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2021年02月15日01:55

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1年ぶりのディーヴァー

*ジェフリー・ディーヴァー「スティール・キス」(文春文庫)表紙

文庫になるまで待つ間に、同氏の新作ハードカバーが先に刊行される中、やっと今作を読んだ。
解説を担当した作家の中山七里さんによれば、ディーヴァーは「どんでん返し業界の法王」なんだと。
うまいことを(笑)
もちろん今回も最後の最後になって「そうだったのかー!」となるわけだが、「そうだったのかー!」がいくつもあり、蓋を開ければ、それらが結びついているから唸らされる。
今回は、電子制御付きの家電や車を遠隔操作して凶器に変貌させてしまう知能犯が登場する。
スマホひとつで空調のオンオフやTVの録画予約が出先から出来てしまう今日、電子制御の穴をハッキングされてしまった日には、いつか冷蔵庫やガスコンロに殺されかねない。実際、本書で犯人は遠隔操作でガス漏れさせ家を爆破している。
最新型の高級家電や自動車が怖くなる物語でもある。
主人公の一人アメリアのマイカーが年代物のフォード・トリノで幸いだった。
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