ヒビノキ727（6月13日〜6月19日までの１週間／週前半）

2021/06/13〜06/19までの日曜日〜水曜日の週前半の日記です。

■2021/06/13/日
2021年E3――。Micro SoftがX-BOXとPCで展開するGame Passの本気度と充実度はつたわってきた。ただ実質これしか話題がなくて近年では一番盛り上がりへ欠けたE3。 SIE（SONY）が不参加である以前にイベントの熱気が感覚できない。

前年に続きオンラインショーケースの形態。去年の物珍しさはないし、やっぱり現実の会場に人が集う“場”――お祭り的雰囲気は重要だと強く感じた。また出展するメーカーも対面でないと販促／販売／バイラルな効果を見い出し辛い。

情報発信の伝搬って、やっぱりエモーショナルな部分が重要で、一枚膜が有るオンラインショーケースの限界ですよね。そもそも新作映像を流す目的だけなら、E3に頼らず自社で映像配信すればいいんだし。

新作のラインナップも目玉はとぼしくて『S.T.A.L.K.E.R.2』のインゲーム映像ぐらいか。『starfield』はトレーラーだけですし。おそらく来年は「観客あり」の体制で実施だろうし、例年の盛り上りを期待してます。

『NOMAD メガロボクス２』 第11話　「脱げなくなった鎧を外す時、不幸と幸福の種が芽を出す」
http://megalobox.com/
おそらく倫理や人道を無視し、あらたな技術の危険性や不安定さを「かえりみず」純粋に科学を進捗させれば、いままで以上に発展する。つきつめれば、人間社会のシステムや良識が科学の発展の邪魔といえる。ロスコの佐久間は科学の“徒”で、これらを「かえりみない」。狂気にも映るが、そもそも佐久間は悪いと思っていないし、科学の発展も悪い事ではない。でも“純粋”がすぎる。

人々をこういう“純粋”さを“狂気”と呼ぶ。佐久間がマックに「BES（Brain Encording System）」を提供した内幕の説明。なるほど。佐久間は彼の息子のミゲルへ臓器を提供する見返りに同意を得ずマックを「BES」の実験台にした。「BES」を導入せずともマックはリハビリで回復することができた。この悲劇のボクサーと彼の家族、“狂気”を抱く科学の徒にジョーがどう引導をわたすかだな。

■2021/06/14/月
やっと梅雨入りか。関東地方。

『オッドタクシー』 第11話　「あの日に戻れたら」
https://oddtaxi.jp/
ほぼ、作品全体のネタばらしの一話。でも最後の謎の解明で、あらたな謎も登場した。三矢の入れ替わりと彼女の死の隠蔽はおおむね視聴者たちの予想どおり。センターをうばわれそうになった二階堂が、殺害すら辞さず、旧・三矢を深夜の事務所へ呼び出す → 旧・三矢は小戸川のタクシーに乗る → だが二階堂は事務所ですでに死亡した旧・三矢を発見 → 山本とヤノが隠蔽を図る。

これなら関係者が小戸川のタクシーのドライブレコーダーを要求したのもわかるな。残る謎は「旧・三矢を殺害した犯人」と「主人公・小戸川の過去」。旧・三矢を殺害可能な犯人は、状況証拠だけなら小戸川が最も近い。というか小戸川以外に殺害できるか？　もしかすると今回の一件は、呑楽も相手にふくむ、小戸川の遠大な復讐計画だと想像できなくもない。復讐の動機は小戸川の両親の事故死？

『不滅のあなたへ』 第10話　「新しい家族」
https://anime-fumetsunoanatae.com/
中の人が矢代　拓になって声と体はイケメンに。ノッカーの出現に窮地のフシ。グーグーは奮起する。グーグーが体内で精製する酒を使い火炎放射の能力を得る → ノッカーを倒す。同時にこれは将来においてグーグーの能力をフシが使用するフラグである。グーグーの特殊能力の獲得と、ノッカー退治が彼の少年期の終りを告げる。同時にこれはフシとリーンの少年期の最後でもある。

方針として現代編を区切りに“じっくり”原作を消化していくんだろう。けれど個人的な印象としてはタクハナ編長すぎだな。もうちょっとコンパクトにまとめて展開できそうだが？　画面全体が暗く、細部がつぶれてしまっているのが残念だが、グーグー vs ノッカーのアクションシーンはすごい。もうちょっと気持ちあかるめのライティングにすればよかったのに。来週で全体の折り返し。

■2021/06/15/火
『映画大好きポンポさん』――。

原作は杉谷庄吾のpixivの投稿漫画。映画制作会社「ペーターゼンフィルム」の社長・ポンポネットと、彼女に関る人々の映画製作の苦闘とモノづくりのよろこび。わかりやすい「苦悩」と、わかりやすい「苦悩の昇華」で上げ下げを確保。

いい映画ですけど、オッサンの自分としては、もうちょっと傷を抱え去る側のヒトがいてほしい。物語の中心に座り、初監督に挑むジーンが創作へ抱く心情。この心情が原作と監督・平尾隆之の吐露でもある。上映館ふやせ。

■2021/06/16/水





イベント終了。甲甲甲乙乙で作戦完了。本日から通常任務へ復帰させてもらいます。イベントの特徴は10枚も付くお札のコントロール。つまりはリソース管理。内容の良し悪しはおくとしてイベントの特徴づけはできている。

昨今の友軍待機の状況をかえりみて「友軍なし」で「甲」が突破可能に。この部分は評価してもいいし、今後そうするべき。だったら期間を延長せず割り切る方法も納得はできる。とにかく長すぎだしイベント期間。

『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』 第10話　「行き止まりの町」
https://fulldive-rpg.com/
ななな、なんだってー！　いやコメディだしまともに取り合う必要もないけれど、この最後の展開のために伏線ははってたんだな。テッドの町がゴブリンと対立している理由は、テスラとガバンの仕業。２人は町をゴブリンへの「恐怖」で支配するため、本来温厚なゴブリンの子供をとらえ敵対をさせる。そうして内と外から町を出る人々の行動の邪魔をした。なんだよ。この真っ黒な序盤イベント。

人間不信になるわ。カムイの語る町内兵隊隊加入ルートが生存確率0.01％の意味は、PCがテッドの町の裏側とテスラの正体を知る → テスラと対決する……ってことなのね。以外の比較的ただしいルートだと、PCはテッドの町の真実を把握することなく町を出る。こうかんがえると「キワクエ」が実際にあったらおもしろいな。最終回は衛兵隊加入ルート以前にヒロがみせたユニークスキルの発動でテスラを撃破？

『スーパーカブ』 第11話　「遠い春」
https://supercub-anime.com/
いや救急車呼べよ。あと両親に連絡しろ。この状況に自力で事態を収拾し、家族や医療機関をたよらない理由ってなによ？　あくまで物語だけれど、小熊や礼子（ふくめて助けられた椎）の行動の説得力と納得力の“なさ”にぜんぜん感情移入できなかった。また彼女らの不確かな行動に「しいちゃんの体調は大丈夫なのか？」って現実のリスクと想像力がちらついてしまって集中できない。

くわえて輪をかける感情移入のできなさは、しいちゃんが小熊に語るポエムのような感情の吐露。「冬が嫌い」「春を連れて来て」「スーパーカブで――」えっ？　70万のモールトンが全損した。値段より父親に悪いし哀しい、といわせたほうが自然だし、しいちゃんの両親もリアリティないよなあ。たしかに小熊と礼子は娘は救った。でも公助の助けを求めない独断行動を大人ならば叱らんと。