mixiユーザー(id:124952)

2020年12月27日22:16

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冬休み2日目

 冬休み2日目の日曜、午前中、ちょいとバイクに乗る。
 走り出すまでは億劫に思うのだけど、走り出すと面白くて、ついつい遠回りして距離を稼いでしまうのは現金なものだ。

 午後、ブルク13で映画。
 「AWAKE」。

 これは、第1回木下グループ新人監督賞グランプリ受賞作の映画化で、山田篤宏の商業映画デビュー作。
 主演は、「キングダム」の吉沢亮、共演は若葉竜也に落合モトキ。

 日本将棋連盟の棋士養成機関・奨励会で、棋士を目指していた英一は、同期でライバルの陸に敗れてプロ棋士を断念し、大学に入学。だが、将棋しかしてこなかった英一は、学生生活に馴染めなかった。
 そんなある日、父がやっていたコンピュータ将棋ゲームの独創的な打ち方にショックを覚えた英一は、大学のAI(人工知能)研究会の扉を叩く。そこで、先輩の磯野の手ほどきを受け、自分の手で生み出した将棋AI・「AWAKE」で自分の理想とする将棋を目指す事になる……数年後、コンピュータ将棋の大会で優勝した英一は、棋士と対局する電王戦に出場することになる。
 その対戦相手はかつてのライバル・陸だった……

 この映画、ライバルとの対決と敗北、挫折からの再戦を目指す……と言う典型的な青春・スポ根ものの構図で、しかも、頭脳戦かつ技術戦、と言う個人的に非常に好みの種類の映画。
 女性はほとんど登場せず、ロマンスも皆無と言うのも潔いし、英一を演じた吉沢亮を始め、キャラクター設定も俳優の演技も申し分ない。
 そんな訳で、映画中盤までは思いっ切り引き込まれ、クライマックスの電王戦には期待させられた。
 
 その「電王戦」は実際にあった事だけど、物語は、「人工知能将棋プログラムの作成者が奨励会にいた」と言う事実を元に膨らませたもので、多くのエピソードがオリジナルだと思う。
 そして、この映画の最大の問題は、この物語なのだ。
 英一は、「定石に囚われない自由な将棋」を理想とし、その実現を目指してAWAKEを開発した筈――だが、そんな英一のAWAKEの欠点は、プロの棋譜を積み上げて学習したが故に、素人の打つ定石ハズレのひっかけにハマってしまう、と言うもの。そして、プロのプライドを捨てた陸に、その弱点を突かれるのだ。これがクライマックスとなる電王戦のサスペンスとなるのだが――これって、物語が破綻しているとしか思えない。この図式が明かになった所で、白けてしまったのが正直な所で、最後の電王戦にも気分が上がらなかったのが正直な所だ。
 むしろ、勝負に固執し、全ての定石を固めたAWAKEが、人間の自由な発想に負ける、とした方が素直に感動出来たのではないだろうか。
 実際、負けを認める事をなによりも嫌った英一が、自身の負けを認める所には成長も見てとれるのだ。これは、物語を捻りすぎて自滅しているのではないか、と思ってしまった。
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