「るろうに剣心　最終章　The　Final」映画

＜ストーリー＞
　ある日、東京が何者かに攻撃される。斎藤一らは上海マフィアの仕業と踏んで捜査するのだが、剣心はその頭目の日本人に見覚えがあった・・・
＜コメント＞
　「るろうに剣心」のシリーズは現代において時代劇の可能性を取り戻すことに成功した。パルクールとワイヤーアクションブレイクダンストを取り入れたすさまじいスピードのアクション、明治初期という武士の活躍する時代劇の最後の時代を描くことで髷を結わない侍などを描いて時代劇の面白さを現代の視聴者に再確認させてくれた。

　本作ではおおまかなストーリー自体は大したことはなく、これまでの「るろうに剣心」のシリーズと同じだといえる。特に剣心の過去との葛藤を何回描くんだと思ってしまう。その代わりにアクションがこれまで以上にスゴイ。
　冒頭から小アクション、中アクション、そして最後のとんでもない大アクションに至るまで実に丁寧勝つスピーディーに描かれている。
　ただ、そのアクションを立てるためにタメを作っているのだが、この中盤が少々地味だ。こういう剣心が悩むシーンの多さがじっくりしたドラマであると同時に少々テンポを悪くしている場面がある。
　こういうシーンで特殊なキャラクターの見せ場を作ることでクライマックスをより引き立てると思う。
　ただ、クライマックスの戦いは本当にすさまじくて、これまで以上の物量を投入している。さらにこのクライマックスでに「少年ジャンプ」的な展開には「おお！」と劇場でガッツポースを（心の中で）してそまった。
　ところで、「日記」が小道具として出てくるのだが、剣心がこの日記を読むシーン描かれなかった。剣心がこの日記を読むことで剣心の決意の大きさがわかってくるはずなのに・・・

るろうに剣心　最終章 The Final
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