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2021年02月14日20:54

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ブランズウィック・グリーン

偶然、日立が製造した英国グレート・ウェスタン鉄道の車両を見て、あぁ良い感じのブランズウィック・グリーンだ、と感心した。昔、グレート・ウェスタンは蒸気機関車をこの色に塗っていた。日本の鉄道もオモチャみたいなカラーリングを止めて、もっと渋い色を使って欲しいものだと思うけれど、色は環境や気候との兼ね合いもあるので難しいかもしれない。

このブランズウィック・グリーン、ブリティッシュ・レーシング・グリーンの色でもある。
ブランズウィックというのはドイツのブラウンシュヴァイク(市)のことだが、英国王朝はブランズウィック、ハノーヴァーの血統が入っていて18、19世紀の英国王はこの系統が
続き、第一次大戦でドイツと戦ったため名を変えウィンザーとなった。んだが、この色自体は英国王朝とは関係なく、ブラウンシュヴァイクで18世紀中頃に発明された合成塗料だ。プロイセン鉄道の機関車もこの色で塗られていた可能性が高い(資料が残っていないので判然としないが、安価な国内産のグリーン塗料を使っていた事は確か。オリーブ系のグリーンだったと言う主張もあるが確定出来ていない)。

そういえば、ドイツ、ハノーファー家はヴィクトリア女王を認めず(女帝を認めないという法が存在していた)英国王朝と袂を分けた。ハプスブルクのマリア・テレジアも即位当時、列強から王権継承を認められず、辛酸をなめさせられた。

米国、ペンシルバニア鉄道の機関車もブランズウィック・グリーンに塗られていたが、これは更に暗いグレーがかった色だったらしい。名前だけ同じで英国グレート・ウェスタンとは違う色だったようだ。日本でも日本鉄道(上野起点の関東東北路線を運行した私鉄)が似たようなグリーンの機関車塗装だった。日立のGW車両も昔の蒸気機関車の色とは微妙に違うようだ。

自転車に関しては英国はグリーンと思ってる人も多いようだが、実は黒だ。せいぜい赤茶色があったくらいで、クリーンの自転車は大分後年(戦後)のものだ。
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