写真は順に
*井岡 瞬「赤い砂 」(文春文庫) 表紙
*チキン南蛮
*大根のだし煮・フキノトウ味噌乗せ
「赤い砂」
初版は2020年11月だが、書かれたのは2002年である。
なぜ今に至ったのか。
本書の「あとがき」で井岡氏ご本人が説明しておられるが、デビュー作(2005年)のさらに前に新人賞応募のために書かれた作品ということだ。
「赤い砂」は未知のウィルスにまつわる物語、
昨年から続くコロナ禍で埋もれていたこの作品が掘りこされるきっかけになったというわけだ。
出版が決まった時点から18年も昔に書かれているから、ウィルス関連では今はあっても当時にはまだ無い言葉が多い。
しかしそれを差し引きしなくても、この作品は十分満足できる内容だった。
国立疾病管理センターの職員が電車に飛び込み自殺をした。
轢いた電車の運転手、鑑識に当たった警察職員・工藤が、その後相次いで亡くなった。
工藤の同期で友人だった警視庁・所轄勤めの永瀬は、彼らの死の理由に不信を抱き、所轄内で詳しい捜査の依頼をするが取り合ってもらえない。
特に工藤の死については真相をまるで隠蔽するかのような印象を受けたことから、永瀬は内密に個人で捜査に動き出す。
プロの作家になる前の応募作品はなかなかの読み応えだった。
チキン南蛮は皮なしの鶏胸肉でヘルシーに。
先日、多めに作ったタルタルソースを使い切りたかったので。
大根のだし煮・フキノトウ味噌乗せ
友人の献立からヒントを得て作ってみた。
出汁は「茅乃舎だし」。
大根は厚い輪切りにし皮を剥いて、隠し包丁を入れてレンチン5分
濃い目の茅乃舎だしで10分ほど煮る。
仕上げにフキノトウ味噌と叩いた木の芽をトッピング。
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