クシシュトフ・ウルバンスキ氏指揮ということで、過去の日記を繙いてみたら2014
年と19年の2回拝聴しており、いずれも絶賛しておりました
今回は氏の出自であるポーランドの音楽と、何故かオルフのカルミナブラーナという
組み合わせでした
まず、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲、ワタシはこの作曲家の交響曲（何番だっ
たか）のCDを有していることは記憶にありましたが、何故それを購入したかは覚え
ていない、そしてそれを聴いたのも購入した時とその後1回くらいかなぁ
というわけで帰宅してから先ほどCDラックから探し出してみたら、なんとVl協も
カップリングされておりました（今回が初聴ではなかったのね）
しかし今回の演奏会の時点ではそんなこと記憶にもありませんでしたので、初めて
聴く気で臨んでおりました
ソリストはコロナの影響で代演となり弓新さん（字面からてっきり中国の方かと）
グレーの詰襟のような服装で、演奏前にコンマスと入念なチューニング、代演とは
思えない自家薬籠中のような態度でした（サポート会員の特権でリハーサルを聴か
れたアンディーパパさん情報によると、そのときも意見交換が入念だったそうで）
曲そのものは単一楽章ということで、5つの部分から成るのですが、アタッカで
5つの楽章が繋がるというのではなく、本当にいつの間にか曲調が変わっていますね
という感じです
和声感はあるけれど調性は感じられず、かといって無機質な無調でもない、スクリャ
ービン的な神秘主義みたいな曲想です（1916年の作）
カーテンコールは4回だったかな、でもソリストアンコールはありませんでした
休憩中にロビーに出るとアンディーパパさん、そこにハイドン�兇気鵑�現れ、場内
アナウンスで「休憩中の歓談はお控えください」と言われているのを無視して、
もちろんマスク越しに会話しました（肉声に飢えているものですから）
休憩後は12型から14型に拡大し、ステージ後方席には新国立劇場合唱団と東京少年
少女合唱隊が市松模様に席を占め、ステージ上のソリスト用には椅子が2脚しかない
いずれもディスタンスを目論んでのことでしょうね（テノールの出番は12曲目だけ
なので休憩用椅子は必要ない）
オルフのカルミナブラーナはCDを持っておりませんし、今まで聴いた記憶は40年
くらい昔になりますか、ポネルの演出による映像を伴ったものを多分ヤマハホール
で観・聴いただけではなかろうか
唯一ソプラノ・ソロによるIn trutinaをバーブラ・ストライサンドがクラシックを
歌ったCD（名盤です）で聴いたことがあるくらいでしょうか
それでも冒頭の合唱は確かに聴き覚えがある、映画やアニメのBGMに使われている
ようなので、それと意識しないで聴いているのかもしれません
新国の合唱は女声26名＋男声22名で、オケの音量に対し弱いかなと思ったのですが
最後に向けて盛り上げて行き、フィナーレ（冒頭の合唱が再現される）は圧巻でし
たので、これすべて指揮者の目論見なのですね
過去2回に比べて若きマエストロの力量を充分に感じられる演目とは言えなかった
のですが、最後まで聴いてみるとやはり只者ではない気がしました
ソリストはテノールの弥勒さん以外のお二人は代演にも拘らず、いずれも好演だっ
たと思います（バリトンに関してはハイドン�兇気鵑�D.F=Dでお聴きになられて
いるので感想は口を濁されていましたが）
ワタシも過去に聴いたプライによる演奏をもう一度聴いてみたい気もしたものの、
DVDを購入してまでというところまでは至りません（オルフさんごめんなさい）
シマノフスキのVl協もCDを持っていることが判明したのですが、リピートすること
はないかもしれないな（シマノフスキさんもごめんなさい）
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