先週水曜、TOHOシネマズららぽーと横浜で、
「THE CROSSING 香港と大陸をまたぐ少女」
これは、香港と深センを越境通学する女子高生を通して、香港と中国大陸の現状を描く中国映画。
監督・脚本は、本作が長編初監督となるバイ・シュエ。
香港出身の父と大陸出身の母を持ち、毎日深センから香港の高校に通っている高校生ペイ。
ある事がきっかけで、ペイは親友の恋人が関わるスマートフォンの密輸グループに加わる事になり、危険な仕事に手を染めていくが……
この映画、テーマには見るべきものがあるし、カットの繋ぎが新鮮で、観ていて気持ちの良いテンポがある。
製作は2018年、と言う事は撮影は2017年か……今や消失しつつ一国二制度を市民目線から捉えたものとしても価値あるだろう。
ただ、展開はいささか単調、最後もちょっと無難にまとめた感じもあるが、「現在の出入国管理は厳しく密輸は激減した」と言う字幕メッセージの挿入も含め、この辺りが現在の中国では許される表現の限界か……
木曜、イオンシネマ座間で、
「ばるぼら」。
これは、手塚治虫が1979年代に発表した成人向け漫画を、稲垣吾郎&二階堂ふみW主演で、手塚治虫の息子である手塚眞監督が実写化したもの。
人気小説家・美倉洋介は、繁華街の地下通路で酔払った少女ばるぼらに出会い、家に連れて帰る。
大酒飲みで自堕落な彼女を一度は追い出すものの、豊かな知識と、鋭いセンスを感じさせるばるぼらに、美倉は奇妙な魅力を感じて、再び出会ったばるぼらを居候させるようになるが……
これは、売れっ子小説家が、悪魔のような創作のミューズを拾う、と言う物語……手塚治虫の隠れた傑作とされる原作を大胆に脚色、美倉の抱えるクリエイターの苦悩と葛藤に父・手塚治虫のそれを重ねて描くなど、手塚眞だから許される内容で見せる本作は、なかなか見応えがある――人形や獣との性交から美倉を救い出すばるぼら、と言う描写の背後には、己の手を離れて一人歩きする偶像や、動物の擬人化と言う、自身の生み出したものに縛られる手塚治虫の鬱屈を感じてしまうのだ。
音楽も印象的で、現在を写しながらも、妙に古びた印象を与える独特の世界観も魅力だろう。
二階堂ふみは、稲垣吾郎と共に大胆な濡れ場を披露……終盤には、原作コミックでも最終的には削除された屍姦シーンも再現されているし、二階堂ふみは映画終盤はずっと全裸――出演シーンの1/5は裸なんじゃないか、今回。
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