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2020年11月23日18:09

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讀響ホリデー名曲シリーズ@みなとみらい

我慢の三連休だそうですが、TVのニュースを見ておりますと誰が我慢しているのやら
ワタシは毎日連休だからといって毎日我慢するわけでもなく、昨日の「いい夫婦の日」
も本日の勤労感謝の日も無縁の身の上、たまたまチケットを買っておりましたのでコン
サートを聴きに行って参りました

このところ海外招聘指揮者が来日不能となり、ベテラン勢が担ぎ出されるとは先日
書きましたが、一方で若手にも登壇の機会が増えているようで、本日は鈴木優人氏
が指揮台に立つこととなりました

鈴木氏は父雅明氏の後継者としてBCJに専念かと思いきや、先日は代演としてメシアン
を振ったり、幅広いレパートリーの持ち主で、東条さんの評価も高い
本日は名曲コンサートですから、それほど驚く演目ではない、生誕250年のベートー
ヴェンにロドリーゴのギターとオーケストラの作品でした

まずはレオノーレの3番で、10・10・8・6・4の対向配置による編成で、オペラの序
曲というある意味機会音楽の性格を超えて、もっと多様な表現を示していたように
思います(デュナーミクのレンジが広い)
ただ、もうちょっと若さに物言わせた大胆な演奏かと思いきや、讀響の教科書的模範
演奏のせいもあるのかもしれないけれど、予定調和のようにも感じられました

続いては村治佳織さんをソリストに迎えて、しかしアランフェス協奏曲ではない、初
めて聴く「ある貴紳のための幻想曲」は17世紀スペインの作曲家の旋律に基づいて
書かれたものということで、古楽の味わいのある曲でした(編成は6・6・4・3・2)
しかしまぁ、美しい退屈という気がしないでもない

ソリストアンコールは曲名紹介がありましたが聞くまでもなくアルハンブラの想い出
久しぶりに聴きますね(やはり名曲だけに安心できます)

本日の休憩は15分、急いでホットコーヒーなどいただきました(ロドリーゴの眠気
覚ましに)

休憩後は再び最初の編成に戻って(それでも小型です)運命
鈴木さんはここでも鬼面人を驚かすような大胆なことをするではなく、かといって
平板に無難にこなすわけでもない、速めのテンポで進めて行きます

こういう耳タコ名曲をナマでじっくり聴くと、分析的に聴いてしまいますが、作曲者
の手口が面白いように知れる、それは鈴木さんの明快な演奏によって倍加します
暗譜ではありませんでしたが、逆に氏のレパートリーが広いせいで、同じ曲ばかり
振っているわけではないという証拠でしょうか

快いテンポで終楽章を振り収めると、あれほどアナウンスで注意喚起しているにも
拘わらずタクトが下ろされる前に拍手が起こってしまう、やはりここは横浜で、やは
り今日は名曲コンサートなのだなあ(残念)

讀響名曲シリーズ、来月はすでに来日して2週間の待機も済ませた(もちろんその間
リモートでプローベも行っているのでしょう)常任指揮者ヴァイグレ氏による第九で
ベートーヴェン・メモリアルイヤーの締めくくりです

劇場封鎖になりませんように



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