電車が駅に着きドアが開こうとした瞬間、目の前の女がオレに向かって叫んだ。
「ちょっと、アンタ!」
(え?なに?)オレは何が起きたか、分からなかった。足でも踏んだのだろうか?
すると、オレの背後から男の声。
「オレ、やってないよ!」
(???)増々、何が起きたか分からない。
次の瞬間、女が男の腕を掴んだ。
ようやく、事態を飲み込めた。
男が「オレの身体を盾にして」女をオサワリしていたのだ。
女は駅員を呼び、事態を説明し、男を突き出した。
痴漢の現場に初めて遭遇したのだった。
「気丈な女だな。大したモンだ」と感心しながら、オレも電車を降りた。
しかし、待てよ?
女が冷静に犯人を見極めてたから良かったものの、もし勘違いして、オレを犯人と思い込んでいたとしたら...
そう考えたら、ゾッとして、しばらく震えが止まらなかった。
■電車内の痴漢事件で無罪判決 「犯人取り違えた可能性」
(朝日新聞デジタル - 04月13日 21:39)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6482615
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