10月末のハロウィンの時期に行ったリゾナーレ八ヶ岳があまりにも死んでたので、リベンジとしてこのクリスマス時期に品川プリンスに宿泊してきたのだが、ギリでGO TOが使えたのでかなり安くなった。というか朝食ビュッフェ、水族館(アクアパーク品川)入場券、地域共通クーポンがついてたので、宿泊代は実質的にタダみたいになったのが凄い。なんだか悪いことでもしてるような気にもなってくる。こんな仕組みを考えたのは余程の悪党に違いない。
ホテルのラウンジはクリスマス感が薄く、人も少なくて、何やら寂しい感じだったけど、人でごみごみしてるよりはマシかもしれない。とはいえもう少しクリスマス感を出して欲しいものだ。すぐ近くの高輪プリンスと新高輪プリンスも見に行ってみたけど、そちらもクリスマス感は薄い。ついでに品川周辺をうろうろしてみたけど、やっぱりクリスマス感はちょっと薄い感じ。コロナだから自粛しているのかそれとも不景気だからなのかよく分からないけど、Youtubeのニューヨーク散歩配信で見るクリスマス感の凄さに慣れてるせいか、東京のテンションの低さがちょっと気になるところ。昔はクリスマスってばどこでもヤケクソ気味に装飾に力を入れてた気がするが、もうそういうのは流行らないのだろうか。僕はクリスマスの雰囲気って好きなんだけど。
で、明日はクリスマスイブだというのに気分はもう年末年始。というかすっかり正月。頭の中には三味線が流れはじめる。
気分は音楽によって作られる。クリスマス直前に三味線音楽や雅楽を聴くとクリスマス感が吹っ飛ぶけど、クリスマスは先日の品川で終了したというか力尽きたのだ。次は正月気分。今日はカフェで本を読みながらイヤホンから流れるBGMは長唄と清元。ついでに雅楽。そこにカフェ店内で流れるクリスマス音楽がイヤホンごしにうっすらと聞こえるんだから結構なカオスとなった。
ところで、「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」という言い回しがあるけど、これは日本人にはちょっとぴんと来ない。メリークリスマスとハッピーニューイヤーは全くの別物だ。”アンド”で一緒にくっつけることが出来るようなものではない。何から何まで全く違った肌合いのものなのだ。ジョンの「ハッピー・クリスマス」でオノヨーコが妙な周波数の声で歌ってるあのフレーズは完全におかしい。たぶん日本だけだろうが、クリスマス音楽と正月音楽とは正反対の雰囲気を持っている。なので12月25日を過ぎると街なかの雰囲気はガラリと変わるのだ。クリスマスツリーは門松に変わり、サンタクロースは巫女さんに変わる。サンタのソリは七福神の宝船に変わり、教会の鐘はお寺の梵鐘に変わる。クリスマスケーキは鏡餅に変わり、スノウドームはダルマに変わる。トナカイは獅子舞に変わり、クリスマスの靴下はお年玉のポチ袋へと変わる。
そんなわけで年末になってしまったのだけど、年末の雰囲気も結構好きだったりする。もうすぐダラけるだけダラけるぞ的な、なんとなくソワソワする感じが非日常的で、ちょっといい。
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