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2021年12月03日23:50
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ヒビノキ749（11月28日〜12月04日までの１週間／週前半）
2021/11/28〜11/04までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。
■2021/11/28/日
午後から都内でTRPGのセッション――。
独自設定を導入した『デモンパラサイト 異聞 鬼御魂』のGMをやらせてもらいました。参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうございました。
https:/
現代伝奇をやるならばもうちょっとゲームルールをいじりたい。ただいじりすぎるとハウスルールではなくなってしまう。そこがむずかしい。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ＼岼羸敝А｜法�35歳／ヤタノカガミ（モリオン）／医者
総合病院の息子だったが見事な転落を経て無許可医へ。反面、自身へ宿す<鬼御魂>は回復が特定な光の属性。判定せず情報を的中させてしまう性質の悪さ。
▼PC�◆．掘璽法．�ス／？歳／クガネユミヤ（クレインクイン）／中型の鳥類
<鬼御魂>によって高度な知性を得た烏。ある意味では本作の特徴全開のキャラクター。器物を複製する能力で電柱（ダメージ5d６）を作り出し仲間に渡す。
▼PC�� 那須 愛 女／24歳／タケミナカタ（ドラグーン）／刑事
背景がモブみたいに普通なキャラクター。<鬼御魂>の力で諏訪明神を彷彿とさせる竜人のような姿に変身して圧倒的な攻撃力を誇る。だが全裸の危険あり。
●プレイの内容
（１）
全体の内容から。本作は2008年にグループＳNEが発売した『デモンパラサイト 異聞 鬼御魂』と「デモンパラサイト」シリーズを“伸張”した独自設定だ。「デモンパラサイト」に登場する<共生生物>*1をすべて『デモンパラサイト 異聞 鬼御魂』に登場する<鬼御魂>*2へ置き換え*3「現代伝奇をプレイしよう」の目的で展開する。独自設定は以下のファイルを参照にしてほしい。*4
現実時間にあわせ、ルールブックの発売時期にあたる08年から約12年間を経過させ、舞台を現代――2020年代としている。これによって公式ＮPCは成長と同時に年齢をかさねている。*5「現代伝奇」はユーザーの現在時間と、フィクションのなかの現在時間が一致して成立するものだと思っているので、この方法を採用した。*6 くわえてこの独自設定には<共生生物>や関る組織を一切登場させない。*7
（２）
独自設定で意識したベースラインは、現代の風俗や事件を反映して取り込み“怪異”や“悪霊”と戦うオールドスクールなスタイルだ。*8『呪術廻戦』など一周まわって現在の流行の設定にあたる。*9なお本作は『デモンパラサイト』をふくめてすべて絶版。ゲームルールはウェブ／ネットにくわしい。*10 とはいえ後発のサプリメントをのぞけば、まだ中古で手に入りやすい部類ではある。*11
今回のシナリオの現実の事件の反映は虐待。*12 両親が死亡し、叔父夫婦へと引き取られた高瀬兄妹（春木・秋葉）の２人は、虐待に叔父夫婦が暮すアパートへ帰宅をしたくない。兄妹は近所のタワーマンションの建築現場に逃避の“秘密基地”を作る。*13 この場所で巣を作る烏を見つけ、春木と秋葉は学校教材用タブレット*14 で動画を撮影してかわいがった。だがこの撮影行動が悲劇を引き起こす。
（３）
事件当日、夜間、この現場で作業する安藤工業の社員は、いわゆる手抜き工事をしていた。社員は烏の巣を撮影していた春木の行動が「手抜き工事の証拠撮影」だと誤解する。４人は春木を追い回し、結果、春木は建材が崩れ圧死。安藤工業の４人は殺人と施工ミスの証拠を隠蔽するため、春木の死体を建設現場へと埋めて遺棄した。だがその穴には偶然、古代の<鬼御魂>が眠る甕棺がうまっていた。*15
<鬼御魂>は春木の無念と、この死の引き金の建材崩壊で死亡した烏の雛の無念を取り込み<荒魂>――荒神憑きと化した。*16 以後誕生した“怪異”は安藤工業の社員と叔父夫婦をねらいはじめる。そうして最初の復讐に“怪異”は安藤工業の社長・安藤耕太を荒川の送電鉄塔へはりつけた。その日の夜、東京全土は停電。*17 翌朝、東京の怪異防衛をおこなう“調停者会議”――通称“会議”*18 はPCを呼び出す。
（４）
表の顔は警視庁捜査第一課の警視。裏の顔は“怪異事件”を担当する守安誠一が、*19 PCに事情を説明。今回の一件に“怪異事件”の兆候ありと捜査協力を以来する。理由は明白。送電鉄塔に成人男性を引き上げ、磔と化す行動など「普通」はできないからだ。以後PCは那須の持つ「精神」に＋３してくれる「警察手帳」（！）の国家権力で調査を進行。*20 とはいえ表向きは殺人事件の捜査。妥当な方法だ。*21
本作の情報収集は<知覚><探索><礼儀><尋問>等々の能力判定・技能判定を使用していくしかない。必然地味にならざる負えないけれど、〈２〉で解説しているよう、この情報収集の部分もオールドスクールを意識している。「伝奇作品」とは登場人物らが平時は普通の人間のように行動し、緊急事態には常人の壁を打ち破る「上げ」と「下げ」のコントラストを意識するジャンルだからだ。
（５）
安藤の検死に参加した赤井が、似付かわしくない小学校低学年のネームキーホルダーを発見したことから走査線上に浮上する高瀬兄妹。*22 そのころ中型の鳥類たるシーニは安藤工業の社員が現場いりしていたタワーマンションの事務所内へ潜入。人間ならただちに門前払いだがシーニは鳥類。*23 安藤工業の社員が１週間前から出勤してない事実をつかみ、Wi−fiスポットでスマホを作り出し情報を共有する。*24
血縁関係すらない子供のネームキーホルダーを安藤の遺体／死体は一体なぜ所持していたのか？ PCは高瀬兄妹の通う墨田区の小学校へ向い兄妹を叔父夫婦が虐待している事実をつかむ。*25 その日の秋葉は欠席。叔父夫婦のアパートへと向ったPCは室内で叔父の妻の桂子を烏の“怪異”が襲撃している現場を目撃。“怪異”は桂子を空へ舞い上げ、落下させ殺害。付近住民の襲撃も開始した。*25
（６）
“怪異”を撃退したあとPCは風邪をこじらせ衰弱状態にあった秋葉を病院へ搬送。*27 以前発見した安藤工業の社員とはことなる死体が荒川の河口付近で発見されたという守安の報告。*28 PCは建設現場へ戻り、安藤らが遺棄した春木の死体を掘り返す。*29 そうして一部始終を撮影した学校教材用タブレットの動画を確認・発見。*30 （３）の経緯で<鬼御魂>が“怪異”を生み出す事実を把握する。
赤井のPLが予想した証拠隠滅方法が的中するなど、*31 状況の悲惨さに呻くPL。*32 叔父夫婦の夫の死体も発見され、PCは安藤工業最後の生き残り明田裕也に連絡する。電話に出る明田。だが突然不通に。急行した現場では巨大な烏の雛が明田をねらう。<異形化>を行い、哀しく切ない荒神憑きと対決するPC。*33 事件が終り建設現場が作業を再開するなか、秋葉が暮す養護施設の窓辺へシーニは身を寄せた。*34
●脚注
※１ 生物の“肉体”に寄生して大きな外的変化（怪物の姿を化す）と超常能力をあたえる特殊な寄生生物。ただ実態はよくわかっていない。欧州のとある一族が秘密に管理をしていたが世界に拡散した。宿主を悪魔や怪物のような姿形とするために各地の伝説や神話に影響をあたえたとされる。
※２ 生物の“精神”に寄生して小さな外的変化（人間の姿を保つ）と超常能力をあたえる特殊な寄生生物。ただ実態はよくわかっていない。古代の祭器や物体に宿り宿主に寄生する。作中において各地の神格や英雄は<鬼御魂>の保有者だったとされる。
※３ 本作をデザインした作者（力蔵）のコンセプトをくみとり、<鬼御魂>に変換以後の<共生生物>の名称は日本神話に登場する神格・神器をモチーフにしている。
※４ https:/
※５ ※４のファイルの「主要ＮPCの設定変更」を参照。
※６ 「新型ウイルスの流行」「世界情勢」「社会変化」「2010年には５％以下のスマホの普及率が現在は90％以上」と当時とはぜんぜんことなる。たとえば「ドローン」はフィクションの中の用語とテクノロジーだったが現在は「日常」だ。とはいえこの風潮は2000年代以前の現代伝奇も一緒だな。というか「ユーザーの暮す現代／現在を背景」にしてないと伝奇は成立しずらい。
※７ 「あくまで現代伝奇をプレイしよう」が目的ですから。
※８ こういう基本スタイルをもった国内の作品は絶命してひさしい。
※９ 『呪術廻戦』も解体したならものすごくベーシックな「伝奇もの」ですしね。もっとも当時と違う部分は“伝奇” ＝ オカルト要素が「主体」ではなく「客体」の度合いを増しているところ。真贋や正確さを無視して物語を形作るゆるい枠組みでしかなくなったところだが。
※10 https:/
※11 最大でも一冊\2,000くらいかしら？
※12 どろどろしたシナリオにします。ただ“虐待”を選択したのは、近年この悲劇が目立ちやすい現代的なテーマであった部分の方が大きい。
※13 最近の資材高騰や働き手の不足で工事は中断していた。なお実際の建築現場で資材や機材に隙間を作る様な積み上げ方はＮＧだ。
※14 これも現代的。学校教材用タブレットの使用方法は、学校、学区でそれぞれことなる。あくまでこの使用方法はフィクションだ。
※15 PCが発見した甕棺（かめかん）の内部には、真っ黒に焼け焦げた子供の人骨が入り<鬼御魂>の残滓があった。もっともそれ以上は説明してない。また必要ない。たとえば甕棺の文化自体は東日本ではなく西日本に多く、関東以北で発見されるものは子供の棺替りの物が多い。ただ、この「主体」部分が現在の伝奇ではそれほど重要ではないのだ。※９も参照。
※16 <鬼御魂>を得た生物はふたつの精神変化・肉体変化をしめす。<和霊>を得て自我を保つ存在が本作のPCである<覚醒者>。その対局にあたる<荒霊>を得た存在は自我を失う or 邪悪な意志を持つ。肉体も大きく変わり怪物のような姿と化す。これらの存在を<覚醒者>たちは<荒神憑き>と呼ぶ。<覚醒者>と<荒神憑き>は常に争い合う。
※17 「2006年８月14日首都圏全停電」をイメージした。
※18 「警視庁公安部零課」「調停者会議」「退魔師協会」など複数の組織が調停を行う会議。通常PCへの依頼は“会議”が行う。
※19 ※４のファイルの「主要ＮPCの設定変更」から「守安誠一」を参照。
※20 本作の判定は2d／3d ＋ 能力値・技能値となる。修正＋３は非常に強力だ。
※21 やましいところがなければ捜査を「拒絶」する理由もないですし。
※22 安藤は高瀬春木の死体／遺体を遺棄するとき“秘密基地”にあった証拠を始末した。あわてた安藤は証拠の一部をポケットへと残した。
※23 「人間のことは人間にしかわからない」これらはもしかすると固定観念にすぎないのかもな。
※24 シーニの<鬼御魂>のクガネユミヤ（クレインクイン）は器物を複製する《複製》の能力を持つ。カラスもスマホを使う時代だ。
※25 文章の内容・記述のみ取り出すなら、このシナリオで生き残る人物は高瀬秋葉と明田裕也（後述）の２人のみ。それ以外の人物は全員死亡する。一つ目の理由は「呪いの強さを表現」したかったこと。二つ目は「２人以外の人物すべてを退場させPCがすすむべきシナリオの方向を固定」したかったからだ。
※26 この時点で“怪異”にも正義はなくなった。まったく関係ない人々を襲撃したのだ。結局、相手はただの怪物だ。
※27 叔父夫婦は彼女を病院に連れて行かず放置していた。追加で調査すればわかったが、叔父夫婦は秋葉が病院へかかり虐待の形跡がわかることをおそれていた。
※28 安藤工業の社員の１人・鵜木高志であった。
※29 自身が予想した展開とは反対になった。予想していたのは春木の死体を掘り起こす → 叔父夫婦のアパートへ向う展開であった。
※30 https:/
※31 現場に残る真新しい塗料に「塗料の下に血の跡があったりして……」と赤井のPLがアイデアを出す。そのとおりで安藤は春木の血痕を隠蔽するため塗料をぶちまけた。ちなみにPLのアイデアが的中したとき自分は判定させずに情報をあたえてしまうタイプ。
※32 みんななにか勘違いしているけど、このクソみたいな悲惨の物語とクソみたいな登場人物を創作したのオレだからな。
※33 ※10も参照。高瀬兄妹の叔父夫婦のアパートで“怪異”と対決したときにわかったが、基本PCは変身しないと“怪異”に勝利できない。戦闘ではまさしく竜人へと変化した那須が前衛。赤井が回復を行い支援。射撃攻撃が得意なシーニは後衛で《複製》を行い電柱を作り出す。その電柱で那須が“怪異”を殴る戦法であった。ただ《複製》できるものは厳密にいえばシナリオで見た存在に限定するべきかもしれない。
※34 シナリオのタイトルは「烏（からす）と一緒に帰りましょう」でぴったりな結末ではあった。むくわれはしないが。
『月とライカと吸血姫』 第９話 「サングラードの白薔薇」
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宇宙飛行士の最終候補生はミハイル、ローザ、レフの３人。共和国側がチンパンジーを乗せ宇宙飛行に成功するなか過酷な訓練は続く。降下訓練に失敗。レフに救出されることでローザがイリナへの態度をあらためる。前回からふれてますが、サブキャラクターの組み込み方が薄味すぎ。ローザとイリナが和解するのはいいんですよ。でも“そういう”インスタントな和解じゃないんだよな。
あるいはキャラクター同士の関係を省略しすぎてインスタントな“和解”になってしまうというべきか？ ローザが同じ女性の立場でイリナを認め共感するなら、ローザの視点でイリナの偉業を振り返る構成でないと腑に落ちない。ですから突然ローザがイリナを認め、良い子になってしまったように感覚する。それじゃダメですよね。ともあれ今回で実質的にローザは物語から退場だな。
■2021/11/29/月
Pontaポイントが2000ポイント以上たまってるので、丸善かジュンク堂で2000ポイント ＋ \2,000くらいでTRPG書籍を購入することにした。「マレウス・モンストロルム Vol.2 神格編」か「ラストレクイエム」がいいな、と某店に行く。
在庫はなかった。「書店だしそんなもんだよな」と納得する一方、おじさん思うけどさ、その面陳列してる『タイタン植物図鑑』３冊は売れないと思うんだよ。どの店舗とはいわんが。どういう意図で仕入れたのよ。それ。
『海賊王女』 第９話 「ヴァイスヴァーサ」
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アベルとフェナの母親たるヘレナとの関係を描く。同時にフェナの歌う歌詞「ヴァイスヴァーサ」がエデンの在り処をしめす。全体でみれば前回に続き活劇ゼロで退屈。ただ物語には必要な展開だ。アベルがエデンへ向う理由は財宝ではなくヘレナである。有り体にいうと父（王）はアベルのヘレナを寝取る。とはいえヘレナの台詞だと「ラ・ピュセル」を“継承”するには王の血が必要な模様。
ヘレナはアベルに好意はあったものの“継承”のために王を選ぶ？ それともアベルの父／王はエデンの秘密を知りヘレナと子を儲けた？ フランツと一緒に逃亡 → 処刑の経緯だけ見るとヘレナはアベルの父／王を“継承”のために利用したっぽいけどな。もっともこの部分は今回で場所が判明したエデンにいってみないとわからない。いずれにしろアベルはヘレナとの想い出にイカレている。
『境界戦機』 第９話 「自治区」
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でもどっちも間違っていない。物資補給へと向ったガシンは両親をうしなって以後、兄弟のように一緒に生活した末永ユウセイと再会する。ユウセイは日本人自治区を建設する見返りに反乱軍や体制に反抗する日本人の情報を売るスパイだった。ユウセイ登場時点で予想ができた展開。義兄のスパイ疑惑をガシンはケイの情報によって把握し「かま」をかける。だがユウセイはわるびれない。
アジア進駐軍に遠慮する必要はもはやなくなった。とはいえ無用にアジアサイドを悪人のように描写しているのは確実。バランスわるいぜ。個人の印象だとユウセイも間違ってはいない。仮の話で日本奪還が成功したとしても、そのあと「復興」のフェイズがあるわけで、「泥に塗れ汚れようと人々が暮す街を作る」そのユウセイの意志と使命は尊重できるな。ガシンはユウセイを見逃す。今後の伏線になるのかしら？
■2021/11/30/火
もう国内で新変異株も確認されたし、国際線の出入国も普段の規制でええやろ。そもそも各国で続々と確認報告があがる時点で、どの国でも流入／流行している。欧州の拡大もじつは新変異株のせいでしたとかなりそう。
■2021/12/01/水
いよいよ今年もあと１ヶ月か。
『古見さんは、コミュ症です。』 第９話 「田舎の子です。／テレビゲームです。／アルバイトです。／顔にゴミがついてます…です。」
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「田舎の子です。」 井中のこ子登場。都会の女の古見祥子のようにサボウェイターキーアボカドサンドハニーオーツチーズレタスピクルスオリーブ多めタマネギ抜きバルサミコソースセットを注文できるようになるべ！ 「テレビゲームです。」 中々さん（中二）が古見さんを自宅に呼ぶコミュ症同士のハーモニー。コミュ症なのにこの行動力。ヌマブラ／スマブラで使う作画カロリー。
「アルバイトです。」 時給制か？ 一箱制か？ なじみの無茶なオーダーでティッシュ配りのバイトを引き受けた古見さん。きぐるみの時点でオチはわかってますよ。只野くん。昨今はティッシュ配りの場面もへったよな。「顔にゴミがついてます…です。」 ……という夢をみた。全体は「只野くんに祥子と呼んでほしい古見さん」と「古見さんに只野くんを仁人と呼ばせたいなじみ」のいたずら。
■2021/11/28/日
午後から都内でTRPGのセッション――。
独自設定を導入した『デモンパラサイト 異聞 鬼御魂』のGMをやらせてもらいました。参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうございました。
https:/
現代伝奇をやるならばもうちょっとゲームルールをいじりたい。ただいじりすぎるとハウスルールではなくなってしまう。そこがむずかしい。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ＼岼羸敝А｜法�35歳／ヤタノカガミ（モリオン）／医者
総合病院の息子だったが見事な転落を経て無許可医へ。反面、自身へ宿す<鬼御魂>は回復が特定な光の属性。判定せず情報を的中させてしまう性質の悪さ。
▼PC�◆．掘璽法．�ス／？歳／クガネユミヤ（クレインクイン）／中型の鳥類
<鬼御魂>によって高度な知性を得た烏。ある意味では本作の特徴全開のキャラクター。器物を複製する能力で電柱（ダメージ5d６）を作り出し仲間に渡す。
▼PC�� 那須 愛 女／24歳／タケミナカタ（ドラグーン）／刑事
背景がモブみたいに普通なキャラクター。<鬼御魂>の力で諏訪明神を彷彿とさせる竜人のような姿に変身して圧倒的な攻撃力を誇る。だが全裸の危険あり。
●プレイの内容
（１）
全体の内容から。本作は2008年にグループＳNEが発売した『デモンパラサイト 異聞 鬼御魂』と「デモンパラサイト」シリーズを“伸張”した独自設定だ。「デモンパラサイト」に登場する<共生生物>*1をすべて『デモンパラサイト 異聞 鬼御魂』に登場する<鬼御魂>*2へ置き換え*3「現代伝奇をプレイしよう」の目的で展開する。独自設定は以下のファイルを参照にしてほしい。*4
現実時間にあわせ、ルールブックの発売時期にあたる08年から約12年間を経過させ、舞台を現代――2020年代としている。これによって公式ＮPCは成長と同時に年齢をかさねている。*5「現代伝奇」はユーザーの現在時間と、フィクションのなかの現在時間が一致して成立するものだと思っているので、この方法を採用した。*6 くわえてこの独自設定には<共生生物>や関る組織を一切登場させない。*7
（２）
独自設定で意識したベースラインは、現代の風俗や事件を反映して取り込み“怪異”や“悪霊”と戦うオールドスクールなスタイルだ。*8『呪術廻戦』など一周まわって現在の流行の設定にあたる。*9なお本作は『デモンパラサイト』をふくめてすべて絶版。ゲームルールはウェブ／ネットにくわしい。*10 とはいえ後発のサプリメントをのぞけば、まだ中古で手に入りやすい部類ではある。*11
今回のシナリオの現実の事件の反映は虐待。*12 両親が死亡し、叔父夫婦へと引き取られた高瀬兄妹（春木・秋葉）の２人は、虐待に叔父夫婦が暮すアパートへ帰宅をしたくない。兄妹は近所のタワーマンションの建築現場に逃避の“秘密基地”を作る。*13 この場所で巣を作る烏を見つけ、春木と秋葉は学校教材用タブレット*14 で動画を撮影してかわいがった。だがこの撮影行動が悲劇を引き起こす。
（３）
事件当日、夜間、この現場で作業する安藤工業の社員は、いわゆる手抜き工事をしていた。社員は烏の巣を撮影していた春木の行動が「手抜き工事の証拠撮影」だと誤解する。４人は春木を追い回し、結果、春木は建材が崩れ圧死。安藤工業の４人は殺人と施工ミスの証拠を隠蔽するため、春木の死体を建設現場へと埋めて遺棄した。だがその穴には偶然、古代の<鬼御魂>が眠る甕棺がうまっていた。*15
<鬼御魂>は春木の無念と、この死の引き金の建材崩壊で死亡した烏の雛の無念を取り込み<荒魂>――荒神憑きと化した。*16 以後誕生した“怪異”は安藤工業の社員と叔父夫婦をねらいはじめる。そうして最初の復讐に“怪異”は安藤工業の社長・安藤耕太を荒川の送電鉄塔へはりつけた。その日の夜、東京全土は停電。*17 翌朝、東京の怪異防衛をおこなう“調停者会議”――通称“会議”*18 はPCを呼び出す。
（４）
表の顔は警視庁捜査第一課の警視。裏の顔は“怪異事件”を担当する守安誠一が、*19 PCに事情を説明。今回の一件に“怪異事件”の兆候ありと捜査協力を以来する。理由は明白。送電鉄塔に成人男性を引き上げ、磔と化す行動など「普通」はできないからだ。以後PCは那須の持つ「精神」に＋３してくれる「警察手帳」（！）の国家権力で調査を進行。*20 とはいえ表向きは殺人事件の捜査。妥当な方法だ。*21
本作の情報収集は<知覚><探索><礼儀><尋問>等々の能力判定・技能判定を使用していくしかない。必然地味にならざる負えないけれど、〈２〉で解説しているよう、この情報収集の部分もオールドスクールを意識している。「伝奇作品」とは登場人物らが平時は普通の人間のように行動し、緊急事態には常人の壁を打ち破る「上げ」と「下げ」のコントラストを意識するジャンルだからだ。
（５）
安藤の検死に参加した赤井が、似付かわしくない小学校低学年のネームキーホルダーを発見したことから走査線上に浮上する高瀬兄妹。*22 そのころ中型の鳥類たるシーニは安藤工業の社員が現場いりしていたタワーマンションの事務所内へ潜入。人間ならただちに門前払いだがシーニは鳥類。*23 安藤工業の社員が１週間前から出勤してない事実をつかみ、Wi−fiスポットでスマホを作り出し情報を共有する。*24
血縁関係すらない子供のネームキーホルダーを安藤の遺体／死体は一体なぜ所持していたのか？ PCは高瀬兄妹の通う墨田区の小学校へ向い兄妹を叔父夫婦が虐待している事実をつかむ。*25 その日の秋葉は欠席。叔父夫婦のアパートへと向ったPCは室内で叔父の妻の桂子を烏の“怪異”が襲撃している現場を目撃。“怪異”は桂子を空へ舞い上げ、落下させ殺害。付近住民の襲撃も開始した。*25
（６）
“怪異”を撃退したあとPCは風邪をこじらせ衰弱状態にあった秋葉を病院へ搬送。*27 以前発見した安藤工業の社員とはことなる死体が荒川の河口付近で発見されたという守安の報告。*28 PCは建設現場へ戻り、安藤らが遺棄した春木の死体を掘り返す。*29 そうして一部始終を撮影した学校教材用タブレットの動画を確認・発見。*30 （３）の経緯で<鬼御魂>が“怪異”を生み出す事実を把握する。
赤井のPLが予想した証拠隠滅方法が的中するなど、*31 状況の悲惨さに呻くPL。*32 叔父夫婦の夫の死体も発見され、PCは安藤工業最後の生き残り明田裕也に連絡する。電話に出る明田。だが突然不通に。急行した現場では巨大な烏の雛が明田をねらう。<異形化>を行い、哀しく切ない荒神憑きと対決するPC。*33 事件が終り建設現場が作業を再開するなか、秋葉が暮す養護施設の窓辺へシーニは身を寄せた。*34
●脚注
※１ 生物の“肉体”に寄生して大きな外的変化（怪物の姿を化す）と超常能力をあたえる特殊な寄生生物。ただ実態はよくわかっていない。欧州のとある一族が秘密に管理をしていたが世界に拡散した。宿主を悪魔や怪物のような姿形とするために各地の伝説や神話に影響をあたえたとされる。
※２ 生物の“精神”に寄生して小さな外的変化（人間の姿を保つ）と超常能力をあたえる特殊な寄生生物。ただ実態はよくわかっていない。古代の祭器や物体に宿り宿主に寄生する。作中において各地の神格や英雄は<鬼御魂>の保有者だったとされる。
※３ 本作をデザインした作者（力蔵）のコンセプトをくみとり、<鬼御魂>に変換以後の<共生生物>の名称は日本神話に登場する神格・神器をモチーフにしている。
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※５ ※４のファイルの「主要ＮPCの設定変更」を参照。
※６ 「新型ウイルスの流行」「世界情勢」「社会変化」「2010年には５％以下のスマホの普及率が現在は90％以上」と当時とはぜんぜんことなる。たとえば「ドローン」はフィクションの中の用語とテクノロジーだったが現在は「日常」だ。とはいえこの風潮は2000年代以前の現代伝奇も一緒だな。というか「ユーザーの暮す現代／現在を背景」にしてないと伝奇は成立しずらい。
※７ 「あくまで現代伝奇をプレイしよう」が目的ですから。
※８ こういう基本スタイルをもった国内の作品は絶命してひさしい。
※９ 『呪術廻戦』も解体したならものすごくベーシックな「伝奇もの」ですしね。もっとも当時と違う部分は“伝奇” ＝ オカルト要素が「主体」ではなく「客体」の度合いを増しているところ。真贋や正確さを無視して物語を形作るゆるい枠組みでしかなくなったところだが。
※10 https:/
※11 最大でも一冊\2,000くらいかしら？
※12 どろどろしたシナリオにします。ただ“虐待”を選択したのは、近年この悲劇が目立ちやすい現代的なテーマであった部分の方が大きい。
※13 最近の資材高騰や働き手の不足で工事は中断していた。なお実際の建築現場で資材や機材に隙間を作る様な積み上げ方はＮＧだ。
※14 これも現代的。学校教材用タブレットの使用方法は、学校、学区でそれぞれことなる。あくまでこの使用方法はフィクションだ。
※15 PCが発見した甕棺（かめかん）の内部には、真っ黒に焼け焦げた子供の人骨が入り<鬼御魂>の残滓があった。もっともそれ以上は説明してない。また必要ない。たとえば甕棺の文化自体は東日本ではなく西日本に多く、関東以北で発見されるものは子供の棺替りの物が多い。ただ、この「主体」部分が現在の伝奇ではそれほど重要ではないのだ。※９も参照。
※16 <鬼御魂>を得た生物はふたつの精神変化・肉体変化をしめす。<和霊>を得て自我を保つ存在が本作のPCである<覚醒者>。その対局にあたる<荒霊>を得た存在は自我を失う or 邪悪な意志を持つ。肉体も大きく変わり怪物のような姿と化す。これらの存在を<覚醒者>たちは<荒神憑き>と呼ぶ。<覚醒者>と<荒神憑き>は常に争い合う。
※17 「2006年８月14日首都圏全停電」をイメージした。
※18 「警視庁公安部零課」「調停者会議」「退魔師協会」など複数の組織が調停を行う会議。通常PCへの依頼は“会議”が行う。
※19 ※４のファイルの「主要ＮPCの設定変更」から「守安誠一」を参照。
※20 本作の判定は2d／3d ＋ 能力値・技能値となる。修正＋３は非常に強力だ。
※21 やましいところがなければ捜査を「拒絶」する理由もないですし。
※22 安藤は高瀬春木の死体／遺体を遺棄するとき“秘密基地”にあった証拠を始末した。あわてた安藤は証拠の一部をポケットへと残した。
※23 「人間のことは人間にしかわからない」これらはもしかすると固定観念にすぎないのかもな。
※24 シーニの<鬼御魂>のクガネユミヤ（クレインクイン）は器物を複製する《複製》の能力を持つ。カラスもスマホを使う時代だ。
※25 文章の内容・記述のみ取り出すなら、このシナリオで生き残る人物は高瀬秋葉と明田裕也（後述）の２人のみ。それ以外の人物は全員死亡する。一つ目の理由は「呪いの強さを表現」したかったこと。二つ目は「２人以外の人物すべてを退場させPCがすすむべきシナリオの方向を固定」したかったからだ。
※26 この時点で“怪異”にも正義はなくなった。まったく関係ない人々を襲撃したのだ。結局、相手はただの怪物だ。
※27 叔父夫婦は彼女を病院に連れて行かず放置していた。追加で調査すればわかったが、叔父夫婦は秋葉が病院へかかり虐待の形跡がわかることをおそれていた。
※28 安藤工業の社員の１人・鵜木高志であった。
※29 自身が予想した展開とは反対になった。予想していたのは春木の死体を掘り起こす → 叔父夫婦のアパートへ向う展開であった。
※30 https:/
※31 現場に残る真新しい塗料に「塗料の下に血の跡があったりして……」と赤井のPLがアイデアを出す。そのとおりで安藤は春木の血痕を隠蔽するため塗料をぶちまけた。ちなみにPLのアイデアが的中したとき自分は判定させずに情報をあたえてしまうタイプ。
※32 みんななにか勘違いしているけど、このクソみたいな悲惨の物語とクソみたいな登場人物を創作したのオレだからな。
※33 ※10も参照。高瀬兄妹の叔父夫婦のアパートで“怪異”と対決したときにわかったが、基本PCは変身しないと“怪異”に勝利できない。戦闘ではまさしく竜人へと変化した那須が前衛。赤井が回復を行い支援。射撃攻撃が得意なシーニは後衛で《複製》を行い電柱を作り出す。その電柱で那須が“怪異”を殴る戦法であった。ただ《複製》できるものは厳密にいえばシナリオで見た存在に限定するべきかもしれない。
※34 シナリオのタイトルは「烏（からす）と一緒に帰りましょう」でぴったりな結末ではあった。むくわれはしないが。
『月とライカと吸血姫』 第９話 「サングラードの白薔薇」
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宇宙飛行士の最終候補生はミハイル、ローザ、レフの３人。共和国側がチンパンジーを乗せ宇宙飛行に成功するなか過酷な訓練は続く。降下訓練に失敗。レフに救出されることでローザがイリナへの態度をあらためる。前回からふれてますが、サブキャラクターの組み込み方が薄味すぎ。ローザとイリナが和解するのはいいんですよ。でも“そういう”インスタントな和解じゃないんだよな。
あるいはキャラクター同士の関係を省略しすぎてインスタントな“和解”になってしまうというべきか？ ローザが同じ女性の立場でイリナを認め共感するなら、ローザの視点でイリナの偉業を振り返る構成でないと腑に落ちない。ですから突然ローザがイリナを認め、良い子になってしまったように感覚する。それじゃダメですよね。ともあれ今回で実質的にローザは物語から退場だな。
■2021/11/29/月
Pontaポイントが2000ポイント以上たまってるので、丸善かジュンク堂で2000ポイント ＋ \2,000くらいでTRPG書籍を購入することにした。「マレウス・モンストロルム Vol.2 神格編」か「ラストレクイエム」がいいな、と某店に行く。
在庫はなかった。「書店だしそんなもんだよな」と納得する一方、おじさん思うけどさ、その面陳列してる『タイタン植物図鑑』３冊は売れないと思うんだよ。どの店舗とはいわんが。どういう意図で仕入れたのよ。それ。
『海賊王女』 第９話 「ヴァイスヴァーサ」
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アベルとフェナの母親たるヘレナとの関係を描く。同時にフェナの歌う歌詞「ヴァイスヴァーサ」がエデンの在り処をしめす。全体でみれば前回に続き活劇ゼロで退屈。ただ物語には必要な展開だ。アベルがエデンへ向う理由は財宝ではなくヘレナである。有り体にいうと父（王）はアベルのヘレナを寝取る。とはいえヘレナの台詞だと「ラ・ピュセル」を“継承”するには王の血が必要な模様。
ヘレナはアベルに好意はあったものの“継承”のために王を選ぶ？ それともアベルの父／王はエデンの秘密を知りヘレナと子を儲けた？ フランツと一緒に逃亡 → 処刑の経緯だけ見るとヘレナはアベルの父／王を“継承”のために利用したっぽいけどな。もっともこの部分は今回で場所が判明したエデンにいってみないとわからない。いずれにしろアベルはヘレナとの想い出にイカレている。
『境界戦機』 第９話 「自治区」
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でもどっちも間違っていない。物資補給へと向ったガシンは両親をうしなって以後、兄弟のように一緒に生活した末永ユウセイと再会する。ユウセイは日本人自治区を建設する見返りに反乱軍や体制に反抗する日本人の情報を売るスパイだった。ユウセイ登場時点で予想ができた展開。義兄のスパイ疑惑をガシンはケイの情報によって把握し「かま」をかける。だがユウセイはわるびれない。
アジア進駐軍に遠慮する必要はもはやなくなった。とはいえ無用にアジアサイドを悪人のように描写しているのは確実。バランスわるいぜ。個人の印象だとユウセイも間違ってはいない。仮の話で日本奪還が成功したとしても、そのあと「復興」のフェイズがあるわけで、「泥に塗れ汚れようと人々が暮す街を作る」そのユウセイの意志と使命は尊重できるな。ガシンはユウセイを見逃す。今後の伏線になるのかしら？
■2021/11/30/火
もう国内で新変異株も確認されたし、国際線の出入国も普段の規制でええやろ。そもそも各国で続々と確認報告があがる時点で、どの国でも流入／流行している。欧州の拡大もじつは新変異株のせいでしたとかなりそう。
■2021/12/01/水
いよいよ今年もあと１ヶ月か。
『古見さんは、コミュ症です。』 第９話 「田舎の子です。／テレビゲームです。／アルバイトです。／顔にゴミがついてます…です。」
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「田舎の子です。」 井中のこ子登場。都会の女の古見祥子のようにサボウェイターキーアボカドサンドハニーオーツチーズレタスピクルスオリーブ多めタマネギ抜きバルサミコソースセットを注文できるようになるべ！ 「テレビゲームです。」 中々さん（中二）が古見さんを自宅に呼ぶコミュ症同士のハーモニー。コミュ症なのにこの行動力。ヌマブラ／スマブラで使う作画カロリー。
「アルバイトです。」 時給制か？ 一箱制か？ なじみの無茶なオーダーでティッシュ配りのバイトを引き受けた古見さん。きぐるみの時点でオチはわかってますよ。只野くん。昨今はティッシュ配りの場面もへったよな。「顔にゴミがついてます…です。」 ……という夢をみた。全体は「只野くんに祥子と呼んでほしい古見さん」と「古見さんに只野くんを仁人と呼ばせたいなじみ」のいたずら。
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