ポイントで観られたので、京成ローザで観てきた。
『ハッピー・デス・デイ』と同じ監督の映画で、ホラーもの。
殺人鬼と女子高生の中身が入れ替わってしまう……という前宣伝だけでも、ハッピー・デス・デイの監督がそんなネタやったらどうなるのか観てみたい！ ってなるに決まっているので、楽しみにしていたのだが、いつの間にか封切られていたことをnoteでフォローしている青空ぷらすさんのレビューを見て知った。で、慌てて観てきたわけ。
色々とホラー映画のパロディが散りばめられていて、わかったりわからなかったり。
でも、メインは間違いなく13日の金曜日。
夏休みでもキャンプ場でもなく、学園生活の中でジェイソンみたいな殺人鬼が街をうろつき不埒な高校生を殺しまくる。出だしから、即座に「ああ、あのノリだ」とわかるやつ。ただ、映画全体の雰囲気は『フレディvsジェイソン』に近い。
入れ替わりのルールは、かなり適当で「呪い」みたいなものらしい。
内向的でいじめられていた小柄な女子高生の主人公が、大柄で怪力の殺人鬼と入れ替わり、警察官に追い回される。殺人鬼のほうは、女生徒として学校へ行くが、ものすごいイメチェンして、しかも彼女を見下していた嫌なやつを次々と惨殺していくのだ。
いじめられているとはいえ、主人公には親友が二人いて、アメリカの学園ものはこの辺が救われてるな、っていつも思う。完全な孤立があんまりない気がする。
主人公の家庭は一年前に父が死んだばかりで、母親はそのショックで酒に溺れ、警察官の姉はそんな母に愛想を尽かしている。警察官なのか〜なんか先の展開が読めるぞ、って感じだよね。
で、主人公がどうやってもとに戻るか〜と、殺人鬼（体は女子高生）の暴れっぷりが展開の軸なんだけど、「主人公の家族が絆を取り戻す」とか、剛力無双の殺人鬼の体で強さを味わった主人公が、だからといってそれをに溺れたりしないいい子なのが心地よかったり、片思いの彼氏の気持ちを知れたり（素晴らしいキスシーンがある！）する。
この辺のテンポの良さが、さすがハッピー・デス・デイの監督って感じ。
でも、爽快さというか、「ウヒヒー」度に関しては、ハッピー・デス・デイのシリーズ2作品のほうが上かな。まあ、こっちはホラーなわけだからしかたないけども。
「ラストガールの側に見える人が中身が殺人鬼だからそう見える」みたいな感じは、かなり新鮮だった。
ラストの、ハロウィンみたいな戦いもよかった。
ウヒヒーとホラーが観られる人なら、絶対に楽しめると思う。
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