実はここ最近炎嵐の足出しをしていた。神馬の足出しがひと段落着いた所で今年お初で炎嵐を引っ張り出し、暖かい日中に御山を走ったらハンドリングが変化していて走り難かったので。
迷った時はSTD戻し。てぇ事でリヤタイヤ大径化で前傾になった姿勢をFフォーク突き入れとリヤのプリロードを抜く事でフラットにする。で、通勤で試走(笑)。
純正設定で走っていても具合が悪い。思い切って前後の減衰を大きく抜いてサスの動きを診る。そうすると前後のスプリング・レートの差が悪さをしている事に気がついた。今更だが炎嵐はリヤのスプリングが硬い。更に二本出しマフラーをカーボン製に換えている事で尻が軽くなり硬さが助長されている。手元に来た時からこの仕様だったので随分と硬い足だなとは思っていたんだけどさ。で最初は神馬でやったような基本的な足出しを意識してやってみた。
減衰を抜いて足の動きを確認すると、前のスプリングがリヤに負けているのがはっきり判る。なのでフォーク・オイルの油面上げで反発力を前後で揃えてやる。オイルはカワサキ純正10番を使っている。ホンダ純正10番より動粘度で少しだけ硬い。
前期型炎嵐の減衰は前後とも伸び側だけの調整なので、プリロードと減衰調整の兼ね合い(減衰を弄ると姿勢が変わるのでセットでプリも弄る)で前後のバランスを取る。
一度減衰を既定値に戻す。明らかにリヤが動かなかったので、減衰を既定値より半回転抜いて仮決め。それに合わせる様にフロントを弄る。大体良いと思えるポイントを基本形として一旦終了。残りを実走で調整する。市街地だと全然ピッチングが出てくれないくらい足が硬いので、〔これくらいか?〕程度の調整ではあるが(汗)。
御山に持ち込み実走。フロントに対してリヤがちょっと動き過ぎだったので四分の一回転締める。前後の動きが同調するが姿勢が尻下がりになったのでプリを一段掛けてやる。リヤの一段だと変化が大きいのでフロントのプリで微調整。ここで大体良い感じになった。
ほぼ基本形出し(前後足の硬さ同調)で姿勢を13spに合わせてやったみたいな調整ではあるがかなり乗り易い。タイヤがかなり草臥れているので摩耗分の癖が出るが、まぁまぁご機嫌に走る事が出来た。で、帰りの途中で13sp終了のお知らせ〜(笑)。最後まで美味しく頂けたので足の調整は悪くなかったと思う。13spのライフは予想通り超短かったけれど、【次】に継げる為の役にも立ってくれた。
一応最後まで使ってみての感想を少々。α-13sp単体ではなく炎嵐装着の場合でのお話で。
新品から半目まではかなり良かったが、それ以降はイマイチ。とは言え強大なグリップ力で無理が利くので走攻は可能。まぁその分負担が多く掛かるので摩耗が加速するんだが。今回の短命の原因の一つにも挙げられる。
走攻中に気付いたけど、具合が良くてペースが上がり、車体に掛かる負荷がある程度上がってくると車体側が負け始める。タイヤの持つ旋回力に車体の前回りが耐えられなくなる様だ。設定や乗り手で変わるかもしれないが、それを試すにはタイヤのライフが短過ぎた。
リヤ・タイヤの60扁平が良くないのではないかと思う。サーキット・オンリーで車体も〔そうなっている〕のであれば良いのだろうが、stdのファイアストームで公道オンリーでは、車体強度・パワー・走行条件に対して明らかなオーバースペック。どうにもタイヤを生かしきれなかった。55扁平だったらウハウハ言っていたと思うんだけどね(笑)。
ネガティブは有ったけれど総評としては悪くなかった。煌めく一瞬は確かに有った。履く前に予想していた『ベストでは無くてもベターにはなる。』に間違いは無かった。
次に我が炎嵐に履かせるタイヤは新型のミシュラン・タイヤ。雷帝+ROAD 5がバッチリで、私と似たような嗜好のライダーがPOWER 5→POWER GPと試して概ね高い評価を口にしていた。私としても本命に位置付けしていて大変楽しみにしている。さてどれを履こうかな?
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