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2021年10月03日23:58
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ヒビノキ740（9月26日〜10月２日までの１週間／週後半）
2021/09/26〜10/02までの木曜日〜土曜日の週後半の日記です。
■2021/09/30/木
週末に使用する都内の公共施設から短縮ではなく通常の使用時間へ戻ると連絡あり。こういうのをふくめて緊急事態宣言も今日で終了か。
『白い砂のアクアトープ』 第13話 「海の遥かなティンガーラ」
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くくる飼育部ではなく企画部に就職するってよ。後半クール開始。「がまがま」の閉館にともない「アクアリウム・ティンガーラ」に就職することになったくくる。だが自身の希望とは違い彼女は営業部／企画部へ配属されてしまう。櫂も一緒にティンガーラへ就職（もっとも彼の目的はくくるだろうが）。ともあれそっくりそのまま「がまがま」スタッフをティンガーラへぶちこんでしまう展開。
今回はティンガーラのスタッフ――２期から登場するキャラクターを紹介しながら、くくるの悪戦苦闘を描く。「がまがま」とはことなる環境変化。くわえて身内すら険悪な人間関係。ティンガーラのスタッフはイジが悪い。ボッコボッコにくくるのメンタルをへこませて弱ったところにふたたび風花“おねぇちゃん”が姿を現す王道の流れ。これ風花もティンガーラへ就職するのかしら？
『Sonny Boy』 第12話 「二年間の休暇」
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最終回。なにも変らない世界。でも長良はこの世界を「選択」した。２年間の漂流後の世界と物語の結末。長良と瑞穂は元の世界――というよりも以前いた世界の延長線上の世界へ帰還する。この世界の希は朝風と付き合い、瑞穂の祖母は故人に。彼女は猫とはなればなれになった。２人の知るクラスメイトはすべて別人。中学生ではなく高校生。一見「漂流世界にいた方が幸せだったんじゃないの？」と思う。
でもそれはちがう。以前の世界は長良の「選択」した世界ではない。結局、本作で得た長良最大の成長とは「自分で選び取る」ってことなのかも。作品全体でみれば「監督の私小説的世界で独り善がり」だったと片付けたくはない。でもやっぱりエンタメにはなってなかった。「わからない」が本作における監督の“正解”らしいが「わからせて」はほしい。でない極個人的な狭小な世界での満足になっちゃうしね。
■2021/10/01/金
さすがに今日は昨日の時点で全員に在宅指示をだして正解だったな。これは出勤できん。土日の休日にかぶらんのが台風の温情か。
『メガトン級ムサシ』
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原作はレベルファイブが制作するビデオゲームが中心のメディアミックス企画。母体のビデオゲームは今年11月発売。主人公・一大寺 大和とライバルの土方龍吾は、謎の少年・浅海 輝へと導かれ宇宙侵略者ドラクターなる存在を知る。地球は異星人たちに支配され滅亡寸前であった。初回はうしなった記憶を取り戻し、自身が地下世界で暮す生き残りだと思い出す大和がメガトン級ムサシに搭乗するまで。
制作は長年レベルファイブ作品へ関るオー・エル・エム。監督は妖怪ウォッチシリーズへ多数かかわる高橋滋春で初監督作。今期４本あるロボット作品のひとつだが、正直、子供っぽすぎるな。キャラクターデザインもレベルファイブ所属の長野拓造で、既存作品と代わり映えがしない。また物語も描写も別段・朝夕放送の児童対象で問題ない。どの世代をメインターゲットにしているのかよくわからない。
『SELECTION PROJECT』
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原作はKADOKAWA×動画工房。アイドル×オーディション×リアリティーショーをテーマにしたメディアミックス企画。初回は美山鈴音がアイドルオーディションの予選に落選。失意の中で終る。監督は「わたてん」「こいアス」など動画工房で２本監督を担当した平牧大輔。アイドルの卵が「共同生活」する「テラスハウス」みたいなリアリティーショーかセールスポイント？ でも初回にこの要素はなし。
さてリアリティーショーとは、台本ありでも／なしでも出演者たちが本当に現実世界で生活する映像をつぶさに観察して成立する。でもこれテレビアニメでリアリティーショーを全部創作するんでしょ？ この仕様の中でリアリティーショーの「要」のランダムな物事や予測不能のイベントなんて起きない。それすら創作。視聴者たちの投票や物語選択の参加企画もないリアリティーショーって描ける？
『ブルーピリオド』 第１話 「絵を描く悦びに目覚めてみた」
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原作は月刊アフタヌーンで連載している山口つばさの漫画作品。東京藝術大学合格をめざす主人公たちの紆余曲折と創作の苦悩。今期の話題作品のひとつ。制作はSeven Arcs。系列スタジオ３社をひとまとめに。屋号変更してから３本目の元請作品。総監に舛成孝二。演出出身で「遊☆戯☆王VRAINS」へ関る浅野勝也が監督。脚本に吉田玲子と、とにかく手堅いスタッフの人選。
初回は要領が良く何事も器用にこなせる。だが人生の充実感と達成感を見い出すことのできない主人公・矢口八虎が、絵を描く喜びに目覚める。そうして藝大入試の意志をかためるまで。作画、背景、美術と必要な要点は安定しており、物語もおもしろい。ただ見せ方は凡百な印象。この作品で一番表現したい部分は絵の制作過程。そこにアニメの特性をいかす独自色をだせるのか？ とってはおきます。
■2021/10/02/土
午後から都内でTRPGのオフライン。・セッション――。
『ウォーハンマーRPG 日本語版（第４版）』のGMをやらせてもらいました。参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうございました。
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緊急事態宣言があけた最初の週末だったが、やっぱり時間があればあるだけゲームをプレイしてしまうな。しかたがないのだ。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ．轡▲蝓宗／祐屐薪霏�
ステロタイプなドワーフを求め“ドワハラ”を行うはすっぱな女性盗賊。だが技能の幅が広く古代の伝承にくわしいなど意外な一面をのぞかせる。
▼PC�◆．坤瀬燹Ε�ザニ・スネフ ドワーフ／スレイヤー
「自身は防具をまとうべきか？」常に悩む狂気の戦士。今回は状況に焦りうっかり自身のアイデンティティをうしないそうになる。「狂乱」が強力。
▼PC�� “ちび”のインゴ 人間／流れ者
仇敵が断頭台で絞首刑にされる冒頭場面の演出したばちが当たったのか？ ダイスロールの出目は最悪。恐怖状態の自身を嬉々と演じ盛り上げる。
▼PC�ぁ 罰澆量據匹離螢鵝Ε泪襯侫�ン エルフ／魔術師
長命種族へと訪れた命の危機と死の足音。骨折した身体で立ち上がるハイ・エルフの魔術が太古の半不死者の頭蓋を砕く。今回のヒーローであった。
●プレイの内容
（１）
全体の梗概（あらすじ）から。この冒険は「ライクランドの一幕」*1が収録する４本のアドベンチャーのうちの１本だ。タイトルは「さあ溺れよ（COME DROWN WITH ME）」。*2 日本でも電子書籍が出た「ライクランドの建築」*3のなかの「ハーツクライン閘門（こうもん）」を舞台にしている。最近運河を工事したハーツクライン閘門の地下には古代ウンベローゲン*4の族長の墓所が存在した。
この墓所が運河工事によって浸水。墓所で安眠していた半不死者の「三つ目のクァーゴーン」*5は冒涜に目を覚まし大地へ呪いを吐いた。魔法の力で閘門はオールドワールドから切り離され、ウンベローゲンの戦士たちのゾンビが闊歩する別の世界へ転移する。*6 PCは閘門を管理するハーフリング「ヘンリエッタ」の家へ籠城。クァーゴーンの墓所を探し出し族長の作り出す異界から脱出しないとならない。
（２）
冒険の皮切はこのゲームらしい悪趣味の極みであった。「冒険の合間」でパーティがイベントを決定した結果。ある村落にオーガの傭兵団が罪人を運び込む。*7 住民らが公開処刑の祭りを催すなか、*8 絞首・断頭の運命を辿る罪人にはインゴの知り合いが。インゴが「野郎失敗しやがったぜ！」とゲラゲラわらいながら住民と酒を酌み交わす。*9 嗚呼まさしくウォーハンマー。*10
PCはオーガの傭兵団に戦闘訓練をつけてもらうなど（※注：フラグです）、*11 「冒険外活動」*12 を終え、ユーベルスライクへの道を辿る。だが死者の冒涜に冥府神モールはお怒りになられた。以来三日三晩雨が続きパーティの空気は最悪。*13 「ユーベルスライクで解散な！」と喧喧囂囂しながらカローバーグの租税を回避するため船を使う河旅を選ぶ。そうして一行はハーツクライン閘門へとやってきた。
（３）
閘門でPCはトラブルに遭遇する。当然、閘門は水位の上げ下げの行い、海抜の違う河川に船を渡す装置だ。ヘンリエッタは閘門の扉に水草が巻き付きハンドルが自分ではまわせないとPCを頼る。PCは無事ハンドルを回し御礼に彼女の野菜パイ（うまい！）をもらってユーベルスライクへと濃い霧の中旅立った。だが十数分後、河船は別の閘門に舳先をぶつけ停止した。閘門の上でヘンリエッタが怒鳴る。
ヘンリエッタが――。あれ？ するうち呻き声を上げ、茶色いなめし皮のような皮膚の古代の戦士のゾンビたちが船体へと這い登ってくる。*14 船頭が水へと引き込まれ亡者の群れへ加わる。*15 こうしてPC、ナイアル船長、物見遊山で旅を行う貴族のベイニ―夫妻はヘンリエッタの家へ籠城した。*16 いそいで入り口に家具や板を置き防御する一行。*17 周囲に亡者の呻きが響く中、家の中を異変が見舞う。
（４）
ヘンリエッタが叫び声を上げ壁を指差す。古典語の血文字があらわれ「出て行け！」「大地の呪いがおまえたちを喰らい尽くす」と警告する。*18 じょじょにボロボロと時代を閲（けみ）し崩壊していく建物。シアリ―は観察の結果、亡者らが2500年前の装束をしていることに気付く。*19 彼女の言葉にヘンリエッタが語る。「この場所には古代の王の墓があってよ――」そう語る船乗りたちの噂話をだ。*20
PCらは閘門の家の調査を開始した。以後、じつに本作らしい冒険がはじまる。２階の見張塔の不気味なカラスに鍋を被り挑むエルフの魔術師。*21 冒頭で首を吊る仇敵が「ゾンビたちのなかにいるんだ！俺は見た！」と恐れ戦く流れ者。*22 ドワーフのステロタイプを求め盗賊が行う“ドワハラ”。*23 そのドワーフのスレイヤーはPLの“ナチュラル”な物忘れで禁酒のアイデンティをうしないそうになる。*24
（５）
今回で４版も３回目のプレイだが、どうしてこういつも「しっちゃかめっちゃか」になってしまうのか？ だが我々は自身をもっていえる。これこそ製作者たちが本作へと求めたジョークとシリアスの“理想”のウォーハンマーだと。*25 ベイニー夫妻が一行の説得を無視して霧の中へ立ち去り、*26 見張塔でカラスを撃退したマルフィンは亡者うごめく霧の海を近付いてきた灯を見る。
灯の持ち主はシグマ―の司祭ティップ。*27 司祭なら状況にあかるいと確認を取るPC。太古の王の墓はやはり付近にあったらしい。*28 PCは館の中で見た幻覚や怪異の情報をまとめ、王の墓は関門の家の中庭の地下にあるのだろうと判断した。*29 そうして中庭の地面へと埋った取っ手のついた板石を発見する。板石をはずす。細く長く地下へと伸びる太古の階段。立ち上る黴臭さ。そうして邪悪の臭い――。
（６）
PCは玄室へ辿り着き、古代ウンベローゲンの族長、半不死者の三つ目のクァーゴーンと相対した。墓所の冒涜に怒る太古の族長。同胞へと裏切られた亡者をあおるスレイヤー。*29 戦いが始まった。そうしてGMの自分が獲得した今回最大の“収穫”は「４版の戦闘バランス」だ。*29 曖昧な「優位」の与え方やもやもやがついに解消した。*30 ４版の戦闘とはPC vs PCの人数＋Ｘ人との戦闘が基本となるのだ。*31
相手有利な状況から開始して、不利をPCが「優位」を得て覆す仕様なのである。*32 前回とは打って変わった危険な戦闘と、強力な魔術の壊滅的パワー。PLはリソースを計算してヒリヒリした戦闘をたのしんだ。*33 マルフィンが骨折し彼の命は風前の灯。*34 「（以外の２人）そうだ！ オレたちにはオーガの……！」*35 そのときマルフィンの魔法が太古の王の頭蓋を砕きPCはもとの世界へ帰還した。*36
●脚注
※１ https:/
※２ 原題の意味は共に溺れる。ゲームプレイの内容を把握したならなぜこのタイトルなのかがわかるはずだ。ちなみに本書は※３の「ライクランドの建築」と一緒に併用できることが記述をされている。
※３ https:/
※４ ルールブックの「ライクランド歴史年表」（p.271）を参照。古代ウンベローゲンはシグマ―誕生の前兆たる双尾の彗星を見た一族で、またシグマ―その人の部族であり、同時に彼を長へと戴いた一族だ。
※５ まだ魔術が体系化される以前に魔術を使用したウンベローゲンの族長。時間に独自の視点を持つウォーロックであった。
※６ ２版の「略奪品の貯蔵庫」の収録シナリオ「忘れえぬ恐怖」も過去に迷い込む展開だったし、案外WHFRで過去に行く展開多いよな。
※７ 「冒険の合間」（p.193〜194）のイベント98〜00「珍しい傭兵」の効果。
※８ 「冒険の合間」（p.193〜194）のイベント37〜40「祝祭！」の効果。
※９ こうしてキャラクターが２回できるうちの１回の「冒険外活動」の機会をうしなった。※12も参照。
※10 こちとら「上品」な作品ではございませんので。ちなみに公開処刑が市井の人々のうっぷん晴らしで祭りになるのは中世の“史実”どおりである。
※11 ※35も参照。「戦闘訓練」の効果は１回の冒険に一度だけ攻撃の命中判定の「10の位」と「１の位」を入れ替えひっくりかえすことができる。くわえて「珍しい傭兵」の効果で命中判定に＋20をあたえる。非常に強力だ。
※12 今回の新版（４版）の特徴のひとつ。PCは冒険と冒険の合間に自身のキャリアにはない技能や異能を修得できたり、次回の冒険の情報収集などが行なえる。くわえて合間に発生した※７、※８、※13のようなイベントを決定する。
※13 「冒険の合間」（p.193〜194）のイベント41〜44「荒れ模様の天気」の効果。
※14 「（ヘンリエッタ）早く家の中へ逃げ込もう！」
※15 「もうやつはだめだ！」
※16 船長、船頭、貴族のベイニー夫妻は本来は登場しない。シナリオを盛り上げる目的で自身が追加した独自のキャラクターだ。※27も参照。
※17 基本の基本。なおPCが閘門の家の地下の秘密にまったく気付かないと、最後にはクァーゴーンが８体のゾンビたちを引き連れ家に流れ込む。
※18 このシナリオはPCが関門の家の中で「恐怖」や「怪異」と出遭い肉体や精神をすり減らす → 体験を通じ家の地下の秘密の断片を見る → 真実に気付く……といった展開で構成してある。なかなか上手い作り方だ。
※19 WHFRは「現実」の西欧世界で云う所の「中世」――16世紀以前の「暗黒時代」を中心にすえた時代をモチーフにしている。一方で2500年前のWHFRの世界とはヴァイキングたち――ノルドたちの世界が最も近い。
※20 開発における現地調査や伝承調査は大事。現実でも。
※21 種族のイメージやアイデンティティなどいらない。己の命に貪欲なこのエルフの姿を見よ！ これこそ冒険者である。
※22 今回のシナリオでインゴのPLは常に<冷静さ>テストに失敗しており「恐怖状態」が当り前であった。WHFRはホラー的要素を持つ。「恐怖状態」のキャラクターは判定に不利な結果をうけて、恐怖の対象に近付けず、また最悪の場合は逃げ出す。とはいえ不利な状況をたのしんで「コメディリリーフ」になるところが、インゴのPLが持つロールプレイの力量だ。
※23 「ドワハラ」とは？ 長年に渡り培われたドワーフの「近接戦闘が得意」「酒に強い」「武器は斧を使う」といったステロタイプを相手に強要すること。エルハラ、ハフハラ、職業が関るウィザハラ、ファイハラなどもあるようだ。TRPGのPLは今後注意していきたい。……冗談だよ？
※24 「疲労状態」の回復に休息しようとするたび判定に失敗するドワーフ。「（ズダムのPL）だめだ！ 台所で酒取ってくるぜ！」「（インゴのPL）バカ！ 禁酒の誓いを破るつもりか！( 'д'⊂彡☆))Д´) ﾊﾟｰﾝ」「（ズダムのPL）はっ！ そうだった。ナチュラルにわすれてたぜ」ロールプレイかどうかわからんが“よいロールプレイ”であった。
※25 １回目（https:/
※26 PCは外に出る行動に反対して説得しようとした。でも失敗した。以後この周辺には霧の日に貴族の夫婦の亡者が出没する怪談がささやかれるようになる。
※27 このティップも独自のキャラクター。ティップは「祝福」によってPCの「状態」を回復する役目 ＋ PCの推理――クァーゴーンの墓所が地下に存在する――を裏付けるため登場している。
※28 この証言によってPCは中庭／庭園のゾンビたちを撃退して調査を開始した。
※29 このシナリオではクァーゴーンを破壊せず“説得”することもできる。“説得”した場合のほうが経験値は高い。
※30 デジタル／アナログをとわずゲームは自身がプレイしてみないとわからん。
※31 ※32も参照。たとえばルールブックのゾンビの【武器技能（武技）】は15％だ。ただ６体のゾンビとPC４人が交戦したなら、 相手の数の方が多い「数的優勢」（p.162）のゲームルールで命中に＋40の修正をうける。15％ではPCにゾンビたちの攻撃はほぼ命中しない。だが、55％なら半分の確立で当る。おそらくこのため一部の強力なクリーチャーをのぞき【武技】は低く抑えられているのだろう。またこのアドベンチャーをふくめ、PC以下人数で相手が登場する場合がほとんどない。
※32 ※31も参照。ゆえ不利な状況を覆すために頻繁に付与される「優位」のゲームルール（p.164）があるのだ。今回「優位」と「攻撃の<命中判定>対抗テスト」は我々のサークルのレギュレーション（https:/
※33 ボスとの戦闘はこれぐらいの緊張感と危険度がふさわしい。なおPCはクァーゴーンの死霊術「叫ぶドクロ」（p.256）の効果をうけた。GMの自分が呪文の効果を間違って混乱はしたが「アンデッドではない一帯のすべての生き物に【意志力】ボーナスと等しい値のダメージをあたえ」かつ「<冷静さ>テストに失敗した対象に「戦意喪失状態」をあたえる」。この効果は非常に強い。仮の話で「叫ぶドクロ」の呪文を大規模で数百人が関る戦場で使用したなら「戦意喪失状態」になった対象の大半が逃亡する。発動値が８以上の魔術はすさまじく強力だとわかった。
※34 死ぬかと思ったわ。
※35 *11も参照。PCが死ぬか死なない状況に「（以外の２人）わすれてたぞ！ おれたちにはオーガたちの戦闘訓練があるじゃないか！」「（マルフィンのPL）魔法の投げ矢を……！ クリティカルだ！」「（以外の２人）――あ」
※36 今日はおまえがヒーローだったよ！ なおPCはクァーゴーンの金貨34枚ぶんの財宝を手に入れホクホクであった。
『86-エイティシックス-』 第12話 「ようこそ」
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原作は電撃文庫が刊行している安里アサトのライトノベル。今年前半に放送した第１クールに続く第２クール。スピアヘッド小隊のシンエイ・ノウゼンがミリーゼ少佐に別れを告げた以後の物語。初回はシンとレーナたちの現在位置。シンは人類の仇敵となったレギオンを作り出したギアーデ連邦に保護され、レーナは軍違反で少佐から大尉に降格。だが同時に共和国で理解者たちも獲得して戦いを続ける。
安定した作画と美術で高い完成度だった１期の続編。ですから２期も様々な面て安定した作品になりそう。ギアーデ連邦の暫定大統領で、シンらの後見人になるエルンスト・ツィマーマンやエルンストが養女といつわり保護するフレデリカ・ローゼンフォルト。レーナを“女王陛下”と敬愛する部下で「86」の女性兵士シデン・イーダなど、あらたなキャラクターを紹介。とってはおきます。
■2021/09/30/木
週末に使用する都内の公共施設から短縮ではなく通常の使用時間へ戻ると連絡あり。こういうのをふくめて緊急事態宣言も今日で終了か。
『白い砂のアクアトープ』 第13話 「海の遥かなティンガーラ」
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くくる飼育部ではなく企画部に就職するってよ。後半クール開始。「がまがま」の閉館にともない「アクアリウム・ティンガーラ」に就職することになったくくる。だが自身の希望とは違い彼女は営業部／企画部へ配属されてしまう。櫂も一緒にティンガーラへ就職（もっとも彼の目的はくくるだろうが）。ともあれそっくりそのまま「がまがま」スタッフをティンガーラへぶちこんでしまう展開。
今回はティンガーラのスタッフ――２期から登場するキャラクターを紹介しながら、くくるの悪戦苦闘を描く。「がまがま」とはことなる環境変化。くわえて身内すら険悪な人間関係。ティンガーラのスタッフはイジが悪い。ボッコボッコにくくるのメンタルをへこませて弱ったところにふたたび風花“おねぇちゃん”が姿を現す王道の流れ。これ風花もティンガーラへ就職するのかしら？
『Sonny Boy』 第12話 「二年間の休暇」
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最終回。なにも変らない世界。でも長良はこの世界を「選択」した。２年間の漂流後の世界と物語の結末。長良と瑞穂は元の世界――というよりも以前いた世界の延長線上の世界へ帰還する。この世界の希は朝風と付き合い、瑞穂の祖母は故人に。彼女は猫とはなればなれになった。２人の知るクラスメイトはすべて別人。中学生ではなく高校生。一見「漂流世界にいた方が幸せだったんじゃないの？」と思う。
でもそれはちがう。以前の世界は長良の「選択」した世界ではない。結局、本作で得た長良最大の成長とは「自分で選び取る」ってことなのかも。作品全体でみれば「監督の私小説的世界で独り善がり」だったと片付けたくはない。でもやっぱりエンタメにはなってなかった。「わからない」が本作における監督の“正解”らしいが「わからせて」はほしい。でない極個人的な狭小な世界での満足になっちゃうしね。
■2021/10/01/金
さすがに今日は昨日の時点で全員に在宅指示をだして正解だったな。これは出勤できん。土日の休日にかぶらんのが台風の温情か。
『メガトン級ムサシ』
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原作はレベルファイブが制作するビデオゲームが中心のメディアミックス企画。母体のビデオゲームは今年11月発売。主人公・一大寺 大和とライバルの土方龍吾は、謎の少年・浅海 輝へと導かれ宇宙侵略者ドラクターなる存在を知る。地球は異星人たちに支配され滅亡寸前であった。初回はうしなった記憶を取り戻し、自身が地下世界で暮す生き残りだと思い出す大和がメガトン級ムサシに搭乗するまで。
制作は長年レベルファイブ作品へ関るオー・エル・エム。監督は妖怪ウォッチシリーズへ多数かかわる高橋滋春で初監督作。今期４本あるロボット作品のひとつだが、正直、子供っぽすぎるな。キャラクターデザインもレベルファイブ所属の長野拓造で、既存作品と代わり映えがしない。また物語も描写も別段・朝夕放送の児童対象で問題ない。どの世代をメインターゲットにしているのかよくわからない。
『SELECTION PROJECT』
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原作はKADOKAWA×動画工房。アイドル×オーディション×リアリティーショーをテーマにしたメディアミックス企画。初回は美山鈴音がアイドルオーディションの予選に落選。失意の中で終る。監督は「わたてん」「こいアス」など動画工房で２本監督を担当した平牧大輔。アイドルの卵が「共同生活」する「テラスハウス」みたいなリアリティーショーかセールスポイント？ でも初回にこの要素はなし。
さてリアリティーショーとは、台本ありでも／なしでも出演者たちが本当に現実世界で生活する映像をつぶさに観察して成立する。でもこれテレビアニメでリアリティーショーを全部創作するんでしょ？ この仕様の中でリアリティーショーの「要」のランダムな物事や予測不能のイベントなんて起きない。それすら創作。視聴者たちの投票や物語選択の参加企画もないリアリティーショーって描ける？
『ブルーピリオド』 第１話 「絵を描く悦びに目覚めてみた」
https:/
原作は月刊アフタヌーンで連載している山口つばさの漫画作品。東京藝術大学合格をめざす主人公たちの紆余曲折と創作の苦悩。今期の話題作品のひとつ。制作はSeven Arcs。系列スタジオ３社をひとまとめに。屋号変更してから３本目の元請作品。総監に舛成孝二。演出出身で「遊☆戯☆王VRAINS」へ関る浅野勝也が監督。脚本に吉田玲子と、とにかく手堅いスタッフの人選。
初回は要領が良く何事も器用にこなせる。だが人生の充実感と達成感を見い出すことのできない主人公・矢口八虎が、絵を描く喜びに目覚める。そうして藝大入試の意志をかためるまで。作画、背景、美術と必要な要点は安定しており、物語もおもしろい。ただ見せ方は凡百な印象。この作品で一番表現したい部分は絵の制作過程。そこにアニメの特性をいかす独自色をだせるのか？ とってはおきます。
■2021/10/02/土
午後から都内でTRPGのオフライン。・セッション――。
『ウォーハンマーRPG 日本語版（第４版）』のGMをやらせてもらいました。参加したメンバーは感染対策ともども協力ありがとうございました。
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緊急事態宣言があけた最初の週末だったが、やっぱり時間があればあるだけゲームをプレイしてしまうな。しかたがないのだ。
●登場キャラクター（50音順）
▼PC� ．轡▲蝓宗／祐屐薪霏�
ステロタイプなドワーフを求め“ドワハラ”を行うはすっぱな女性盗賊。だが技能の幅が広く古代の伝承にくわしいなど意外な一面をのぞかせる。
▼PC�◆．坤瀬燹Ε�ザニ・スネフ ドワーフ／スレイヤー
「自身は防具をまとうべきか？」常に悩む狂気の戦士。今回は状況に焦りうっかり自身のアイデンティティをうしないそうになる。「狂乱」が強力。
▼PC�� “ちび”のインゴ 人間／流れ者
仇敵が断頭台で絞首刑にされる冒頭場面の演出したばちが当たったのか？ ダイスロールの出目は最悪。恐怖状態の自身を嬉々と演じ盛り上げる。
▼PC�ぁ 罰澆量據匹離螢鵝Ε泪襯侫�ン エルフ／魔術師
長命種族へと訪れた命の危機と死の足音。骨折した身体で立ち上がるハイ・エルフの魔術が太古の半不死者の頭蓋を砕く。今回のヒーローであった。
●プレイの内容
（１）
全体の梗概（あらすじ）から。この冒険は「ライクランドの一幕」*1が収録する４本のアドベンチャーのうちの１本だ。タイトルは「さあ溺れよ（COME DROWN WITH ME）」。*2 日本でも電子書籍が出た「ライクランドの建築」*3のなかの「ハーツクライン閘門（こうもん）」を舞台にしている。最近運河を工事したハーツクライン閘門の地下には古代ウンベローゲン*4の族長の墓所が存在した。
この墓所が運河工事によって浸水。墓所で安眠していた半不死者の「三つ目のクァーゴーン」*5は冒涜に目を覚まし大地へ呪いを吐いた。魔法の力で閘門はオールドワールドから切り離され、ウンベローゲンの戦士たちのゾンビが闊歩する別の世界へ転移する。*6 PCは閘門を管理するハーフリング「ヘンリエッタ」の家へ籠城。クァーゴーンの墓所を探し出し族長の作り出す異界から脱出しないとならない。
（２）
冒険の皮切はこのゲームらしい悪趣味の極みであった。「冒険の合間」でパーティがイベントを決定した結果。ある村落にオーガの傭兵団が罪人を運び込む。*7 住民らが公開処刑の祭りを催すなか、*8 絞首・断頭の運命を辿る罪人にはインゴの知り合いが。インゴが「野郎失敗しやがったぜ！」とゲラゲラわらいながら住民と酒を酌み交わす。*9 嗚呼まさしくウォーハンマー。*10
PCはオーガの傭兵団に戦闘訓練をつけてもらうなど（※注：フラグです）、*11 「冒険外活動」*12 を終え、ユーベルスライクへの道を辿る。だが死者の冒涜に冥府神モールはお怒りになられた。以来三日三晩雨が続きパーティの空気は最悪。*13 「ユーベルスライクで解散な！」と喧喧囂囂しながらカローバーグの租税を回避するため船を使う河旅を選ぶ。そうして一行はハーツクライン閘門へとやってきた。
（３）
閘門でPCはトラブルに遭遇する。当然、閘門は水位の上げ下げの行い、海抜の違う河川に船を渡す装置だ。ヘンリエッタは閘門の扉に水草が巻き付きハンドルが自分ではまわせないとPCを頼る。PCは無事ハンドルを回し御礼に彼女の野菜パイ（うまい！）をもらってユーベルスライクへと濃い霧の中旅立った。だが十数分後、河船は別の閘門に舳先をぶつけ停止した。閘門の上でヘンリエッタが怒鳴る。
ヘンリエッタが――。あれ？ するうち呻き声を上げ、茶色いなめし皮のような皮膚の古代の戦士のゾンビたちが船体へと這い登ってくる。*14 船頭が水へと引き込まれ亡者の群れへ加わる。*15 こうしてPC、ナイアル船長、物見遊山で旅を行う貴族のベイニ―夫妻はヘンリエッタの家へ籠城した。*16 いそいで入り口に家具や板を置き防御する一行。*17 周囲に亡者の呻きが響く中、家の中を異変が見舞う。
（４）
ヘンリエッタが叫び声を上げ壁を指差す。古典語の血文字があらわれ「出て行け！」「大地の呪いがおまえたちを喰らい尽くす」と警告する。*18 じょじょにボロボロと時代を閲（けみ）し崩壊していく建物。シアリ―は観察の結果、亡者らが2500年前の装束をしていることに気付く。*19 彼女の言葉にヘンリエッタが語る。「この場所には古代の王の墓があってよ――」そう語る船乗りたちの噂話をだ。*20
PCらは閘門の家の調査を開始した。以後、じつに本作らしい冒険がはじまる。２階の見張塔の不気味なカラスに鍋を被り挑むエルフの魔術師。*21 冒頭で首を吊る仇敵が「ゾンビたちのなかにいるんだ！俺は見た！」と恐れ戦く流れ者。*22 ドワーフのステロタイプを求め盗賊が行う“ドワハラ”。*23 そのドワーフのスレイヤーはPLの“ナチュラル”な物忘れで禁酒のアイデンティをうしないそうになる。*24
（５）
今回で４版も３回目のプレイだが、どうしてこういつも「しっちゃかめっちゃか」になってしまうのか？ だが我々は自身をもっていえる。これこそ製作者たちが本作へと求めたジョークとシリアスの“理想”のウォーハンマーだと。*25 ベイニー夫妻が一行の説得を無視して霧の中へ立ち去り、*26 見張塔でカラスを撃退したマルフィンは亡者うごめく霧の海を近付いてきた灯を見る。
灯の持ち主はシグマ―の司祭ティップ。*27 司祭なら状況にあかるいと確認を取るPC。太古の王の墓はやはり付近にあったらしい。*28 PCは館の中で見た幻覚や怪異の情報をまとめ、王の墓は関門の家の中庭の地下にあるのだろうと判断した。*29 そうして中庭の地面へと埋った取っ手のついた板石を発見する。板石をはずす。細く長く地下へと伸びる太古の階段。立ち上る黴臭さ。そうして邪悪の臭い――。
（６）
PCは玄室へ辿り着き、古代ウンベローゲンの族長、半不死者の三つ目のクァーゴーンと相対した。墓所の冒涜に怒る太古の族長。同胞へと裏切られた亡者をあおるスレイヤー。*29 戦いが始まった。そうしてGMの自分が獲得した今回最大の“収穫”は「４版の戦闘バランス」だ。*29 曖昧な「優位」の与え方やもやもやがついに解消した。*30 ４版の戦闘とはPC vs PCの人数＋Ｘ人との戦闘が基本となるのだ。*31
相手有利な状況から開始して、不利をPCが「優位」を得て覆す仕様なのである。*32 前回とは打って変わった危険な戦闘と、強力な魔術の壊滅的パワー。PLはリソースを計算してヒリヒリした戦闘をたのしんだ。*33 マルフィンが骨折し彼の命は風前の灯。*34 「（以外の２人）そうだ！ オレたちにはオーガの……！」*35 そのときマルフィンの魔法が太古の王の頭蓋を砕きPCはもとの世界へ帰還した。*36
●脚注
※１ https:/
※２ 原題の意味は共に溺れる。ゲームプレイの内容を把握したならなぜこのタイトルなのかがわかるはずだ。ちなみに本書は※３の「ライクランドの建築」と一緒に併用できることが記述をされている。
※３ https:/
※４ ルールブックの「ライクランド歴史年表」（p.271）を参照。古代ウンベローゲンはシグマ―誕生の前兆たる双尾の彗星を見た一族で、またシグマ―その人の部族であり、同時に彼を長へと戴いた一族だ。
※５ まだ魔術が体系化される以前に魔術を使用したウンベローゲンの族長。時間に独自の視点を持つウォーロックであった。
※６ ２版の「略奪品の貯蔵庫」の収録シナリオ「忘れえぬ恐怖」も過去に迷い込む展開だったし、案外WHFRで過去に行く展開多いよな。
※７ 「冒険の合間」（p.193〜194）のイベント98〜00「珍しい傭兵」の効果。
※８ 「冒険の合間」（p.193〜194）のイベント37〜40「祝祭！」の効果。
※９ こうしてキャラクターが２回できるうちの１回の「冒険外活動」の機会をうしなった。※12も参照。
※10 こちとら「上品」な作品ではございませんので。ちなみに公開処刑が市井の人々のうっぷん晴らしで祭りになるのは中世の“史実”どおりである。
※11 ※35も参照。「戦闘訓練」の効果は１回の冒険に一度だけ攻撃の命中判定の「10の位」と「１の位」を入れ替えひっくりかえすことができる。くわえて「珍しい傭兵」の効果で命中判定に＋20をあたえる。非常に強力だ。
※12 今回の新版（４版）の特徴のひとつ。PCは冒険と冒険の合間に自身のキャリアにはない技能や異能を修得できたり、次回の冒険の情報収集などが行なえる。くわえて合間に発生した※７、※８、※13のようなイベントを決定する。
※13 「冒険の合間」（p.193〜194）のイベント41〜44「荒れ模様の天気」の効果。
※14 「（ヘンリエッタ）早く家の中へ逃げ込もう！」
※15 「もうやつはだめだ！」
※16 船長、船頭、貴族のベイニー夫妻は本来は登場しない。シナリオを盛り上げる目的で自身が追加した独自のキャラクターだ。※27も参照。
※17 基本の基本。なおPCが閘門の家の地下の秘密にまったく気付かないと、最後にはクァーゴーンが８体のゾンビたちを引き連れ家に流れ込む。
※18 このシナリオはPCが関門の家の中で「恐怖」や「怪異」と出遭い肉体や精神をすり減らす → 体験を通じ家の地下の秘密の断片を見る → 真実に気付く……といった展開で構成してある。なかなか上手い作り方だ。
※19 WHFRは「現実」の西欧世界で云う所の「中世」――16世紀以前の「暗黒時代」を中心にすえた時代をモチーフにしている。一方で2500年前のWHFRの世界とはヴァイキングたち――ノルドたちの世界が最も近い。
※20 開発における現地調査や伝承調査は大事。現実でも。
※21 種族のイメージやアイデンティティなどいらない。己の命に貪欲なこのエルフの姿を見よ！ これこそ冒険者である。
※22 今回のシナリオでインゴのPLは常に<冷静さ>テストに失敗しており「恐怖状態」が当り前であった。WHFRはホラー的要素を持つ。「恐怖状態」のキャラクターは判定に不利な結果をうけて、恐怖の対象に近付けず、また最悪の場合は逃げ出す。とはいえ不利な状況をたのしんで「コメディリリーフ」になるところが、インゴのPLが持つロールプレイの力量だ。
※23 「ドワハラ」とは？ 長年に渡り培われたドワーフの「近接戦闘が得意」「酒に強い」「武器は斧を使う」といったステロタイプを相手に強要すること。エルハラ、ハフハラ、職業が関るウィザハラ、ファイハラなどもあるようだ。TRPGのPLは今後注意していきたい。……冗談だよ？
※24 「疲労状態」の回復に休息しようとするたび判定に失敗するドワーフ。「（ズダムのPL）だめだ！ 台所で酒取ってくるぜ！」「（インゴのPL）バカ！ 禁酒の誓いを破るつもりか！( 'д'⊂彡☆))Д´) ﾊﾟｰﾝ」「（ズダムのPL）はっ！ そうだった。ナチュラルにわすれてたぜ」ロールプレイかどうかわからんが“よいロールプレイ”であった。
※25 １回目（https:/
※26 PCは外に出る行動に反対して説得しようとした。でも失敗した。以後この周辺には霧の日に貴族の夫婦の亡者が出没する怪談がささやかれるようになる。
※27 このティップも独自のキャラクター。ティップは「祝福」によってPCの「状態」を回復する役目 ＋ PCの推理――クァーゴーンの墓所が地下に存在する――を裏付けるため登場している。
※28 この証言によってPCは中庭／庭園のゾンビたちを撃退して調査を開始した。
※29 このシナリオではクァーゴーンを破壊せず“説得”することもできる。“説得”した場合のほうが経験値は高い。
※30 デジタル／アナログをとわずゲームは自身がプレイしてみないとわからん。
※31 ※32も参照。たとえばルールブックのゾンビの【武器技能（武技）】は15％だ。ただ６体のゾンビとPC４人が交戦したなら、 相手の数の方が多い「数的優勢」（p.162）のゲームルールで命中に＋40の修正をうける。15％ではPCにゾンビたちの攻撃はほぼ命中しない。だが、55％なら半分の確立で当る。おそらくこのため一部の強力なクリーチャーをのぞき【武技】は低く抑えられているのだろう。またこのアドベンチャーをふくめ、PC以下人数で相手が登場する場合がほとんどない。
※32 ※31も参照。ゆえ不利な状況を覆すために頻繁に付与される「優位」のゲームルール（p.164）があるのだ。今回「優位」と「攻撃の<命中判定>対抗テスト」は我々のサークルのレギュレーション（https:/
※33 ボスとの戦闘はこれぐらいの緊張感と危険度がふさわしい。なおPCはクァーゴーンの死霊術「叫ぶドクロ」（p.256）の効果をうけた。GMの自分が呪文の効果を間違って混乱はしたが「アンデッドではない一帯のすべての生き物に【意志力】ボーナスと等しい値のダメージをあたえ」かつ「<冷静さ>テストに失敗した対象に「戦意喪失状態」をあたえる」。この効果は非常に強い。仮の話で「叫ぶドクロ」の呪文を大規模で数百人が関る戦場で使用したなら「戦意喪失状態」になった対象の大半が逃亡する。発動値が８以上の魔術はすさまじく強力だとわかった。
※34 死ぬかと思ったわ。
※35 *11も参照。PCが死ぬか死なない状況に「（以外の２人）わすれてたぞ！ おれたちにはオーガたちの戦闘訓練があるじゃないか！」「（マルフィンのPL）魔法の投げ矢を……！ クリティカルだ！」「（以外の２人）――あ」
※36 今日はおまえがヒーローだったよ！ なおPCはクァーゴーンの金貨34枚ぶんの財宝を手に入れホクホクであった。
『86-エイティシックス-』 第12話 「ようこそ」
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原作は電撃文庫が刊行している安里アサトのライトノベル。今年前半に放送した第１クールに続く第２クール。スピアヘッド小隊のシンエイ・ノウゼンがミリーゼ少佐に別れを告げた以後の物語。初回はシンとレーナたちの現在位置。シンは人類の仇敵となったレギオンを作り出したギアーデ連邦に保護され、レーナは軍違反で少佐から大尉に降格。だが同時に共和国で理解者たちも獲得して戦いを続ける。
安定した作画と美術で高い完成度だった１期の続編。ですから２期も様々な面て安定した作品になりそう。ギアーデ連邦の暫定大統領で、シンらの後見人になるエルンスト・ツィマーマンやエルンストが養女といつわり保護するフレデリカ・ローゼンフォルト。レーナを“女王陛下”と敬愛する部下で「86」の女性兵士シデン・イーダなど、あらたなキャラクターを紹介。とってはおきます。
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