カトケン事務所公演では畏友鵜山君がゲスト演出者となること、もはや常連といえ
るのですが、今回はイギリスの俳優にして劇作家デイヴィッド・ヘイグ作のプレッ
シャー日本初演です
舞台は第二次大戦のノルマンディー上陸作戦前夜、史上最大の作戦として知られて
いますがこれは歴史用語ではなく単なる映画のタイトル、因みに原題The Longest
Dayをこのような邦題にしたのは水野ハルヲちゃんです
この作戦は1944年6月5日に実施されるはずだったのを、悪天候により一日順延され
た、その裏話を連合軍総大将アイゼンハワー（後の米国大統領）と二人の気象学者、
アイゼンハワーの愛人とも言われた女性運転手兼秘書兼自動車整備士を絡ませた
ノンフィクションドラマです
加藤健一事務所のウェブサイトには解説事項もたくさん載っていて、ただしネタバレ
するので事前には読まないこと、と注意喚起しています
ネタバレも何も、史実に基づいているのだから上陸作戦が失敗してナチス・ドイツが
大勝するわけではないだろう、と思いましたが、確かに簡単に勝利したわけではない
wikipediaには前述の通り悪天候による順延と書かれていますが、この天候予測を
巡って気象予報士の見解の対立、それに対しアイゼンハワーがどのように決断を
下すのか、一見判断を誤ったかに見えたスタッグ博士が、どのようにデータを集め
予報を修正していったのか、これは知らされていないことも多く、それなりに手に
汗を握らせます
それと同時に連合国といってもアメリカとイギリスは対立が多く、アメリカといっ
てもアイゼンハワーはドイツ系移民だし、イギリス側もアングロサクソンとケルト
民族は反目し合っている
アイゼンハワーは「神よ」というのですが、その神様はドイツ・イタリアにとって
も同じヤーウェですからね（さらに同じキリスト教でも様々な宗派がある）
昨今のアメリカ大統領選の泥仕合を見ていると、争いは人間の性なのねという思い
それは気象のように晴れた・曇った・雨降ったでは片付かない永遠の宿命であります
その中に在って大切なのは、敵に勝つことではなく己の信念に基づいて行動すること
（もちろん勝つためではありますが）、その行動に責任を持つことだと教えられます
休憩時、アンディーパパさんと演出家先生にお会いしました
三人揃っての記念撮影はアンパパさんのFB投稿画像を拝借しております
また直接面識はないのですが、ワグネルOBの良誉和尚の姿もありました（ワグネル
のブレザーを着て異彩を放っておりました）
終演後は小田急で帰られるアンディーパパさんと別れ、ワタシは久々のシモキタで
夕食として豚汁の店「ごちとん」さんで野菜ゴロゴロ豚汁にアジフライセット、
税込み980円をいただきました ☆3.5です
帰宅したらスコッチ・ウィスキーが飲みたくなり、いつものバーボン（ジムビーム）
ではなくとっておきのグレンフィディックの栓を開けました（このために新たに封を
切ったわけではない）
このお芝居を観た人みんなそうじゃないかな
【付記】
この投稿アップ後FBを覗いたら、アンディーパパさんもスコッチで乾杯されたとの
こと、しかも劇中で使用されたタリスカーの10年モノをわざわざ購入されたという
のですから、氏の方が本格的であります
ログインしてコメントを確認・投稿する