mixiユーザー(id:283341)

2021年11月02日18:56

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時代の終焉

順調にゆくと半年ほどで生涯勝率8割のA級棋士が誕生する。
若い頃の谷川や羽生も勝ちまくっていたが、ここまでではなかった筈。両者とも
7割台後半の勝率だったように記憶している。藤井王位は何時までこのレヴェルを
維持しているのか。

http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202110300101.html

コメントの中に、今年度の藤井の勝率は現在第3位とあるが、藤井より勝っている
棋士がいるとは驚きである。が、上2名の成績はどちらも1-0。通常は極端に
対局数が少ない場合は記録に含めないものだが。公式には有効なのだろうか。

勝率のことが出たので、気になっていたデータを調べる。大きな衝撃があった。
世間的には殆ど注目されていないが、羽生の生涯勝率が7割を切っている。
1985年のデヴュー以来、初めて7割を割り込んだのである。個人的には今年の
10大ニュースになる大事件だ。確か、今年度のスタート時点では0.702だった。
遂にこの日がきたか。
羽生の生涯勝率は化け物じみていて、2000局以上指していて7割キープは
前人未踏の数字。タイトル戦に出ずっぱりになってからは徐々に下がって来たが、
途中、1200勝あたりの頃だったか0.721を1年後に0.722に押し上げたことがある。
年間の対局数が40とか50ある中で1厘上げるのがどれほどとんでもないことか。
分母が巨大すぎて計算できない。少なくとも年間勝率が0.722以上でなければ
起きない現象である。これを幾つものタイトル戦を戦いながら達成してしまう訳だ。

そういう棋士だから、大山15世名人の69歳A級の記録に届くのではないかと
想像したこともあった。最近では順位戦で負け越すこともあり、流石に現実的で
ないと気付かされた。今期は相当に追い詰められている。仮に降級となった場合に、
羽生はどのような選択をするだろうか。自然体でB1で指すのか、再びA級に
復帰できると自信満々でB1に在籍するのか、名人戦に出られるチャンスがなくなったと
判断してフリークラスへ転出するのか、或いは引退して弟子を取るのか。
何れにせよ、愉快な想像ではない。
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