
・夜景アニヴェルセルみなとみらい 外部リンク 夜景INFO https:/
目次
第1章
1 オホーツク文化について
2．バルト海の覇権を握った１６世紀から１７世紀末までのスウェーデンの１７０年間
�―ー膵颯妊鵐沺璽�からの独立 ヴァーサ家誕生
�▲好魁璽傭亙�獲得を巡るデンマークとの争い
��バルト海を巡る争いは続く
�せ骸蠕祥隆曚任離好ΕА璽妊鵑離�リスマスの催し
3 三渓谷園の紅葉
第1章 歴史の紹介 山手西洋館のクリスマス飾りつけ スウェーデンを中心に紹介
１．オホーツク文化について
初めに11月3日（火・祝）に見学したユーラシア文化館の企画展「オホーツク文化」の展示品をいくつか公開する。みなとみらい線の日本大通駅構内に位置する施設は、立地の良さを生かし、年に数回企画展を開催している。夜景撮影前の午後3時15分頃から午後4時30分過ぎまで滞在した。
オホーツク文化とは、5世紀から10世紀頃の現ロシア領サハリン州南部から北海道の南千島島に根付いていた。オホーツク海で漁を行い、アザラシを含め、海の動物を狩っていた。五角形・六角形をした大きな竪穴式住居を立て、強風や寒さから凌いでいた。10世紀から12世紀の間、7世紀から13世紀に栄えた北海道の擦文文化と接触・変容し、消した。擦文文化では、四角い竪穴住居を利用し、雑穀栽培を行っている。本州から受け継いだ暮らしを、北海道一帯に持ち込んだのである。13世紀以降、道内ではアイヌ文化が広く普及していた。
写真＝5世紀から6世紀ごろの十和田（青森県の地名）式土器
写真＝オホーツク文化の竪穴住居から出土したクマの頭骨
オホーツク人は、祭壇としての骨塚には、ヒグマの頭骨を飾っていた。後のアイヌ人も取り入れている「送り儀礼」である。
太古の人々は、自然の恵みに感謝し、儀式を行っていた。今なお北海道では、細々と古代人の文化が受け継がれている。
2．バルト海の覇権を握った１６世紀から１７世紀末までのスウェーデンの１７０年間
� ―ー膵颯妊鵐沺璽�からの独立 ヴァーサ家誕生
今回特集するのは、2020年時点で人口1035万に達するスウェーデン王国である。手厚い福祉政策から戦争とは無縁な平和な国のイメージを持つ。地続きの大陸内に位置する同国において、島国日本との環境は異なり、隣国との一体感は不可欠な状況にある。現に1901年から2010年まで徴兵制が行われていた。安全保障の環境が変わったことを受けて、国民に不人気な徴兵制は撤廃された。以降志願制に変わったものの、兵力不足は否めなかった。2014年に近隣のロシア連邦共和国が、ウクライナ国内のクリミア自治共和国を併合したことをきっかけに、2018年1月に徴兵制を復活させた。
歴史を振り返ると、16世紀から17世紀末まで、バルト帝国として君臨していた。10世紀ごろ、ゲルマン系民族ノルマン人が、スカンディナビア半島東側で国家を建国した。11世紀にキリスト教を受容し、半島西側のアジアにルーツを持つフィン人を併合する。西暦1397年にデンマークの女王マルグレーテの下、カルマル同盟に入った。北欧の世界では、当初デンマークが力を伸ばしていたのである。
16世紀から17世紀の歴史をデンマークの視点で書いた日記 7/10(土）UEFA EURO2020企画(7)小国主義のデンマークの歴史 準決勝第2試合 イングランド 対 デンマーク戦レポート 米・大リーグ大谷 33号本塁打。
https:/
写真 掲載元 第７章 スウェーデンの奇妙な王権国家の形成――辺境からの離脱の試み５より
スウェーデンは、自治を含めて、保障されず、デンマークに服従を強いられた。転機は1520年にある。デンマーク国王のクリスチャン２世の下、ストックホルムの血族により、独立を願うスウェーデン貴族が惨殺されたのである。権勢を奮うクリスチャン2世に歯向かったのは、叔父と父を殺害された後のスウェーデン初代国王グスタフ1世だった。スウェーデン中部のダーラナ地方の農民に決起をうながし、独立戦争を起こす。1521年に、南スウェーデンにてデンマーク軍を撤退に追い込んだ。2年後の1523年、ストレングネスでスウェーデン国王に推戴され、ヴァーサ王朝が成立する。
独立を許したデンマークは、フレデリク2世が、ハンザ都市のリューベック市長、ポーランド・リトアニア連合に協力を呼びかけ、報復攻撃に出る。1563年から1570年まで7年戦争が起こった。スウェーデン軍を率いるヴァーサ家2代目エリク14世は、必死に応戦する。陸側ではデンマークが優位に進めていた。逆にスウェーデンは海軍において分があった。スウェーデン側は、戦争途中の1568年、2代目エリク14世からフィンランド公を務めたヨハン3世に変わっていた。当時スウェーデンは、モスクワ・ツァーリー国イヴァン4世との間でリヴォニア戦争（1558年から1583年）を平行して戦っていた。7年戦争は、両者譲り合わず、共に国内情勢の悪化を受けて1570年12月13日にシュテッティンの和約を結び、決着がついたのである。デンマークは、カルマル同盟再結成を諦めたのである。スウェーデンは、ハンザ同盟中心都市リューベックからの賠償金請求を棄却した。交渉は概ねスウェーデン王国が有利に進んだ。ヴァーサ家の下、スウェーデンは、1583年にリヴォニア戦争でも勝利を収め、バルト海の覇権を握った。1618年から1648年にドイツの農村地帯を舞台に三十年戦争(カトリック 対 プロテスタント）が起こると、信徒プロテスタント側にたって、参戦する。1630年にフランスの資金援助を得て、新教徒擁護、神聖ローマ皇帝の北上阻止を名目にドイツ地方（当時は新聖ローマ帝国領）に侵攻した。1632年、リュッツェンの戦いでスウェーデン軍は勝利したものの、国王ヴァーサ家6代目グスタフ・アドルフは38歳の若さで戦死する。スウェーデンを大国化に導き、ルター派信仰を擁護したグスタフ・アドルフは、今もなお国民の英雄的存在だ。
写真＝三十年戦争の勢力図と年表 掲載元 てつブログより https:/
1611年に即位して以降、ネヴァ川流域のイングリア地方を巡るモスクワ・ツァーリー国との間で戦争を行っていた。1617年にストルヴォヴァ条約で決着をつけ、不凍港バルト海沿岸の出口を守り、モスクワ・ツァーリの西方進出を防いだ。最も頭を悩ませたのは、ポーランド・リトアニア共和国内である。国王の座には、同じヴァーサ家の従兄弟にあたるジグムント3世が居座っていた。根っからのカトリックのジグムント3世との間で断続的に小規模な戦いを行い、最終的に1629年に王位継承権を棄却させたのである。彼が戦死したことにより、スウェーデンの国力は次第に衰えていく。
�◆．好魁璽傭亙�獲得を巡るデンマークとの争い
グスタフ2世・アドルフの後を継いだのは、娘のクリスティーナ（在位1632年から1654年）だった。6歳で即位し、18歳で親政するまで、男子同等の教育を受け、7ヶ国語を習得し、哲学や神学に深く傾倒した。政治よりも学問に関心を持ち、28歳で生前退位したことでもしられている。最大の功績は、三十年戦争を終結させ、1648年のウェストファリア条約にて、バルト海を挟んで対岸のドイツのポンメルン地方を獲得したことである。
写真 掲載元 会戦 ナルヴァ会議のページより http://
国王を退位した翌1655年にカトリックに改宗した。婿選びの難航、国の財政悪化による重責に耐え切れず、国王の座から逃れたかったのである。1668年に、ヴァーサ家のポーランド・リトアニア王ヤン2世カジミエシュの死に伴い、国王自由選挙に立候補したものの、最終的に落選した。1668年にはローマに滞在し、学問や芸術を極めたという。聡明で博識な彼女は、戯曲や映画作品でも取り上げられている。1689年に63歳でローマで逝去した。遺体は、バチカンのサンピエトロ聖堂に葬られた。
クリスティーナの退位により、スウェーデンのヴァーサ家は一端途絶えた。後継者は、ドイツのバイエルン地方の領主ヴィッテルスバッハ家出身の父を持つカール10世グスタフだった。母はグスタフ2世の異母姉である。1657年から1660年にかけて、バルト海の諸島を巡って、デンマークと衝突する。仕掛け人の名からデンマークでは「カール・グスタフ戦争」という。戦況は、第１次と第２次の２回に分けられる。第１次は、スウェーデン軍が、開戦からわずか数ヶ月でデンマーク領ユトランド半島を制圧した。対するデンマーク王フレデリク３世は、首都を半島内のオーデンセから、対岸のシェラン島に位置するコペンハーゲンに移して、被害を抑える。首都制圧には、幾たびも海峡を乗り越えなければならない。フレデリク３世側も、ユトラント半島奪回に向けて作戦を練る。戦況はスウェーデンに味方をした。大寒波によって、海峡が凍りつき、陸伝いの道が出来たのである。カール10世の決断により、氷上侵攻を開始する。1658年1月30日、スウェーデン軍の第一陣が海峡を渡りきり、首都コペンハーゲンへ突き進む。一部の人馬は割れた結氷に飲み込まれたものの、犠牲を最小限に抑えたのである。2月5日に全軍がシェラン島に上陸すると、首都コペンハーゲンを包囲した。フレデリク3世は抵抗できずに降伏の道を選んだ。かつての宗主国デンマーク侵攻に成功したカール10世は、完全に配下に置く狙いがあった。スウェーデンの大国化に歯止めをかけるべく、イングランドとフランスが仲裁に入る。カール10世は、情勢を見極めたうえで、デンマークと和睦交渉に入る。
2月26日、デンマークとスウェーデンは、ロスキレ条約を結んだ。デンマーク側は、ボーンホルム島とスコーネ地方、ノルウェーのトロンハイム地方を割譲した。人口比ではデンマークはスウェーデンの半分以下にとどまり、両国の力関係が大きく変わる。肥沃な穀倉地帯であったスコーネの獲得により、スウェーデンは食糧事情が格段によくなった。
写真＝スコーネ地方や都市名カルマルを示した図 掲載元 世界遺産ツアーと世界遺産一覧：スウェーデンの世界遺産より http://
デンマークから領土獲得により、意気揚々と帰国したカール10世だが、国力の方は既にピークに達していた。1658年の暮れに起こった第2次デンマーク戦争における致命的な判断ミスにより、大きな打撃を受ける。きっかけは、デンマークとオランダの同盟模索にある。デンマーク王フレデリク3世は、ひそかに進めていた交渉について、外部に情報を漏らしてしまう。直ちにカール10世の耳に入ると、約束違反を犯したフレデリク3世に制裁を加える。ロスキレ条約を破棄し、再びシェラン島へと兵を送り込む。1659年初頭にコペンハーゲンを完全に取り囲んだ。2度の包囲を受けたフレデリク3世は、住民達に徹底抗戦を呼びかけた。一般人の犠牲を減らしたい意向なのか、スウェーデン軍のカール10世は焦土作戦を含め止めをさすことなく、降伏を呼びかけた。結果的に戦況が長引き、兵力を失う。デンマーク側は、住民を防波堤代わりに利用し、戦闘準備を整える。オランダ、ハプスブルク家、ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムとの同盟を締結する。スウェーデン軍の方は、死者数の増加により、次第に力を失いつつあった。首都の外では、スコーネ地方での反乱に端を発し、ポンメルンでも抵抗運動が起こったのである。1657年から続いていたポーランド・リトアニア、モスクワ・ツァーリー国との「北方戦争」に派遣した軍隊もすっかり疲弊していた。
カール10世は、コペンハーゲンから退き、ロスキレ条約で獲得したスコーネで陣を張った。すっかり戦争で体力が消耗していたことにより、抵抗力をなくし、重い病にかかり、命を落とした。
戦争の仕掛け人カール10世の死により、動乱時代に幕が下りた。デンマークとは1660年4月23日にコペンハーゲン条約を結んだ。オランダ、イギリス、フランスが仲介に入り、交渉に入った。スウェーデンはスコーネの領有は認められたものの、ロスキレ条約により委譲された土地の返還に対して、調印した。
5月27日には、ポーランド・リトアニア共和国とオリヴァ条約を結ぶ。共和国の王ヤン・カジミエシュ三世との間では、父ジグムント三世、異母兄弟ヴワティスワフ4世から続いたスウェーデン王への請求権を取り下げる決定が下された。またホーエンツォレルン家のブランデンブルク選帝侯のプロイセン公国への独立した主権が認められた。
翌1661年7月1日には、スウェーデンとモスクワ・ツァーリ国との間で、カディス条約が結ばれ、引き続きイングリア地方のスウェーデン領有が確定する。
第2次デンマーク戦争におけるコペンハーゲンの包囲戦が長引いたことにより、兵力を失う結果にはなった。バルト海の出口を狙うモスクワ・ツァーリー国、ポーランド・リトアニア共和国との争いに決着をつけ、デンマークの反撃を阻止した結果に変わりない。バルト帝国としての地位を守ったのである。
��バルト海を巡る争いは続く
カール10世の後を継いだのは、わずか4歳のカール11世だった。デンマークの名門ホルシュタイン＝ゴットルプ家出身の母ヘートヴィヒ・エレオノーラが摂政を務めていた。
写真掲載元 スウェーデンとポーランドのヴァーサ家の系譜図 ヘブライ語 VS フォークダンスより http://
1668年にはスウェーデン国立銀行が開設されている。1672年、17歳で戴冠すると、財政問題、安全保障面で大きく揺るがされた。フランスと同盟を結び、1675年から79年にかけて、オランダと軍事同盟を締結しているブランデンブルク＝プロイセンと戦った。1660年のオリヴァ条約により、ポーランド・リトアニアの主権から離れ、軍備増強を進めたプロイセンが圧倒する形だった。フリードリヒ・ヴィルヘルムの大勝利に終わり、「大選帝侯」へと格上げされた。同時期には、スコーネ地方で、デンマークのクリスチャン5世との戦争に終れていた。オランダの協力により、海軍力で勝るデンマークだが、スウェーデンも応戦する。先代のカール10世時代、スウェーデンが国力で勝っていたものの、息子11世の時代、オランダの力を得たデンマークとの戦いは拮抗した状態に変わった。1679年9月、ルンド条約（スウェーデンのいち都市名）により、スウェーデン王カール11世とクリスチャン5世の妹ウルリカ・エレオノーラとの婚姻で和睦したのである。
1680年に正式に二人が婚姻すると、スウェーデンとデンマークは20年にわたり、協力関係を築いた。カール11世は、1682年に主権を国王に集中させ、、絶対王政を確立する。国外に関しては、1686年にルター派の信者としてアウクスブルク同盟に加わり、フランス王ルイ14世と対決する大同盟戦争（1688年から1697年）にも加わった。結果的に中央集権を進めるルイ14世の野望を打ち砕いた。1697年4月に、戦争終結前にカール11世は亡くなっている。息子のカール12世がわずか15歳で国王の座についた。
カール12世の時代、大国化へ突き進むモスクワ・ツァーリーのピョートル1世との間で、バルト海覇権を巡って火花を散らした。1700年から1721年にわたる大北方戦争において、スウェーデン軍は破れ、バルト帝国の座から陥落した。実際に戦場にたったカール12世は、1718年にノルウェー沖の戦いで、命を落としている。
以下2回にわけて大北方戦争について書いた日記
関連日記 2021年9月10日付 9/10(金）独立30周年ウクライナの歴史（3）ザポロージャ・コサックの戦い（中篇）9月10日で大北方戦争終結から丁度300年 withコロナ時代を見据えて動くＢ’ｚ https:/
関連日記 2021年11月2日付 11/2(火）独立30周年ウクライナの歴史（3）ザポロージャ・コサックの戦い（後篇）11月2日はロシアのピョートル1世が正式に皇帝の称号を得て丁度300年 シリア情勢について https:/
16世紀から18世紀末までの170年あまりのスウェーデンの歴史を振り返ってみた。貿易による版図拡大を目指した時代、港を巡る各国の争いが耐えなかった。1523年6月6日、デンマークが中心となるカルマル同盟から脱出するべく、ストックホルムの貴族出身のグスタフ・ヴァーサの反乱により、独立を勝ち得たのである。2005年には、グスタフ・ヴァーサが戴冠した6月6日を、独立記念日に定めた。2023年で丁度王国成立500年を迎える。鉄鉱石を含む鉱物資源と共に森林資源にも恵まれ、家具メーカーIKEAが台頭した。文化的には、北欧神話と豊かな自然がモチーフとなった「ニルスの不思議なたび」が、1980年に日本でアニメ放送され、当時の子供達から大きな反響を呼んだ。主人公のニルスは、カール11世グスタフが、デンマークのフレデリク3世から獲得したスコーネ出身と設定されている。作中にも、広大な穀倉地帯に、牛や馬などが放牧されていた。牧歌的な風景は21世紀の今も残る。原作者セルマ・ラーゲルレーブ氏は、1906年と1907年に同作品を出版した後、1909年に当時女性としては珍しくノーベル文学賞を受賞している。
写真＝スコーネ地方の風景 掲載元 4 Travelより https:/
デンマークが主導となったカルマル同盟から逃れ、港の獲得を狙った歴代国王の功績は、現代人にも確かに受け継がれている。今福祉国家として、ヨーロッパで大きな地位を築いている。
参考文献 武田龍夫『物語 スウェーデン史 - バルト大国を彩った国王、女王たち』新評論、2003年10月
世界史の窓 スウェーデンの歴史
ウィキぺディア スウェーデンの歴史
�せ骸蠕祥隆曚任離好ΕА璽妊鵑離�リスマスの催し
続いて山手西洋館8館のうち7館で開催中の「世界のリスマス2021」の催しを紹介する。
写真 掲載元 横浜緑の協会より https:/
2019年まで毎年恒例のイベントであったものの、昨2020年はコロナ感染拡大のため、開催を見合わせた。2年ぶりに復活した今回、館内での来場者の長期にわたる滞在を控えてもらうため、写真撮影は禁止された。
公式ホームページのブログの写真を使用させていただく。
港の見える丘公園内では、スウェーデンのクリスマスの飾りつけが行われていた。
参考 写真掲載元 山手西洋館のひとつ山手111番館より https:/
テーマは「Joie de vivre〜生きる喜び」
靴を脱いで、スリッパで館内に入ると、暖炉のある一室に飾ってあるクリスマスツリーが目に飛び込んでくる。白銀や赤色の飾りが、緑一色のモミの木で出来たツリーに彩を添えた。移民にも優しく、男女平等、所得格差解消を掲げるスウェーデン国民の豊かな暮らし振りが表れていた。
クリスマスツリー
ダイニング
一室
窓際のトロル人形
山手234番館と隣の喫茶店の間に生えたモミジ
外交官の家と紅葉
西洋8館のうち7館が面する山手大通のアップダウンのある道を走り、根岸森林公園の南側に位置する「馬の博物館」に向った。展示品を一点掲載する。
作品 源義経 弓流しの図
小高い丘の上に位置する馬の博物館から、海沿いの三渓園に向う。
12月5日（日）時点でモミジは見頃である。今週末の11日（土）と12日（日）は、散り始めと予想される。
天授院
旧天瑞寺寿塔覆堂
聴秋閣脇の散歩道から三重塔を撮影
散歩道沿いの沢
沢を囲む階段の上の方から三重塔を写す
南門入り口近くに咲くスイセン
来園者は、場所を譲り合いながら、日本式建物を背景に真っ赤に色づいたモミジを撮影していた。西洋式の建物が並ぶ丘の上の山手地区から一転して、三渓園は日本式の古風な建物が並ぶ。江戸の文化を今に伝える名所だった。
第2章へと続く。
初めにトレンド入りした記事を2点紹介する。一つ目は、漁業の町北海道の漂津町の取り組みである。学校の給食の献立で定期的にホタテとサケが出るという。地元の大人も恩恵を預かっている。一世帯辺り、夏と冬に、サケまるまる1匹と共にホタテ2ｋｇ分を配布されるという。バブル期最中の1990年にサケの無料提供を始めると、西暦2000年にホタテを加えた。コロナ禍で財政が逼迫する中でも、継続的に行っている。
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続いては、冬の季節にぴったりな露天風呂である。上信越高原国立公園内にある高山温泉郷・万座温泉（群馬県嬬恋村、標高約1800メートル）が、「雪見露天風呂」の季節を迎えた。周辺では、11月下旬に続き、12月上旬にもまとまった雪が降った。今月20日ごろには根雪となり、温泉郷と山々は一面白銀の世界に変わる。観光協会によると、源泉は硫黄泉で約80度の高温、湧出（ゆうしゅつ）量は1日540万リットルにのぼるという。外の空気が冷たくても、ぽかぽかと体が温まったまま、絶景を望むことができる。感染が収束に向う中、観光業界にも一筋の光明が差してきた。
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見本の写真
左側 山手111番館のスウェーデンのクリスマスの飾りつけ
右側 三渓園の紅葉
今回は、私自身が11月3日（火・祝）と12月5日（日）に訪れた横浜市みなとみらい地区一帯について紹介する。11月3日に訪れた各公共施設の企画展では、概ね写真撮影が禁止されていた。従って、写真撮影枚数が多かった12月5日分を中心にレポートする。
第1章のみ掲載した。第2章は近日中公開である。
11月3日（火・祝）のみの訪問地
・神奈川歴史博物館 https:/
・ユーラシア文化館 企画展「オホーツク文化」より http://
・夜景 横浜北仲ノット 地上46階展望台 夜景ＦＵＮよりhttps:/
12月5日（日）訪問地
・山手西洋8館、7館で開催中の「世界のクリスマス2021」を見学 公式ホームページ https:/
・馬の博物館 11月3日にも訪問
11月27日（土）から2月13日（日）まで開催中のテーマ展「武者絵の世界 −人も馬も大あばれ−」https:/
・三渓園 https:/
・横浜人形の家 企画展ペコちゃんと横濱 https:/
・夜景アニヴェルセルみなとみらい 外部リンク 夜景INFO https:/
目次
第1章
1 オホーツク文化について
2．バルト海の覇権を握った１６世紀から１７世紀末までのスウェーデンの１７０年間
�―ー膵颯妊鵐沺璽�からの独立 ヴァーサ家誕生
�▲好魁璽傭亙�獲得を巡るデンマークとの争い
��バルト海を巡る争いは続く
�せ骸蠕祥隆曚任離好ΕА璽妊鵑離�リスマスの催し
3 三渓谷園の紅葉
第1章 歴史の紹介 山手西洋館のクリスマス飾りつけ スウェーデンを中心に紹介
１．オホーツク文化について
初めに11月3日（火・祝）に見学したユーラシア文化館の企画展「オホーツク文化」の展示品をいくつか公開する。みなとみらい線の日本大通駅構内に位置する施設は、立地の良さを生かし、年に数回企画展を開催している。夜景撮影前の午後3時15分頃から午後4時30分過ぎまで滞在した。
オホーツク文化とは、5世紀から10世紀頃の現ロシア領サハリン州南部から北海道の南千島島に根付いていた。オホーツク海で漁を行い、アザラシを含め、海の動物を狩っていた。五角形・六角形をした大きな竪穴式住居を立て、強風や寒さから凌いでいた。10世紀から12世紀の間、7世紀から13世紀に栄えた北海道の擦文文化と接触・変容し、消した。擦文文化では、四角い竪穴住居を利用し、雑穀栽培を行っている。本州から受け継いだ暮らしを、北海道一帯に持ち込んだのである。13世紀以降、道内ではアイヌ文化が広く普及していた。
写真＝5世紀から6世紀ごろの十和田（青森県の地名）式土器
写真＝オホーツク文化の竪穴住居から出土したクマの頭骨
オホーツク人は、祭壇としての骨塚には、ヒグマの頭骨を飾っていた。後のアイヌ人も取り入れている「送り儀礼」である。
太古の人々は、自然の恵みに感謝し、儀式を行っていた。今なお北海道では、細々と古代人の文化が受け継がれている。
2．バルト海の覇権を握った１６世紀から１７世紀末までのスウェーデンの１７０年間
� ―ー膵颯妊鵐沺璽�からの独立 ヴァーサ家誕生
今回特集するのは、2020年時点で人口1035万に達するスウェーデン王国である。手厚い福祉政策から戦争とは無縁な平和な国のイメージを持つ。地続きの大陸内に位置する同国において、島国日本との環境は異なり、隣国との一体感は不可欠な状況にある。現に1901年から2010年まで徴兵制が行われていた。安全保障の環境が変わったことを受けて、国民に不人気な徴兵制は撤廃された。以降志願制に変わったものの、兵力不足は否めなかった。2014年に近隣のロシア連邦共和国が、ウクライナ国内のクリミア自治共和国を併合したことをきっかけに、2018年1月に徴兵制を復活させた。
歴史を振り返ると、16世紀から17世紀末まで、バルト帝国として君臨していた。10世紀ごろ、ゲルマン系民族ノルマン人が、スカンディナビア半島東側で国家を建国した。11世紀にキリスト教を受容し、半島西側のアジアにルーツを持つフィン人を併合する。西暦1397年にデンマークの女王マルグレーテの下、カルマル同盟に入った。北欧の世界では、当初デンマークが力を伸ばしていたのである。
16世紀から17世紀の歴史をデンマークの視点で書いた日記 7/10(土）UEFA EURO2020企画(7)小国主義のデンマークの歴史 準決勝第2試合 イングランド 対 デンマーク戦レポート 米・大リーグ大谷 33号本塁打。
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写真 掲載元 第７章 スウェーデンの奇妙な王権国家の形成――辺境からの離脱の試み５より
スウェーデンは、自治を含めて、保障されず、デンマークに服従を強いられた。転機は1520年にある。デンマーク国王のクリスチャン２世の下、ストックホルムの血族により、独立を願うスウェーデン貴族が惨殺されたのである。権勢を奮うクリスチャン2世に歯向かったのは、叔父と父を殺害された後のスウェーデン初代国王グスタフ1世だった。スウェーデン中部のダーラナ地方の農民に決起をうながし、独立戦争を起こす。1521年に、南スウェーデンにてデンマーク軍を撤退に追い込んだ。2年後の1523年、ストレングネスでスウェーデン国王に推戴され、ヴァーサ王朝が成立する。
独立を許したデンマークは、フレデリク2世が、ハンザ都市のリューベック市長、ポーランド・リトアニア連合に協力を呼びかけ、報復攻撃に出る。1563年から1570年まで7年戦争が起こった。スウェーデン軍を率いるヴァーサ家2代目エリク14世は、必死に応戦する。陸側ではデンマークが優位に進めていた。逆にスウェーデンは海軍において分があった。スウェーデン側は、戦争途中の1568年、2代目エリク14世からフィンランド公を務めたヨハン3世に変わっていた。当時スウェーデンは、モスクワ・ツァーリー国イヴァン4世との間でリヴォニア戦争（1558年から1583年）を平行して戦っていた。7年戦争は、両者譲り合わず、共に国内情勢の悪化を受けて1570年12月13日にシュテッティンの和約を結び、決着がついたのである。デンマークは、カルマル同盟再結成を諦めたのである。スウェーデンは、ハンザ同盟中心都市リューベックからの賠償金請求を棄却した。交渉は概ねスウェーデン王国が有利に進んだ。ヴァーサ家の下、スウェーデンは、1583年にリヴォニア戦争でも勝利を収め、バルト海の覇権を握った。1618年から1648年にドイツの農村地帯を舞台に三十年戦争(カトリック 対 プロテスタント）が起こると、信徒プロテスタント側にたって、参戦する。1630年にフランスの資金援助を得て、新教徒擁護、神聖ローマ皇帝の北上阻止を名目にドイツ地方（当時は新聖ローマ帝国領）に侵攻した。1632年、リュッツェンの戦いでスウェーデン軍は勝利したものの、国王ヴァーサ家6代目グスタフ・アドルフは38歳の若さで戦死する。スウェーデンを大国化に導き、ルター派信仰を擁護したグスタフ・アドルフは、今もなお国民の英雄的存在だ。
写真＝三十年戦争の勢力図と年表 掲載元 てつブログより https:/
1611年に即位して以降、ネヴァ川流域のイングリア地方を巡るモスクワ・ツァーリー国との間で戦争を行っていた。1617年にストルヴォヴァ条約で決着をつけ、不凍港バルト海沿岸の出口を守り、モスクワ・ツァーリの西方進出を防いだ。最も頭を悩ませたのは、ポーランド・リトアニア共和国内である。国王の座には、同じヴァーサ家の従兄弟にあたるジグムント3世が居座っていた。根っからのカトリックのジグムント3世との間で断続的に小規模な戦いを行い、最終的に1629年に王位継承権を棄却させたのである。彼が戦死したことにより、スウェーデンの国力は次第に衰えていく。
�◆．好魁璽傭亙�獲得を巡るデンマークとの争い
グスタフ2世・アドルフの後を継いだのは、娘のクリスティーナ（在位1632年から1654年）だった。6歳で即位し、18歳で親政するまで、男子同等の教育を受け、7ヶ国語を習得し、哲学や神学に深く傾倒した。政治よりも学問に関心を持ち、28歳で生前退位したことでもしられている。最大の功績は、三十年戦争を終結させ、1648年のウェストファリア条約にて、バルト海を挟んで対岸のドイツのポンメルン地方を獲得したことである。
写真 掲載元 会戦 ナルヴァ会議のページより http://
国王を退位した翌1655年にカトリックに改宗した。婿選びの難航、国の財政悪化による重責に耐え切れず、国王の座から逃れたかったのである。1668年に、ヴァーサ家のポーランド・リトアニア王ヤン2世カジミエシュの死に伴い、国王自由選挙に立候補したものの、最終的に落選した。1668年にはローマに滞在し、学問や芸術を極めたという。聡明で博識な彼女は、戯曲や映画作品でも取り上げられている。1689年に63歳でローマで逝去した。遺体は、バチカンのサンピエトロ聖堂に葬られた。
クリスティーナの退位により、スウェーデンのヴァーサ家は一端途絶えた。後継者は、ドイツのバイエルン地方の領主ヴィッテルスバッハ家出身の父を持つカール10世グスタフだった。母はグスタフ2世の異母姉である。1657年から1660年にかけて、バルト海の諸島を巡って、デンマークと衝突する。仕掛け人の名からデンマークでは「カール・グスタフ戦争」という。戦況は、第１次と第２次の２回に分けられる。第１次は、スウェーデン軍が、開戦からわずか数ヶ月でデンマーク領ユトランド半島を制圧した。対するデンマーク王フレデリク３世は、首都を半島内のオーデンセから、対岸のシェラン島に位置するコペンハーゲンに移して、被害を抑える。首都制圧には、幾たびも海峡を乗り越えなければならない。フレデリク３世側も、ユトラント半島奪回に向けて作戦を練る。戦況はスウェーデンに味方をした。大寒波によって、海峡が凍りつき、陸伝いの道が出来たのである。カール10世の決断により、氷上侵攻を開始する。1658年1月30日、スウェーデン軍の第一陣が海峡を渡りきり、首都コペンハーゲンへ突き進む。一部の人馬は割れた結氷に飲み込まれたものの、犠牲を最小限に抑えたのである。2月5日に全軍がシェラン島に上陸すると、首都コペンハーゲンを包囲した。フレデリク3世は抵抗できずに降伏の道を選んだ。かつての宗主国デンマーク侵攻に成功したカール10世は、完全に配下に置く狙いがあった。スウェーデンの大国化に歯止めをかけるべく、イングランドとフランスが仲裁に入る。カール10世は、情勢を見極めたうえで、デンマークと和睦交渉に入る。
2月26日、デンマークとスウェーデンは、ロスキレ条約を結んだ。デンマーク側は、ボーンホルム島とスコーネ地方、ノルウェーのトロンハイム地方を割譲した。人口比ではデンマークはスウェーデンの半分以下にとどまり、両国の力関係が大きく変わる。肥沃な穀倉地帯であったスコーネの獲得により、スウェーデンは食糧事情が格段によくなった。
写真＝スコーネ地方や都市名カルマルを示した図 掲載元 世界遺産ツアーと世界遺産一覧：スウェーデンの世界遺産より http://
デンマークから領土獲得により、意気揚々と帰国したカール10世だが、国力の方は既にピークに達していた。1658年の暮れに起こった第2次デンマーク戦争における致命的な判断ミスにより、大きな打撃を受ける。きっかけは、デンマークとオランダの同盟模索にある。デンマーク王フレデリク3世は、ひそかに進めていた交渉について、外部に情報を漏らしてしまう。直ちにカール10世の耳に入ると、約束違反を犯したフレデリク3世に制裁を加える。ロスキレ条約を破棄し、再びシェラン島へと兵を送り込む。1659年初頭にコペンハーゲンを完全に取り囲んだ。2度の包囲を受けたフレデリク3世は、住民達に徹底抗戦を呼びかけた。一般人の犠牲を減らしたい意向なのか、スウェーデン軍のカール10世は焦土作戦を含め止めをさすことなく、降伏を呼びかけた。結果的に戦況が長引き、兵力を失う。デンマーク側は、住民を防波堤代わりに利用し、戦闘準備を整える。オランダ、ハプスブルク家、ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムとの同盟を締結する。スウェーデン軍の方は、死者数の増加により、次第に力を失いつつあった。首都の外では、スコーネ地方での反乱に端を発し、ポンメルンでも抵抗運動が起こったのである。1657年から続いていたポーランド・リトアニア、モスクワ・ツァーリー国との「北方戦争」に派遣した軍隊もすっかり疲弊していた。
カール10世は、コペンハーゲンから退き、ロスキレ条約で獲得したスコーネで陣を張った。すっかり戦争で体力が消耗していたことにより、抵抗力をなくし、重い病にかかり、命を落とした。
戦争の仕掛け人カール10世の死により、動乱時代に幕が下りた。デンマークとは1660年4月23日にコペンハーゲン条約を結んだ。オランダ、イギリス、フランスが仲介に入り、交渉に入った。スウェーデンはスコーネの領有は認められたものの、ロスキレ条約により委譲された土地の返還に対して、調印した。
5月27日には、ポーランド・リトアニア共和国とオリヴァ条約を結ぶ。共和国の王ヤン・カジミエシュ三世との間では、父ジグムント三世、異母兄弟ヴワティスワフ4世から続いたスウェーデン王への請求権を取り下げる決定が下された。またホーエンツォレルン家のブランデンブルク選帝侯のプロイセン公国への独立した主権が認められた。
翌1661年7月1日には、スウェーデンとモスクワ・ツァーリ国との間で、カディス条約が結ばれ、引き続きイングリア地方のスウェーデン領有が確定する。
第2次デンマーク戦争におけるコペンハーゲンの包囲戦が長引いたことにより、兵力を失う結果にはなった。バルト海の出口を狙うモスクワ・ツァーリー国、ポーランド・リトアニア共和国との争いに決着をつけ、デンマークの反撃を阻止した結果に変わりない。バルト帝国としての地位を守ったのである。
��バルト海を巡る争いは続く
カール10世の後を継いだのは、わずか4歳のカール11世だった。デンマークの名門ホルシュタイン＝ゴットルプ家出身の母ヘートヴィヒ・エレオノーラが摂政を務めていた。
写真掲載元 スウェーデンとポーランドのヴァーサ家の系譜図 ヘブライ語 VS フォークダンスより http://
1668年にはスウェーデン国立銀行が開設されている。1672年、17歳で戴冠すると、財政問題、安全保障面で大きく揺るがされた。フランスと同盟を結び、1675年から79年にかけて、オランダと軍事同盟を締結しているブランデンブルク＝プロイセンと戦った。1660年のオリヴァ条約により、ポーランド・リトアニアの主権から離れ、軍備増強を進めたプロイセンが圧倒する形だった。フリードリヒ・ヴィルヘルムの大勝利に終わり、「大選帝侯」へと格上げされた。同時期には、スコーネ地方で、デンマークのクリスチャン5世との戦争に終れていた。オランダの協力により、海軍力で勝るデンマークだが、スウェーデンも応戦する。先代のカール10世時代、スウェーデンが国力で勝っていたものの、息子11世の時代、オランダの力を得たデンマークとの戦いは拮抗した状態に変わった。1679年9月、ルンド条約（スウェーデンのいち都市名）により、スウェーデン王カール11世とクリスチャン5世の妹ウルリカ・エレオノーラとの婚姻で和睦したのである。
1680年に正式に二人が婚姻すると、スウェーデンとデンマークは20年にわたり、協力関係を築いた。カール11世は、1682年に主権を国王に集中させ、、絶対王政を確立する。国外に関しては、1686年にルター派の信者としてアウクスブルク同盟に加わり、フランス王ルイ14世と対決する大同盟戦争（1688年から1697年）にも加わった。結果的に中央集権を進めるルイ14世の野望を打ち砕いた。1697年4月に、戦争終結前にカール11世は亡くなっている。息子のカール12世がわずか15歳で国王の座についた。
カール12世の時代、大国化へ突き進むモスクワ・ツァーリーのピョートル1世との間で、バルト海覇権を巡って火花を散らした。1700年から1721年にわたる大北方戦争において、スウェーデン軍は破れ、バルト帝国の座から陥落した。実際に戦場にたったカール12世は、1718年にノルウェー沖の戦いで、命を落としている。
以下2回にわけて大北方戦争について書いた日記
関連日記 2021年9月10日付 9/10(金）独立30周年ウクライナの歴史（3）ザポロージャ・コサックの戦い（中篇）9月10日で大北方戦争終結から丁度300年 withコロナ時代を見据えて動くＢ’ｚ https:/
関連日記 2021年11月2日付 11/2(火）独立30周年ウクライナの歴史（3）ザポロージャ・コサックの戦い（後篇）11月2日はロシアのピョートル1世が正式に皇帝の称号を得て丁度300年 シリア情勢について https:/
16世紀から18世紀末までの170年あまりのスウェーデンの歴史を振り返ってみた。貿易による版図拡大を目指した時代、港を巡る各国の争いが耐えなかった。1523年6月6日、デンマークが中心となるカルマル同盟から脱出するべく、ストックホルムの貴族出身のグスタフ・ヴァーサの反乱により、独立を勝ち得たのである。2005年には、グスタフ・ヴァーサが戴冠した6月6日を、独立記念日に定めた。2023年で丁度王国成立500年を迎える。鉄鉱石を含む鉱物資源と共に森林資源にも恵まれ、家具メーカーIKEAが台頭した。文化的には、北欧神話と豊かな自然がモチーフとなった「ニルスの不思議なたび」が、1980年に日本でアニメ放送され、当時の子供達から大きな反響を呼んだ。主人公のニルスは、カール11世グスタフが、デンマークのフレデリク3世から獲得したスコーネ出身と設定されている。作中にも、広大な穀倉地帯に、牛や馬などが放牧されていた。牧歌的な風景は21世紀の今も残る。原作者セルマ・ラーゲルレーブ氏は、1906年と1907年に同作品を出版した後、1909年に当時女性としては珍しくノーベル文学賞を受賞している。
写真＝スコーネ地方の風景 掲載元 4 Travelより https:/
デンマークが主導となったカルマル同盟から逃れ、港の獲得を狙った歴代国王の功績は、現代人にも確かに受け継がれている。今福祉国家として、ヨーロッパで大きな地位を築いている。
参考文献 武田龍夫『物語 スウェーデン史 - バルト大国を彩った国王、女王たち』新評論、2003年10月
世界史の窓 スウェーデンの歴史
ウィキぺディア スウェーデンの歴史
�せ骸蠕祥隆曚任離好ΕА璽妊鵑離�リスマスの催し
続いて山手西洋館8館のうち7館で開催中の「世界のリスマス2021」の催しを紹介する。
写真 掲載元 横浜緑の協会より https:/
2019年まで毎年恒例のイベントであったものの、昨2020年はコロナ感染拡大のため、開催を見合わせた。2年ぶりに復活した今回、館内での来場者の長期にわたる滞在を控えてもらうため、写真撮影は禁止された。
公式ホームページのブログの写真を使用させていただく。
港の見える丘公園内では、スウェーデンのクリスマスの飾りつけが行われていた。
参考 写真掲載元 山手西洋館のひとつ山手111番館より https:/
テーマは「Joie de vivre〜生きる喜び」
靴を脱いで、スリッパで館内に入ると、暖炉のある一室に飾ってあるクリスマスツリーが目に飛び込んでくる。白銀や赤色の飾りが、緑一色のモミの木で出来たツリーに彩を添えた。移民にも優しく、男女平等、所得格差解消を掲げるスウェーデン国民の豊かな暮らし振りが表れていた。
クリスマスツリー
ダイニング
一室
窓際のトロル人形
山手234番館と隣の喫茶店の間に生えたモミジ
外交官の家と紅葉
西洋8館のうち7館が面する山手大通のアップダウンのある道を走り、根岸森林公園の南側に位置する「馬の博物館」に向った。展示品を一点掲載する。
作品 源義経 弓流しの図
小高い丘の上に位置する馬の博物館から、海沿いの三渓園に向う。
12月5日（日）時点でモミジは見頃である。今週末の11日（土）と12日（日）は、散り始めと予想される。
天授院
旧天瑞寺寿塔覆堂
聴秋閣脇の散歩道から三重塔を撮影
散歩道沿いの沢
沢を囲む階段の上の方から三重塔を写す
南門入り口近くに咲くスイセン
来園者は、場所を譲り合いながら、日本式建物を背景に真っ赤に色づいたモミジを撮影していた。西洋式の建物が並ぶ丘の上の山手地区から一転して、三渓園は日本式の古風な建物が並ぶ。江戸の文化を今に伝える名所だった。
第2章へと続く。
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