常任指揮者のセバスチャン・ヴァイグレ氏が1年3か月ぶりに戻って来ての演奏
年末恒例の第九ですが、ワタシは年末に第九を生で聴くのは実は初めて、そもそも
第九を聴くこと自体が極めてまれであります
前回は2013年で馬場沙織さんというソプラノがソリストなので聴きに行った、その
前は2009年でこの時は畏れ多くも今上陛下が皇太子時代、ヴィオラを演奏なさいま
した（今はそんなこともおできにならないでしょう）
というわけで第九だから聴きに行ったというわけではなく、今回も名曲シリーズの
一環としてプログラミングされていたから、行ったようなわけで
別に嫌いではないのでいいのですけど（らららクラシックによるとベートーヴェンの
人気ランキングでは堂々の第一位だそうです）
本日はバリトンソロに大沼徹さんの名前があり、これが背中を押しました
ソプラノは二期会の森谷真理さん、先日R.シュトラウス協会の総会を兼ねた演奏会で
拝聴する予定のところ、コロナ禍の状況悪化により延期になってしまった因縁があり
本日その歌声を拝聴するに延期はまことに残念でした
メゾとテナーは外来のお二人で、声は立派ですが日本人ソリストが暗譜なのに譜持ち
で歌うという、どうやら外国では日本ほど第九のソロを歌う機会がないのではないか、
ことに年末集中的になんてね
合唱はN響と同じく新国立劇場合唱団、当然ながら暗譜でステージ後方席を市松模様に
ディスタンスを取り、こんなフォーメーションで歌えるのもこの団体ならではです
女声24名男声16名、オケも10・8・6・5・4の10型という編成ですが、ヴァイグレ氏
はデュナーミクをかなりおおげさに取り、音響的にはそれほど聞き劣りのするものでは
ありませんでしたが、どこか計算が先に立ってデジタル風に聞こえるきらいがある
讀響の模範演奏もあって、なんとなく燃えない感じがしたのはワタシだけでしょうか
客席は年末の第九ということなのか、いつもより埋まっている感じでした
ヴァイグレ氏はうれしそうでしたけれどね（それでいいのかな）
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