mixiユーザー(id:283341)

2021年11月19日15:05

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富野由悠季の世界



全国を巡回中。黒歴史という言葉は以前からあったかもしれないが、世間に
定着させたのは明らかにターンエーガンダムだ。そういう影響力を持った作品を
継続的に世に送り出している富野由悠季という人物は、ただただ凄いとしか
云いようがない。
展示の最初に、御大の挨拶のパネルがあった。それによると富野展を打診された際に
断ったそうである。演出という仕事の成果は図像に向かないという理由だった。
納得できる。だが実際に形になってみると膨大な情報量で、寧ろスペースが
足りない程だった。会場には2時間ほどいたが、恐らく全情報の半分も消化して
いない感触がある。それでも発見は多い。直近の作品「Gのレコンギスタ」が、
エネルギー問題を軸とした人類の文明の行く先を探す旅を表現しているという
説明がなかったら、地味な戦争物語と映ったままかもしれない。思い出してみれば、
技術的なアイディアが幾つも提案されていたような気がする。

展示には絵コンテや原画、イメージボードが多い。手書きの企画書なども
貴重だろう。時折、色付きの絵コンテもあったりするが、大変見易いので
驚いた。動画でどのように展開してゆくかが、瞬時に予想できてしまう。
又、御大の画と同数程度、歴代の作監の原画の展示があった。流石だった。
これは実物を見ないとなかなか伝わらないかもしれない。

物販でまず目を惹いたのは、キネマ旬報社による分厚い図録。定価4000円。
見本をぱらぱらめくってみて、価格以上の情報が詰まっていることは理解したが、
取得する時間的な余裕については不安だった。未読書籍がなかなか減っていない。
なので判断にはたっぷり13秒はかかった(薄い本ならば1秒かからず結果が出る)。
結局購入した。奥にある会場限定のガンプラF91は十分に用意してあるようだった。

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