mixiユーザー(id:283341)

2021年10月19日19:12

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映画「ザ・サークル」

もやっとする内容だった。ライトなディストピアものと読み解くこともできるが、
結末が典型を外している。監視社会を礼賛しているように見えるのだ。従来なら
否定してエンドとなるところだが。予定調和を崩されて混乱した。
或いは、ひとつの発明が示す発展を冷徹にシミュレートした映像を見せようと
したのだろうか。其れは其れで興味深いところではある。
個人的には監視社会を否定しないので、このエンディングも悪くないと思う。
情報を統括して脱獄囚を捕まえる件など、利点を強調するには好例だ。現在の
状況でも力技で同じことは可能だろう。コストパフォーマンスが悪いので
実行しないだけで。劇中では人海戦術で個人を追い詰めたが、今ならAIに任せて
もっと楽に結果を出せそうだ。
逆に、戯れに一般人を追いかけて事故死させる描写はデメリットだが、これも
現在起こり得る事例。其の気になれば集団の力で個人を特定するのは難しくない。
メリットもデメリットも提示した上でストーリーが進む訳だが、友人の死のほうが
衝撃は大きいに違いないので常道では主人公が否定する方向へ傾く筈だと思い込む。
やがて立ち直って、監視社会の強化を呼びかける展開が不思議なのだった。

ところで、巨大なSNSを行政サーヴィスとリンクさせて社会を発展させようと
するシーンがある。あまり現実的ではないと感じる一方、細田アニメの舞台となった
OZを想起して、実現したら物事がスムーズに進むかもしれないと思った。
更に云えば、マンナンバーカードを利用した行政手続きの簡略化のことも
連想した。少なくとも、銀行口座を紐づけして年金や年末調整の還付金を
自動で受け取れるシステムはメリットだろうと思う。
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