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2021年08月02日16:45

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「銹釉 六角形小皿(5客組)」

 今回は、「銹釉 六角形小皿(5客組)」の紹介です。

 これは、平成12年の3月に手に入れたものです。

 この手のものは、昔は「古九谷吸坂手」と言われたもので、古陶磁コレクターの憧れの的でもありました。私も、古伊万里のコレクションを始めて以来、ずっと憧れていましたが、苦節約30年、やっと手に入れることが出来たものです(^-^*)

 それで、やっと手に入れることが出来た嬉しさから、身近に置き、毎日のように眺め、手に取って触り、その感触を楽しんでいました(^_^)

 ところが、そのことが仇となり、5枚の内の4枚に傷を付けてしまいました(><)



写真1: 表面
     下段の真ん中の1枚は無傷で残りました。
     他の4枚の右側斜め上の角にそれぞれ傷を付けてしまいました(><)
     傷は私が補修しました。

写真2: 裏面

写真3: 無傷で残った1枚の表面



生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代前期
サ イズ : 長径;14.5cm 底径;7.7cm



 なお、この「銹釉 六角形小皿(5客組)」に傷を付けるに至った事情、そして、その後の私のとった行動につきまして、既に、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中で紹介しているところです。

 そこで、その時の紹介文を次に再度掲載し、この「銹釉 六角形小皿(5客組)」の紹介に代えさせていただきます。





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             <古伊万里への誘い>

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*古伊万里ギャラリー40 古九谷様式銹釉六角形小皿   (平成14年8月10日登載)

 古九谷吸坂手! 憧れの吸坂手!! どんなに欲しかったことか!!!
 だが、なぜかタイミングが合わず、これまでに入手できなかったものである。
 なかなか市場に登場しないし、また、たまたま出ても、高すぎて手が出ないとか、お金に余裕がないとかで、なぜか入手できないでいたものである。

 それが、やっと入手できたのである! 時に平成12年!! コレクションを始めておよそ30年の歳月が経っていた!!!

 そうはいっても、これは古九谷吸坂手とは名ばかりのもので、かろうじて古九谷吸坂手といえる代物であろう。古九谷吸坂手としてはこれ以下のものはありませんよ、いわば、「この下なし」の古九谷吸坂手ですよといわんばかりである。

 しかし、善意にとれば、「これが古九谷吸坂手の原形である。最もシンプルな古九谷吸坂手である。」と言えないこともない。この原形からさまざまなバリエーションが生まれてきたのではないかと言えないこともないのである。

 実物を手にすると、実にシャープで、江戸後期の銹釉とは、とてもとても比べものにはならないということが判る。
 さすが「古九谷吸坂手」だ! と言いたくなるのだ。

 しかし、その後、不幸な結果を招いてしまったことは、このホームページの「古伊万里随想22 古伊万里三行半」(注:直ぐ下に掲載)に記したとおりである。

          江戸時代前期    長径14.5cm


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*古伊万里随想22 古伊万里三行半(陶説584号;H13.11月号) (平成14年8月10日登載)

 骨董が、なんと、三チャンネルのNHK教育テレビに登場した!! NHKといえば、一チャンネルがほとんどで、三チャンネルはまず見ることがない。せいぜい「新日曜美術館」程度か。高額な(?)受信料を払っているのだから、元をとるためにも、もっと見るべきなのだが・・・・・。それが私の実態である。

 新聞の下のほうにある広告欄を読み、NHK教育テレビで、「NHK趣味悠々」という番組の一環として、「骨董市で遊ぼう」という番組が8月〜9月にかけて放映されること、そのためのテキストが発売されること、を知る。胸をときめかし、さっそく書店に赴き、購入して予習する。NHKのテキストを胸をときめかしながら買い、しかも、予習までしたなどということは久しぶりである。子供の頃の英会話の勉強の時以来だろうか。なつかしい記憶がよみがえる。

 ところで、「骨董」というとどうも相手に与える印象が悪い。語呂がいいので、骨董、窃盗、強盗などとはやし立てられてイメージが悪いし、ご隠居さんの手遊びの対象というイメージが強く、なんか年寄りくさいからだ。また、古くさく、カビ臭いといったイメージも重なり、陰湿ささえ与えてしまう。とてもとても教育などという印象など与えるものではない。

 NHKの教養講座にとりあげられるようになると、骨董というものが、ずいぶんと従来のイメージとは違って見られるようになるのではないだろうか。骨董にとっては、株を上げる追い風である。我が愛する古伊万里にとっても絶好の追い風。ついつい、順風満帆、日本はおろか、七つの海を駆け巡ってほしいと強く希い願ってしまうのである。

 でも、こうした現象は、独り骨董にだけにとどまらないようだ。冷静に、客観的に、時空を超えて、鳥瞰的に見てみると、あらゆるところに生じているように思えてならない。

 卑近な例をとると、当協会(注:「日本陶磁協会」のこと)の今年の総会でさえ変わってきている。根津理事長に代わって銀座「和光」の会長であられる服部禮次郎常任理事が議長を務められたが、氏のお人柄もあってか、会議ではかつてない活発な意見交換が交わされたり、日本陶磁協会賞の授賞式で同氏の小泉首相ばりのパフォーマンスも飛び出すなど、「森内閣から小泉内閣に変った以上の大改革」の総会であった。また、当協会は、広報活動の一環として、今年度中にホームページを開設するとのことである。

 世の中変ってきている。確実に変ってきている。骨董でさえ変ってきているのだ。骨董の仲間である古伊万里だって変ってきているにちがいない。そうであれば、古伊万里を愛する私だって変わらなければ見捨てられるのが落ちだ。そうでなくとも、最近、泥酔して、銹釉六角形小皿(五枚組)(注:今回紹介するものです)と銹釉色絵唐草文小皿(五枚組)(注:次回に紹介いたします)との口縁に傷をつけてしまったばかりで、古伊万里から愛想尽かしをされているところなのである。今にも三行半を渡されそうな状況下にある。ここは一番奮起し、古伊万里に好かれるようなドデカイことをしでかして古伊万里の御機嫌をうかがい、なんとしても三行半だけは避けねばなるまい。

 そこで、私も当協会にあやかってホームページを開設し、古伊万里の美を全世界に発信してあげようかというような、とんでもないことを考えついたのである。そうすれば古伊万里も私の非を許し、三行半だけは出さないでくれるのではないかと思ったからである。そこで、さっそくパソコンを購入し、ホームページ作成用のソフトであるホームページ・ビルダーとやらや大量のマニュアル本を買い込み、猛勉強を始めたしだい。とはいえ、現在のところ、ワードとかエクセルのほんの初歩まではいったが、まだインターネットへの接続さえしていない。

 いつになったらホームページを開設し、古伊万里の美を、ささやかながらも全世界に発信できるようになるのかの保証はないが、気持だけはそのつもりでいる。だから古伊万里さん、お願い、どうか三行半だけは出さないで!!



(注): 上の注にも書きましたように、銹釉色絵唐草文小皿(五枚組)につきましては、次回に紹介いたします。

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