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2021年05月06日01:28

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YZF1000R 雷帝 + Michelin Road 5 初走り

 非常に気になっていたMiの新型タイヤの三種、Power GP/Power 5/Road 5。今回は雷帝の私的位置付けと、他のインプレッションから推測してRoad 5を履かせてみた。

 先日タイヤを交換してから近所をチラッと走ってみたら、とても好感触を得たので凄く楽しみにしていた。やっとお天気に恵まれたので走ってきたんだけれど、それでも日中の最高気温は8〜10℃ほど。今年はスッと暖かくなってくれないねぇ。



 去年リヤサスのO/HをしてFフォークも純正状態に戻してある。足周りの設定も初期設定にしてるので丸っきりStd状態。タイヤの空気圧は前 2.4kg/cm2 後 2.5kg/cm2でスタート。
 走り始めの感触はソフト。足周りに熱が入ってくると徐々にカチッとしてくる。更に残燃料が半分を切ってくる頃にはナカナカにスポーツライクな手応えになっていた。

 ハンドリングは素直でとても軽い。安定感とトレードオフになるので人に因っては気になるかもしれないが、尖ったタイヤが好きな自分にとってはとても慣れ親しんだ感触だ。走り始めた直後は低加重時のレーン・チェンジなんかで少し不安を感じたけれど直ぐに慣れた。

 車体をヒラヒラ動かせるので街乗りで苦しいと思う場面が殆ど無くなった。郊外に出てそこそこのペースで流れ始めると一気に身体が馴染み始める。雷帝自体がメーカーコンセプトで、それなりのペースじゃないとその運動性を発揮しない作りなので、少しペースが上がってくれた方が動きが良くなるのだ。車体の性格と相まって、高速道路を多用するツーリング・シーンなんかだと安定性と軽快性が上手いこと噛み合って凄く良い感じになると思う。



 130kmほど走って御山の入り口に到着。ここに来るまでにもう確信していたけれど、Road 5と雷帝の相性はバッチリだ。勿論乗り手の好みもね。
 ツーリングでのハンドリングは変わらず素直で疲労を軽減してくれている。ネットのインプレを拾っていると『良い意味でダル』って表現をしている人が居るけど、ダンロップのトンガリ・タイヤのフィーリングが好みの自身にとってはとても肌に馴染む物だ。対比で直立付近の動きに少しだけ安定感を持たせているのが好ましい。

 で、早速ファン・ライディング開始。端っこの皮剥きが出来ていないので慎重になるけど、実はそれほど不安は無い。近年のMiのタイヤに昔のような皮剥き作業が要らないのは、これまで履いてきたタイヤで実感しているので。まぁどちらかというと乗り手の〔慣らし〕の色の方が濃い。

 ここまで来るまでに完全に失念していたけど、ワインディングを走り始めてもやはりその感想は変わらない。『コイツァやっぱりツーリング・タイヤじゃない。』。多分、何の前情報も無く走っていたらスポーツ系ハイグリップにしか思えないだろう。私の概念はもう過去の物だと認識させられた。そんな事をつらつら考えながら、充分にタイヤと乗り手の〔慣らし〕を済ませて色々チェックしてみた。

 まずハンドリングだけど、素直で自然である事は変わらない。直立付近の安定感はそのままブレーキング時の安定性に繋がる。制動しながらのコーナー侵入も素直に入っていける。旋回力の立ち上がりも極自然。路面の多少の荒れや凹凸も軽くイナす。乗り手の姿勢がリーン・ウィズでもハング・オフでも許容してくれる。一次・二次旋回も、前後のピッチングにさえ気を配っていれば何も起こらない。大変懐が深い。

 ハンドリングと共に気になる旋回特性。バンク角度七〜八割くらいまではゆっくり自然にスーッと曲がっていく。と言ってもDLのロドスマ、BSのT32と比べても曲がっている感じ。
 で、お待ち兼ねのバンク角度八〜十割の2ctハイグリップ・ゾーン。ハイ曲がります(笑)。ここに来ると先の二種と比べたらイケないくらいのスポーツ・ライク。遠心力に任せて自然に寝かせれば自然に、減速Gを使って積極的にフロントを押し込めばちゃんとフロントが入っていく。プロダクション・タイヤの様な高いグリップでグリグリ曲がるような物では無いけど、フィーリングはまったく持ってスポーツ系タイヤのそれ。Power RSとPower 3の中間のような雰囲気でハンドリングはよりナチュラル。FZR1000にD207gpを履かせていた頃のフィーリングも思い出した。ほら、ツーリング・カテゴリーのタイヤじゃないでしょう?(笑)。

 グリップに関してはまだまだ判ってはいないってのが正直な所。それでも私はコイツをもうスポーツ系タイヤとして認識してしまっている。使っているコンパウンドの恩恵も有ってかフルバンクエリアのグリップは充分。一番感心したのがブレーキング時のグリップ力。スキール音も出さずにリヤが浮き始めた(驚)。お陰で安心してブレーキ・レバーを握り込めた。

 強制動時の挙動で、タイヤ・センター付近のグルーブの入り方の関係だと思うけど、この辺で少しウネウネする。滑っている訳では無くブロック剛性の話。この挙動でコイツがスポーツの出来るツーリング・カテゴリーのタイヤなんだと辛うじて思い出せた(笑)。



 私が知る限り、サンダーエースと一番合っていたDLのD208 typeGと双璧。使用状況に因っては大きく上回る評価となった。今後はPower 5かRoad 5を履かせる事に迷いは無い。後はライフがどうなるかだけど、私の使い方で4,000〜5,000kmほど保ってくれれば言う事は無いなぁ。
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